2016
9月18日(日)利尻岳登山組と別れ、ポチさんと横川は礼文島観光に行きました。
9月18日(日)利尻岳登山組と別れ、ポチさんと横川は礼文島観光に行きました。
利尻島鴛泊港9:20発、礼文島香深10:05着のフェリーで向かいました。礼文島は海抜0メートルから高山植物が咲く希少な島です。南北の中心に礼文岳(490m)があり、登るにつれて大きな樹木が無くなりササとハイマツが目立つようになります。
香深港に上陸すると、昨夜連絡済みのタクシーの大きなボードに迎えられました。料金についてはすでに契約済み、1時間7,000円、3時間をお願いし20,000円也。
礼文島は、北海道の北部、稚内の西方60キロメートルの日本海海上に位置し、礼文郡礼文町に属している。
地名の語源はアイヌ語のレプン・シㇼ(沖の・島)で、礼文水道を挟んで利尻島の北西に位置する。0メートル地帯から200種類以上の高山植物が咲き乱れていることから別名花の浮島と呼ばれているところです。
9月18。今日は利尻岳登頂日です。
登頂組5名は早朝4時過ぎに小屋を出て行きました。その間、pochiさんとjunkoの私達2名は礼文島散策に出かけます。
鴛泊港から礼文島・香深港へのフェリーは午前9時20分発です。 
宿泊地の「ゆ~に」に午前8時30分にタクシーの迎車をお願いしていますのでもう少し眠れます。
今朝は風もなく天気は良さそうです。たぶん海は凪いでいそうですので、鴛泊港から香深港まで45分の快適な船旅が楽しみです。
鴛泊港 甲板から見る鴛泊港 船上から見る利尻岳
船上から見る利尻岳  今頃登山組はどの辺りを登っているのでしょうか 香深港が近づいてきます
礼文島は高山植物の島、標高489.8mの礼文岳や海岸の近くで多くの花々が見られるのは緯度高いからでしょうか。
夏が過ぎたこの時期、花もほとんど無く、島は閑散としています。同じフェリーで渡ってきた旅人らしき人たちもどこへ散って行ったのかわかりませんが人影はまばらです。
ようこそ香深港へ 利尻島遠望 
香深港から望む 利尻岳 鴛泊コースを登っているので多分あの左の尾根のラインではないでしょうか。
何合目あたりにいるのでしょうか。帰ったらデジタルカメラの撮影時刻で照合しようと思っています。
 
 久種湖の畔で アザラシの群れ 
 フェリーターミナル香深を出発。御神体見たら不幸がおきるという見内神社を車中から見学。途中海岸線で遊ぶアザラシを車から下りて見ました。水芭蕉の群生地の久種湖から礼文岳(490m)を望みました。 
 久種湖…奥に見えるのは礼文岳 490m
礼文島の北の端にあり、礼文島唯一の湖であり、日本最北の湖が久種湖。久種湖はアイヌ語の「山越えする沼」からその名が付いている。
久種湖には悲しい伝説があり、この近辺に仲のよい2人の若者漁師イコツボとヌプリが住んでいた。しかし2人とも酋長の娘であるエリアに恋をし漁場争いもあって2人は争うようになり、エリアも勝った方にすべてを許すと約束したため、エリアを巡って2人の仲の良かった漁師が武器を持って争うことになる。勝負はヌプリが勝ちイコツボは亡くなってしまうが、その時暴風が起こって漁場が砂で埋もれてしまう。大切な友と漁場をなくしたことに気付いたイコツボもその場で自害し、悲しみのあまりエリアも喉を突いて自害。その三人が折り重なって死んだ場所に、やがて久種湖ができたと言われる。そんな悲しい伝説が島に伝わっているようです。
澄 海 岬
礼文島の西北部、ゴロタ岬の南側にある澄海岬。船泊から西上泊線に入り丘を越えると、行き止まりに西上泊の集落と漁港がある。そこから階段を登って遊歩道を少し歩いた先が澄海岬の展望台。澄海岬はかつて海中公園候補地と呼ばれていたが、公募で澄海岬と命名されたようだ。ここはその名の通り海の美しい事で有名で、海水はとても透明度が高く、岬近くでは海底まで見る事ができる。晴れていれば南国の海のように透明度の高い鮮やかな美しいコバルトブルーとなり、そこはまるで日本ではないような感覚にとらわれる。展望台に立つと美しい弧を描く海岸線と礼文島西海岸の美しい断崖絶壁や奇岩、怪岩、入江などの風景も眺めることができました。 
西上泊港 澄海岬展望台
トド島展望台  スコトン岬 (後方はトド島)
 スコトン岬
利尻島より北の位置にあるスコトン岬に立ちました。スコトン岬の崖下に、どうしてこんなところにと思われる場所に民宿があります。少々の波除はあるのですが、いかに景色がよいとはいえ、波の高い時には泊まりたくない場所です。
スコトン岬は礼文島の北西端にある岬。かつては宗谷岬よりもスコトン岬の方が最北端だと思われていたが、測量の結果、4分ほど宗谷岬の方が北にある事が判明し、それ以降は最北端ではなく最北限と言うようになった。土産物屋やトイレのある駐車場から少し歩くとスコトン岬に到着する。展望台は高台の上と、そこからさらに階段を降りた先にも広場があるが、手前の高台の方が眺めはよい。スコトン岬は細長い岬の先端にあるので視界は広く、日本海と宗谷海峡を一望できるが、見えるものは大海原とトド島、そして背後に広がるゴロタ山だけとなる。
スコトン岬正面1kmほどの沖合には無人のトド島が浮かび、11月~4月にはその名の通りトド島やその周囲の岩礁にトド数十頭が波打ち際で遊ぶ姿が見られる。また晴れた日には遠くサハリンを見る事もできる。スコトン岬周辺は土産物屋やトイレはあるものの、草原と岩場が広がるだけで、荒涼とした大地は最果ての雰囲気が漂っていました。
かつてJunkoちゃんが泊まったという 「島の人・民宿 スコトン岬」です
北のカナリアパーク
北のカナリアパークは礼文島の南部にあります。映画「北のカナリアたち」を記念して、ロケ現場として使用された麗端小学校岬分校が一般に公開されています。
来た道を香深に戻る途中「ウニむき体験センター」で紫ウニの殻むきをし、結構入っているものだと中身を食べました。
そして香深から南に位置する「北のカナリアパーク」へ。ここは映画「北のカナリアたち」を記念してロケ現場として使用された麗端小学校岬分校が一般に公開、ここからの利尻島の眺めがバツグン、それ故、映画のロケ地に採用されたそうです。
香深に戻り約束の3時間が過ぎたタクシーとお別れ、地元の人おすすめの居酒屋で昼食をとりました。
テーブルの中心には炭火を一杯にいけた場所があり、豪快に「ホッケのちゃんちゃん焼き」を焼いてくれました。うまかったの一言です。
食後、余った時間暑さを避け「礼文町郷土資料館」で過ごし出ると、タクシーの運転手さんが私たちを探しており車で行ける残りの場所、桃岩、猫岩、地蔵岩に案内してくれました。追加料金はなく気持ちよくお別れしました。
桃 岩   猫 岩
地蔵岩
元地集落の先(北側)にある地蔵岩は、まるでお地蔵さまが手を合わせて拝んでいるように見える高さ50メートルの巨岩。周辺の海岸は「メノウ浜」と呼ばれ、メノウ石を拾うことができるようです。
費    用
  タクシー往復(利尻島)    1.380
  フェリー往復   1.600
  牛乳   320
ウニむき 1.000
ちゃんちゃん焼き 2.800
タクシー(礼文島) 20.000 
     計  2.7100 (一人13.550) 
 香深16:25、鴛泊17:10のフェリーで利尻島へ帰りました。  
 POCHIさんの感想 (ポッチー記)
利尻岳登山組が下山するまで留守番をする予定でしたが、思いがけない礼文島観光をjunkoちゃんと行くことができ感謝しています。病気が治ったばかりで迷惑かけるかもしれないと躊躇しましたがjunkoちゃんの先導のもと楽しい礼文島巡りができました。体調良し、景色良し、現地でした食べることのできない「チャンチャン焼き」のご馳走もたべることができました。「病は気から」と言いますが本当に実感でき大変満足しています。暖かいフォローをしていただき感謝しています。行って良かったです。
文:美智子姫