上信越&北関東の日本100名山を辿って 6月9日(火曜日・小雨のち晴れ) 第3日目奥白根山(2578m) |
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雨飾山・苗場山・奥白根山・男体山・武尊山・皇海山 |
菅沼キャンプ場08:20~弥陀池10:50~分岐11:00~白根山12:15ー12:30~分岐13:15〜13:30~菅沼キャンプ場15:30 |
日光白根山は、栃木県日光市と群馬県利根郡片品村の境界にある標高2,578mの山。日光白根山の山体は成層火山であるが、最高峰の奥白根(おくしらね)は安山岩のみから成る溶岩円頂丘である。関東地方の最高峰で、国内ではこれより北や東に日光白根山より高い山はありません。『白根山』とは、古来より峯が雪で白く染まる様を形容した名称であるため、同名の山が日本各地にありその他の白根山と区別するため日光白根山と呼ばれています。 |
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朝食に安倍川もちを食べ丸山高原ゴンドラ駅に向かいました。強風で木々が大きく揺れゴンドラが運休するかも知れないと勝手に想定して丸山高原ルートを菅沼コースに変更しました。菅沼登山口の駐車場は有料で管理人が「こんな日に登るのですか?」と少々呆れ顔で領収書を手渡してくれました。「頂上に到着するころには雨はやみますので行ってきます」と挨拶を交わし樹林帯の中を歩いて行くと雨はすぐにやみました。木立から滴り落ちる雨粒に時々びっくりしながら残雪の中をツボ足で快調に登りました。合羽も脱ぎました。完全に雨は上がったのです。 |
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とにかく雪渓の多いこと!白根山の登山道は沢筋を登っていくので雪による雪田が多く、また雪田の無いところではぬかるんでおり、木の根を掴んだり、林の中に逃げ込んだり汚れるのを避けながら登っていきました。針葉樹林帯の中は薄暗く2合目上部にあったわずかな見晴台以外は全く景色は望めません。「まぁ雨のあとやし仕方ないかぁ」そう考えながら黙々と歩きました。やがて水平道に変わり等高線をまくようにして大きく左カーブを回ると眼下に美しい水をたたえたわずかではありますが池が見えてきました。花の時期にはまだ早いのか、どの高山植物たちも大きなつぼみを蓄えていました。 |
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弥陀池から座禅山登山口に向かって雪渓を踏みながら登って行くと下を水が流れているらしく空洞を2度ほど踏み抜きました。座禅山分岐に到着し、しばらく休憩。レーションを頬張り頂上へ向けて出発です。コバイケイソウの中を抜けるように登って行きました。左直下にコバルトブルーの池が見えてきました。「あれが地図で見た五色が池?」このころから少しガスがかかってきて、行けども行けども景色が遮断されてしまいます。頂上にはまだまだ手が届きません。粘土質の登山道からザレ場に変わり正面に大きな岩峰が2つ3つ見えてきました。「あれが頂上かなぁ?」ザレ場を過ぎると岩稜帯になり、手で岩を掴んで直登しました。ほぼ登り切ったと思われる頃チビの私では届かない場所に出くわしました。腹ばい状態でズリズリと乗越しました。下から「向うに行き過ぎて落ちるなよ!」よく見ると向こう側は崖で何もなく背筋が寒くなりました。 |
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弥陀ケ池のほとりを歩きます |
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弥陀ケ池 |
五色沼 |
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岩を登りきると頂上と書いた標識が見え「到着しましたっ!」と喜んだのもつかの間、まじまじと見ると標識の右側が欠けています「これは矢印や」矢印の向うに目をやるとうすぼんやりと岩峰が見えました。「あれが頂上か~。まだ歩かせるんかい~」よく見ると一旦下ってさらに登り返していかないといけません「もう一息頑張ろう!」 |
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山頂かと思ったところではなく一旦降りて再度登り返しです |
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日光白根山の三角点 |
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日光白根山と白根山…うん奥白根山もあるのかな…よう見つけなかったよ |
左に辿って行くと頂上らしきところに出ました。右にも左の岩峰にも案内標識が立っています。「まず右から行こう」行って見ると日光白根山と書いてありました。「これが日光白根山?じぁあ向うは何?」登りなおして近づくと「白根山」と書かれていました。三角点もあります。ここが本峰なのか?さらに左方向に目をやるとそこにもりっぱな岩峰がありました。「あそこは何?」と言いながらも強風のため行く気はしませんでした。頂上に10分ほどいて下山の途に就きました。 |
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直下の岩稜帯を下っていると3人の登山者とすれ違いました。本日初めて出会う登山者です。汗びっしょりで登ってこられました。「もうひとふんばりですよ」と声をかけ登りでは気が付かなかった山桜を見ました。ここではまだ春なのです。座禅山の分岐で休憩しているとコバイケイソウの中から一頭の鹿を見つけました。おしりのハートマークが可愛くて角がないのでお嬢さんシカなのでしょう。コバイケイソウは毒があるためか避けながら花の芽を食べていました。しばらく鹿の姿を楽しみ弥陀池へと下りました。池のほとりをまたぎながら後方から大声が聞こえてきました。私たちが呼ばれたのかと振り返るとどうも花の芽を食べる鹿を山へ追い払った管理人の人たちでした。 |
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下りの雪渓は登り以上につらく滑ります。かといってアイゼンをつけるほどでないのです。ヒールキックを駆使しながら下って行きました。葉樹林帯から広葉樹林帯に移りやっとゴールです。 |
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中禅寺湖の温泉で汗を流しこの日は日光公共公園でごはんを焚き、おかずを作りビールで乾杯をし、車中泊となりました。 |
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文:美智子姫 |
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