1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目

樹令3000年以上、太古よりひっそりと息づく縄文杉や洋上のアルプスといわれる宮之浦岳、緑と清流が織り成す神秘の島、世界遺産・屋久島に出かけました。決してツアーでは体験できない屋久島の魅力に迫り、多くを堪能してきました。これらはそのささやかな記録です。

 第1日目(10月22日・金曜日)0「天気・一日中雨時々大雨」
今日は太忠岳登山をすることにしました。安房宿舎チロル発5時に迎えのタクシーが来て、屋久杉ランド登山口は、まだ薄暗く危険が伴うためにその場で30分間待機することとなりました。ヤクスギランドに入場するのには環境整備推進協力金として300円支払うのですが係員さんもいないことから「帰りに払えばいいかぁ」とスルーさせていただきました。夜明け前と雨と言うこともあり、滑らないようにみんな足下に注意をしながら標識を見ながら、千年杉、ひげ長老などを経て、蛇紋杉に到着しました。台風で倒れたという、どでかい倒木です。木の幹や根の形が蛇紋のようで、数千年の歴史を感じさせてくれました。
ヤクスギランドが登山口になります 朝6:00、あたりは真っ暗 荒川橋を渡り
太古の森を進みます 杉の巨木 倒木の根
蛇紋杉 蛇紋杉で記念撮影 蛇紋杉を過ぎ天文の森へ進みます
ここでヤクスギランドの鑑賞ルートは終わりです。木の根が多くなり観光モードから登山モードに気分を切り替えた頃、「天文の森」と書かれた休憩場所に出ました。
午前7時50分、雨の中のしばしの休憩です。ここは天文年間に杉の伐採をされた場所の跡地だそうです。その後も森の中に現れたのが、釈迦杉という名の屋久杉の大木で、黙々と歩くには勿体ないほどの景観のため足どりはゆっくりでしたが太忠岳の頂上にある天柱岩をめざして石塚山への分かれ道を過ぎ、しばらく行くとやがて大きな石が目の前に立ちはだかり、トップを歩いていた私は「着いたみたいです〜」と、つい叫んでしまいました。しかし、いつもの様に三角点はありません。右の方に足跡があり様子を伺いに降りて見ましたがシカ道と言われる獣道や登山者の迷い道の様で、どうもここに来て先の見通しが出来なくなりました。リーダーが左の方も探しましたが頂上が見あたらず、途方にくれていたらガイドらしき人が来たので、我々もついて行くことにしました「ガイド料は支払わないけどついて行ってもいいです?」大きな岩をぐるりと巻きながら少し下ると、頂上への岩場が見えて来ました。なるほどガイド無しではわかりにくい道ですわ。太忠岳山頂は天柱石の先が本当の山頂らしいんですが、ロッククライミングでないと無理。中間の岩場まで登り「天柱石の先端モード」を飛ばされそうなくらいの強風の中、味わいました。ガイドに礼を述べ、石の周りをぐるりと回ると天柱石の北側には祠もがありました。さすが信仰の山ですね。
太忠岳山頂にある天柱石
天柱石の基部にある平らな岩に登ります
天柱石の基部からのくだり、ロープを使って安全にくだります。
無事にヤクスギランド入り口まで戻ってきました

紀元杉に案内してもらいました
紀元杉をバックに 川上杉
午後2時30分小型タクシー2台迎えのタクシーに乗り、帰る道すがら屋久杉の説明を受けました。屋久杉は600年を過ぎるまでは小杉と呼ばれること、千年を過ぎて幹にコブを付けて初めて屋久杉と言う名前に昇格すること、樹齢2000年とされる翁杉が9月に倒れ、枯死していない屋久杉では、縄文杉に次ぐ太さだったこと、幹が横倒しになり幹の一部は空洞化していたが、倒れた原因は分からないなとの説明をしてもらいました。途中でお尻が白いハートの形をしたヤクシカとフッサフサの毛並みの良いヤクザルにも出会いました。しかし繁殖しすぎて自然形態が壊れかけつつあり自然保護派と動物愛護派で会議での火花が散っているそうです。

宿に戻り明日も雨の模様につき濡れた衣類(正確には合羽)をコインランドリーを利用し乾燥さそうと言うことになりました。ところがここで事件が起きたのです!!何としたことか乾燥機のヒューズを飛ばしてしまったらしいのです。丁重にお詫びをするも「弁償してもらいます!責任者を呼べ!」とえらい剣幕だったそうで、私の出番となり弁償ではなくお詫びに出かけることにしました。ところが何度大きな声でお呼びしても、(?)だ〜れもおらずでしたので洗濯物をそっと取り出し一目散に戻ってきました(故意ではなかったんだし、お詫びに行った時には正常運転していましたので許してよね〜)
夕食は屋久島名物トッピー定食(飛び魚)、お刺身とお野菜のごちそうでした。


1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目
文:美智子姫00000 写真:オリオンさん・うららさん