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樹令3000年以上、太古よりひっそりと息づく縄文杉や洋上のアルプスといわれる宮之浦岳、緑と清流が織り成す神秘の島、世界遺産・屋久島に出かけました。決してツアーでは体験できない屋久島の魅力に迫り、多くを堪能してきました。これらはそのささやかな記録です。

 第1日目(10月24日・木曜日)0「天気・雨のち曇りそして晴れ・変な天気」
今日も天気が悪く、目指す山は宮之浦岳のみとなったため晴天狙いの25日まで待機することとなりました。予備日(骨休み)として身体を休めたり、朝からコインランドリーへ走ったりとタクシー予約の午後1時まで自由にゴロゴロ、イロイロと過ごすこととなりました。
午後1時、タクシー到着です。まずは、お土産屋へ買い物に立ち寄ってもらうことにしました。ついでに今夜のおかずのトッピー(飛び魚)のすり身を買い、ジョンにお袋の味を思い出してもらって、天ぷらとみそ汁のご馳走を作って貰うことにしました。
安房から見た前岳、奥の山は雲が厚くかかっているようです
安房川からのぞむ前岳
オリオンさん靴を買う 三岳は一人一本 何、食べてんのー
靴を買いに行ったオリオンさん、ふかっち、ろくさんの三人は山から降りてきて近くの民宿に泊まっていると言う若者から得たと言う情報によると、彼等は雨のため4日間、新高塚小屋ですごしたと言う。我々も到着してそのまま淀川小屋に入っていたら同じように閉じ込められているか豪雨の中を川と化した登山道を歩くことになっていただろう。若くは無い体を長時間 風雨にさらすことは遭難に繋がりかねない事態です。入山しなくて良かった。
タクシーの迎えで 千尋ノ滝で
13時前に、宿まで迎えに来たタクシーに乗って土産物屋さんへ。皆さん何を買ったかわかりませんが、大きな紙袋に入ったみやげ物を宿に置きに帰り、千尋の滝へ向かいます。登山組は前日にモッチョム岳からの帰りに見ていたので散策組に、その凄さを伝え、楽しみに拍車をかけましたが高度が上がるにつれ、濃霧がすごくなり、見えるかどうか不安がつのってきました。駐車場に到着、モッチョム登山口で全員で記念撮影をし、登山道を右に進むと展望台に到着です。しかし不安が的中し、目の前は真っ白、大側面の大スラブも、千尋の滝もガスの中で何も見えません。ざ〜ん〜ね〜ん!!
千尋ノ滝は濃霧で真っ白霧が晴れれば右の様に見えます 屋久島バナナの切り売り
午後3時から入浴可能と言う「JRホテル屋久島」の温泉入浴と洒落込むことにしました。
JRホテル屋久島は屋久島の南端、谷崎鼻に位置し、壮大にそびえるモッチョム岳を背に、目の前には東シナ海から太平洋へと続く大海原が見渡せる絶好の場所にあります。太古の恵みのアルカリ性単純温泉で神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、くじき、疲労回復などの効能があり、まさに骨休めの特効薬となりました。でも屋久島にJRは走っていないのにホテルだけって、おかしいねって思うのは私だけ?
いつになったら食べられるの JR屋久島ホテル JR屋久島ホテルの露天風呂
JR屋久島ホテルの露天風呂 路線バスで帰ります 安房川に浮かぶ
帰りは路線バスを利用し安房までの南国情緒豊かな車窓風景を満喫しました。バスの中で、明日、宮之浦岳に登ると言う広島グループの10人の人たちと一緒になり、また明日新高塚小屋で一緒になるかも知れませんねと会話をしておきました。
JR屋久島ホテルの露天風呂から東シナ海を望む
JR屋久島ホテル
今夜のご馳走はトッピーのハンバーグとつみれ汁です
安房でバスを降り、日曜日はレストランが定休日のため、ジョンと食材を求めて町を、さまよいましたが店らしき店はどこにもありません。とうとう安房の港までやってきました。買い物はしたものの疲れ果てて歩くこともままならず携帯が通じたことから「迎えにきて〜」とお願いをすることにしました。今夜は、お土産屋さんで購入したトッピーのミンチとコロッケとちくわ等で夕飯を頂くことにしました。ビールもついています。

夕食をしていると有線放送がかかり耳をすませていると
『22歳のソロの登山者が20日に入山し花之江河付近で目撃されたが、その後行方不明。身長172a、体重68s、ガッチリ型、髪は短く、レンタカー利用見かけた人は警察に通報して下さい』とパトカーで目撃者探しをしていました。この雨で入山し、しかもソロであればひょっとして・・・と不安は大きくなります。

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文:美智子姫00000