大雲取越 小雲取越え   那智~那智山
 01:京都~天満  01-2:八幡~天満  02:天満~浅香山  03:浅香山~久米田  04:久米田~和泉鳥取  05:和泉鳥取布施屋
 06:布施屋~海南  07:海南~紀伊宮原   8: 紀伊宮原~湯浅  09:湯浅~御坊   10:御坊~印南  11:印南~芳養 
 12:芳養~稲葉根  13:稲葉根~滝尻  14:滝尻~継桜  15:継桜~熊野本宮  16:大門坂  17:かけぬけ道
 18:大雲取越え  19:小雲取越え  20:那智~那智山  21:速玉大社~那智  22:長尾坂・潮見峠  23:赤木越え
 24:大日越え  25:川の参詣道     姫のリベンジ     ウッチーの補行     那智勝浦散策  感想 & 編集後記
小口自然の家 07:30 ⇒ 小和瀬渡し場」跡 08:00 ⇒ 桜茶屋跡 09:58 ⇒ 桜峠10:20 ⇒ 林道交差 11:08 ⇒
 百閒ぐ ら11:58-12:15 ⇒ 万歳峠の分岐 12:46 ⇒ 松畑茶屋跡 12:52 ⇒ 請川バス停 14:12 ゴール
 (タクシーで大斉原へ) 14:50 ⇒ バスで田辺駅 田辺駅 18:00 発の高速バスで大阪へ
小口自然の家
 小口自然の家を午前7時30分に出発、桜茶屋跡・桜峠へと向かいます。小和瀬からの上りが、小雲取越コースの最大の難所です。途中に急な石段の上りを挟みながら、ひたすら上ります。桜峠までは、休憩を挟みながらゆっくり、ゆっくり時間をかけて上って行きました。ここで自分のペースをしっかり守らないと後が続きません。雨の石畳はとても滑りやすく「オッ!」「アッ~!」「キャーッ!」と声が度々聞こえていました。しかし怪我人は誰もおらずストックの有難さを身を持って体験した次第です。お助け杖なる物も宿や土産物屋の軒先に設置されておりました。
小口峠のお地蔵さま   峠に咲くササユリ  小和瀬橋を行くスペインチーム
先ほど遠くからこの橋を渡るスペイン人チームを見かけました…まだ宿に居たのに どこで追い抜かれたでしょうねぇ
桜茶屋跡の東屋で追いついた時聞いてみると…「自然の家から小和瀬橋の畔までバスに乗って移動しました」…そうでしたか私たちが小口峠でトンネルの上を歩いていた時、足下をバスで楽々通過だったようです
小和瀬橋を渡ります いよいよ小雲取越えへと入っていきます
尾切地蔵さま 石畳や石段などいろいろな道が現れくるのはとても楽しいです
ずいぶん上ってきました…山には雲がかかり一向に晴れる気配は見えません
行き交う人達はすべて外国の人たちばかり。日本人にはひとりも会っていません。
桜峠の手前に「桜茶屋跡」がありました。熊野詣の人たちも、きつい登り坂を上って桜茶屋で美しい景色を眺めながら休憩したのでしょう。
桜茶屋でスペインチームに追いつきました…2時間半前に別れたばかりでしたのにこの懐かしさは何なんでしょうねぇ
そこからしばらく一緒に歩きましたが歩行速度が合わずに気の毒なこと 広いところで写真を撮って先に進んでいただきました
リーダー格の女性は 昨年はスペインの世界遺産・サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼者の道を1ケ月ほどかけて歩いたと話しておられました
彼女は松阪で暮らしたことがあるらしく日本語は堪能だったので 紀伊山地の霊場と参詣道を選んだ理由と歩いた感想をいろいろと聞いてみたかったのですが 道中でのことでもあり聞きそびれてしまいました…残念
石堂茶屋跡
 百間ぐらからの見晴らし
 百間ぐらとは「高い崖くら」という意味で、その昔、盗賊が旅人を襲い崖から突き落としたと言う、ぶっそうな話も残っています。熊野の山々を遠く仰ぐ百間ぐらの展望は感動するほど美しくしばし足を止めその美しさに見入ってしまう。ここは小雲取越随一の眺望ポイントなので、長めの休憩をとりました。反対方向から来たと思われる外国の人たちがお弁当を広げて景色を楽しんでいました。追い抜いたり、追い越されたりしていたスペインのパーティも到着しました。
百間ぐらは小雲取越えきってのビュースポットです。天気が良くて最高でしたが 側でマムシくんが日向ぼっこをしていました。
注意しなければいけませんね
百間ぐらを過ぎると、ほとんどが下りで、尾根沿いの歩きやすい道になります。途中、熊野古道伊勢路と合流する「万才(ばんぜ)峠の分岐」があります。百間ぐらから30分ほどで「松畑茶屋跡」があり、石垣や石段が残っていました 
請川に向けてどんどん下って行きます 木立の間から熊野川が見え隠れしだすと 請川の集落が見えてきます
この長い下りが足・腰・膝に負担となります。油断せず、急ぎ足にならないようにしないと膝が大笑いすることになります。熊野川を一望するところまで来ると民家の間を抜けゴールの請川バス停となります。途中には笹ユリの大群が咲いており雨あがりの露がのっかって美しかったです。バス停でトイレ、水分補給をしているとスペインのパーティもゴールしてきました。これから川湯温泉に行くのだそうです。笹ユリの話をしながら「ユリ」が通じなくて思わず「リリー」って言ったけど通じたのかな?美しいもは万国共通、言葉は通じなくてもいいのです。
本宮行きのバスの時刻表を見ましたが待ち時間が長いためタクシーをお願いすることにしました。町に2台しかないと言うタクシーは、もう少しで空港に迎車で出かけるところだったと言う貴重なタクシーに乗り、大斎原の国道側側に横付けしてもらいました。大斎原でスタンプを押し今回のコースは終了となりました。
熊野本宮 本宮大社の大斎原にお参りしました
いつもは大鳥居から入るのですが今回は国道側から入りました どちらが正面か解りませんが次回確認しておきます
厳しかった「かけぬけ道」「大雲取越え」「小雲取越え」も無事に終えました…ちょっと気が抜けたかな
大斎原からバス乗り場へ向かう途中にある末社の産田社へお参りしました
 紀伊田辺の名将 武蔵坊弁慶像 大阪行きの車中で見た夕陽
熊野本宮前から午後3時発の路線バスに乗り、田辺駅で高速バスの予約を済ませてから昼食兼夕食場所を探しましたがシャッター通りと化しておりました。1軒だけラーメン屋を見つけました。ウッチー会長は迷わずラーメン屋のノレンをくぐりました。私達はあちこち店を探し街行く人にスーパーの場所を聞くと200mも先だと言う。横丁に小さなスナックに灯りがついており「弁当できます。500円」と看板が掛かっていました。あまり綺麗ではない店でしたが次回も利用したくなるような美味しい弁当でした。ビールを買い込み高速バスの中で夕食を取り、後は熟睡して大阪まで・・・・お疲れ様でした! あと2回です頑張りましょう
(姫の感想)
朝は雨が残っており少し気分が重く感じましたが桜茶屋あたりで陽が射してきました。祈りの道を歩いたおかげでしょうか?(笑)スペイン人の人達との交流も楽しかったです。外国の人達は明るくて、日本では考えられない1ケ月間のバカンスを利用して日本を満喫しているように思えました。私達が外国に行っても、あのように明るく振舞えないのではないでしょうか。熊野古道は生きるということの意味を歩きながら学ばせてくれたような気がします。雨だったからこそ美しい写真も撮れました。もうすでに次の計画に向けて心は踊っています。
 文:美智子姫  
 
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