『京都を出発し、船に乗って淀川を下り、現在の大阪市天満橋の辺りで上陸。海岸筋の熊野街道を熊野の玄関口、口熊野といわれた田辺まで南下。 田辺からは中辺路の山中の道を本宮へ向かう。本宮からは熊野川を船で下り、熊野川河口にある新宮に詣る。新宮からは再び徒歩で海岸線沿いを辿り、それから那智川に沿って那智山に登っていく。那智からは再び新宮を経て、熊野川を遡行するか、あるいは那智の背後にそびえる妙法山に登り、「大雲取越え・小雲取越え」の険路を越えるかして本宮に戻り、再び中辺路を通って都に帰っていく』 これが京からの熊野詣の順路でした。往復約600km、およそ1ヶ月かけて歩き、熊野を詣で、京へ帰っていきました。 もちろん本宮から那智に向かうコースもありなのですが、那智から本宮に向かう「大雲取越え・小雲取越え」を歩いてみることにしました。 |