夢木楽で朝食を済ませ、急な坂を鍛冶屋川口まで下り、富田川に沿って国道311号を滝尻まで戻ります。ここ滝尻集落で熊野古道に合流します。
77番「滝尻王子社」到着です。入り口には世界遺産の石碑があり、熊野三山の霊域の入り口に入ったことになります。滝尻王子は、これからいよいよ神々の住む神域に入るという重要なところです。滝尻王子の裏山一帯には八百万の神々が祀られています。側を流れる富田川は、昔は岩田川と呼ばれていました。ここでみそぎを終えると、この滝尻王子に参拝して、神道、仏教の宗教儀式ののち、神楽や、相撲、歌会などが行われました。特に、後鳥羽院が主催した歌会のおりに、藤原定家など当時を代表する歌人が詠んだ和歌が今日まで伝来しており、熊野懐紙として広く知られています。
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