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2020..2.17
第2回目は上古沢~古峠~二ッ鳥居~矢立~大門 16km
発車時刻になっても正ちゃんも靖ちゃんも姿が見えません。電車は、どうとう発車してしまいました。しかし今は便利な携帯電話やラインがあるのです。「次の電車で追いつきます。橋本駅で合流します」 靖ちゃんとは橋本駅で合流し、正ちゃんはとうとう連絡のないまま不参加となりました。
 午前9時08分上古沢駅に到着です。出発準備を整え上古沢駅を出て古峠へと向かいます。うわぁ!いきなりの急坂を下ります。これが登りだと辛いだろうなあ・・・。ズルッと滑りながら手摺りを持ちこわごわとスタートです。地元の人に挨拶をし「えらい急な坂ですねぇ」と世間話をして歩いていると・・・突然、フキノトウを見つけました。「junkoちゃん!やっちゃん!早く、早く~」と手招きをしてフキノトウのある場所へ案内しました。「何してんねんっ!」ジョンは、なかなか追いついて来ない私達にシビレを切らしていました。急な坂道をやっとのおもいで脱出して国道370号線までは道がいくつも枝分かれしているので標識を見落とさないように注意して歩きました。
急な坂を下り切って不動谷川を渡り、国道横断し、また坂道を上がって行きます。しばらく歩くと集落がありそこを抜けると柿畑が広がります。分岐が多いのですが標識がしっかりと付いていて見落とさなければ迷うことはありません(見落とさないで!)
傾斜に建ち並ぶ上古沢の集落 上古沢のかじか観音尊
イソヒヨドリ♀ シジュウガラ ツグミ
猪捕獲檻 落ち葉を踏んで心地よいです
駅から1時間ほど歩いた所の分岐には朽ちかけた標識がありました。それを頼りに登っていきます。ここからは本格的な山道となり、ストックをお供にゆっくりと登って行きます。「ギャアアアアー!」絹を裂く美しい声とは別の年輪を重ねた声がしました。「どないしたん?」「カ・カ・カ・カエルが・・・」後は言葉になりません。冬眠を終えたばかりのカエルが下り坂に向いてジッとしています。保護色だからよくよく見ないと踏みそうです。
何匹も何匹も下り坂に向って座っています。お腹が空いているのか動くこともできないみたいです。とてもグロテスクなカエルのオンパレードでした。(全部で20匹は見ました)
ヤママユガの繭 冬眠から覚めた蛙は痩せています ツバキ 此処の路面はキツイです
古峠からわずか400mほどで二ツ鳥居に着きました。天野の里を見下ろす展望台があり、立派な東屋もありました。展望台の先に、2基の鳥居が横に並んでいます。江戸時代末期1649年に建立された石造りの鳥居ですが、もともとは819年5月3日、空海が高野山に丹生明神と狩場明神(高野明神)を勧請した際に、神域の入り口として建立したと伝わっています。2基の鳥居は、両神それぞれを遥拝するものと考えられます。すこし早いですが東屋の中で昼食タイムとしました。(11時15分~11時40分)
 古峠の『124番町石』に到着です  二ッ鳥居の東屋から見た飯盛山
 二ッ鳥居の東屋  二ッ鳥居
フキノトウ採りとカエルのオンパレードの見学で古峠を示す124町石が出迎えてくれたのは午前11時でした。ここでは休憩をしないで二つ鳥居まで頑張って歩きました。
古峠からは町石道に入ったことになります。
白蛇の岩と鳥居
二ツ鳥居より先の町石道は聖なる道となり、昔は木の伐採も禁じられていました。「高野山」は、ここから始まるのです。鳥居の先の分岐を左に行くと、高野山上に続く町石道となります。下り坂を進んでいくと白蛇岩と鳥居の説明板がありました。説明板によりますと『この岩の隙間に入り込もうとした蛇を枝で突っついて驚かせた僧が丹生都比売神社からの帰途、この岩の前を通ると白い大蛇が岩の上の木に巻き付いて待ち構えていたと言う伝説があります。僧は自分の非を悟り丹生都比売神社で御祈祷をして戻ってみると大蛇はすでに消えていたといいます。その話からこの岩に白蛇が棲ついており、この岩にお参りして白蛇の姿を見ると幸せになると言われています』残念ながら私達の前には現れませんでした。それでいいのだ・・・現れたらこわいやんかぁ
沿道には一町(約109m)ごとに町石が建ち距離、密教の梵字(ほとんど読めない)、寄進者の名前、建立年月日などが掘り込まれていました。慈尊院から丹生官省符神社に向かう階段の途中に町石道の起点となる180町石を確認して前回のゴールとなりました。奥の院から慈尊院までの24kmの参道を母親に会うために1ケ月に九度も通ったと言う弘法大使の慈愛に満ちた心と一町ごとに礼拝を重ねながら山上を目指した参詣の様子を自分達の足でしっかりと踏みしめ、これこそが霊場と参詣道だと痛感して歩いて行きます。
紀伊高原カントリー俱楽部 神田地蔵堂
「紀伊高原カントリークラブ」のゴルフ場も見えてきました。ゴルフ場の中には応其池(おうごいけ)があるらしいです。「ボールが飛んで来るのでご注意を!」との看板も立っていました。(こわ~っ!)ゴルフ場に沿って歩いていると「神田地蔵」に到着です。ここにスタンプ押印帳がありました。何と珍しい!ジョン自らスタンプを押してくれました。下の方向には「町石道神田便所」があり清潔で心地の良いトイレが設置されていました。山の中で清潔なトイレに出合うと幸せな気分になります。
ゴルフ場と並行して歩いて行くと13時10分には笠木峠に到着です。進行方向を確認して、どんどん下っていくと民家も建っています。笠木の集落です。見晴らしのよいところでは、正面に金剛山と南尾根、また弁天岳とその中腹を走る大門と高野山駅を繋ぐ道のガードレールも見える素晴らしい展望が広がっていました。ほぼ道なりで迷うことはありません。
笠木峠から1時間ほどで60町石の矢立の集落に到着しました。トイレや自販機もありました。矢立茶屋で焼き餅を購入し美味しくいただきました。抹茶付き500円。
焼き餅だけだと1個120円です。
六地蔵・矢立茶屋にはスタンプがあるので忘れずに押印しました。20分程休憩した後には、
またまた急な登坂が、お目見えして大門までの厳しい道のりを気合を入れて進まねばなりません。
 矢立の六地蔵さんは七体立っていました
矢立茶屋から五十九町石、五十八町石と辿り、五十五町石にさしかかると袈裟掛石が見えます。 袈裟掛石は弘法大師が袈裟を掛けられたといわれており、この石からは高野山の清浄結界となります。鞍のような形をしていることから「鞍掛石」また、この石の下をくぐれば長生きするとも言い伝えられていることから「くぐり石」ともよばれています。くぐろうと試みましたが「途中で抜けなくなっても知らんぞっ!」のジョンの声にみんなスルーすることを決めました。
 袈裟掛石
 押上石
しばらく歩くと「押上岩」がありました。弘法大師の母親が結界を乗り越え入山しようとしたときに激しい雷雨が母親を襲い、親孝行の弘法大師はこの大きな岩を押し上げて母親をかくまったと言われています。 
 15時20分車道に出ました。疲れもピークになり腰を下ろして休憩です。ハイカーがひとり通過して行きました。若くて足取りも軽いです。休憩後は、またまたきつい上り坂を無言で登り始めました。既に体力は限界にきているのではないでしょうか。しかし、誰も辛さを口に出さず、ただただ祈りの道を黙々と歩いていきました。
鏡 石   26番町石
鏡石です。ここに座って真言を唱えると、念願成就するとの謂れがあります。ここからまだ1時間は歩かばなりません「エエとこ17時かな」と予想したジョンの言うとおりになりそうです。「ガードレールが見えて来ました!もうすぐみたいです~」そんな言葉に惑わされることなくきつい登りと九十九折れに耐え抜いて、やっと大門の雄姿を見たのは丁度午後5時でした。町の中に5時を知らせるチャイムが鳴り響いていました。大門は高野山の総門であり、結界のシンボル。左右には金剛力士像が安置されています。
ゴール近くは山肌が急峻なため橋が多くなる 今に残る石畳の名残 これを上がれば大門です
大門に到着
ケーブルカーの最前列の床に腰を下ろす姫…よほど疲れたのかなあ     
5時7分にバスがありそれを過ぎると1時間待ちになります。「乗ろう!」ストックを仕舞っている間にバスがやってきました。ラッキーです。バスの中から高野山の町並みを見ていると歩く人もなく寂しげな佇まいでした。やはりここもコロナウイルスの影響を受けている様子です。バス、ケーブル、電車の連絡は良くできており待ち時間もなく2時間後には大阪難波駅に到着していました。いつもは反省会をするのですがコロナの影響もあり、反省会なしで解散となりました。
 ● ひめの感想 
 スタート時から山菜を見つけて元気が出ました。冬眠から覚めたカエルの大群には驚かされました。山の木々や土の中の冬眠中の動物達も春の訪れが届いているみたいです。杉、ヒノキ、松と雄大な木立の中を歩くだけで心が洗われます。熊野古道はいつ歩いても裏切りの無い素敵な古道だと思います。コースの途中にある二つ鳥居は「こんな山奥に何と立派な!」と驚くほどの雄姿で、いつ見ても感動しました。ゴールして足元を見れば・・・ぬかるんだ泥んこ道が続いたため登山靴は悲惨な姿となりました。次回からは靴ブラシを持参せねば・・・。  採取したフキノトウは天婦羅にしていただきました。次はイタドリかな?
● 靖ちゃん
コロナウィルスを心配しながら、早朝の空いた電車に乗り、帰りも親睦会無しって事に。今回のコースも、梅椿咲く里山からいくつもの山越え楽しかったです。
● 留守番ポッチーさんの感想
皆さん今回も楽しんそうでしたね。天気も良く、温かさそうで、それにとても愉しそうですね。皆さん、最高の気分なんでしょうね。留守番隊にも伝わってきました。よく頑張りましたね、お疲れ様です。今日も楽しい写メール有難うございました。
● junkoちゃんの感想
今回は何度かスピードアップして引っぱってもらいましたがそれがなければ到着時間がもう少し遅れていたように思います。上古沢からの急登が後になって出てきたような感じでした。でも何とか歩けたことがうれしいです。
● 正ちゃんの感想
「 ご無沙汰しております。3/02 は、残念ながら行けませんでした。
3月18日は都合が良いので、参加させて貰います。今度は、出発便を間違えないようにしま~す。」
● JONの感想
上古沢から古峠までの急登は少々きつく感じました。古峠で町石道に入ってからの道の悪さに閉口しました。だいたい歩き方が悪いのですが路面がぬかるんでいてジルジルな感じ、ズボンのクルブシあたりは泥がべったりです。これで南海電車に乗せてもらうのは申し訳ないと思い、ゴール直前の沢で洗いましたが、その後も悪いところが有り電車を降りる時に床を見るとあっちこっちに土を落としていました。…ごめんなさい。大門にあるトイレ付近に靴の洗い場を設けて頂けると良いと思うのですが。
 
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