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樹令3000年以上、太古よりひっそりと息づく縄文杉や洋上のアルプスといわれる宮之浦岳、緑と清流が織り成す神秘の島、世界遺産・屋久島に出かけました。決してツアーでは体験できない屋久島の魅力に迫り、多くを堪能してきました。これらはそのささやかな記録です。

 第3日目(10月23日・土曜日)0「天気・一日中雨、時々大雨」
朝から大雨。今日も宮之浦岳縦走は悪天候のため無理の様です。タクシードライバーの堤さんが天気情報を詳細に取り寄せて下さり、非番でも情報とアドバイスを運んで下さり、地元の人が一番の天気予報士と信頼し、今日は本富岳に登ることにしました。「私はお留守番隊」、「私も」「ボクも」登山組と散策組に分かれることにしました。
本富岳登山口からはいきなりの急な登りで雨で足下も滑りやすく、緊張の時間が過ぎていきます。登山道は川の様に水が流れて歩きにくいのですが、照葉樹林帯から杉樹林帯まですばらしい自然が残されていました。本富岳(940b・944b・モッチョム岳)は、屋久島の南部にある花崗岩からなる山なのです。資料によって標高が違うのは不思議です
モッチョム登山道にある万代杉
モッチョムとは、地域の言葉で女性の秘部を表す言葉に由来すると言われています。日本一の陰陽山とも呼ばれ、山の西方からは陽、東方からは陰に例えられる姿を見ることができます。頂上巨岩の南側の岩陰には尾之間地区の岳参りの祠があり、この山が岳参りの「前岳」とされてきた歴史を持つことが分かります。
モッチョム太郎
モッチョム岳の途中には「万年杉」や「モッチョム太郎」と名付けられた雨によく似合う大木が静かに息づいていました。下山場所から少し歩けば千尋の滝があり、疲れた足を引きずりながら千尋の滝まで行くことにしました。話し声をかき消すほどの爆音を轟かせながら、落差約60メートルの滝が目の前に大迫力で迫ってくるようです。滝の左側には巨大な花崗岩の一枚岩があります。標高270メートルにある展望台は水量が多いため立ち入り禁止となるほどの凄さです。散策組にもぜひ明日見せよう!と思って帰路につきました。
千尋ノ滝 竜神ノ滝
散策派は、屋久島自然館に行き屋久島のビデオ鑑賞や、特産物のバナナを食べ、安房の町並みを散策したそうです。散策中にポチの足の指にヒルが一緒に宿までついてくることになったのですが本人は全く気づかず、就寝前に足の指の病気について話をしていたところ、やっと気が付いた次第です。「ヨルなのにヒル! 」そんなダジャレを行ってる場合ではありません。たっぷりと血を吸ったヒルは大きく成長していました(写真撮ってなかったのが残念)


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文:美智子姫00000 写真:オリオンさん・うららさん