9月3日午前8時。
オリオン号とサスケ号の2台は、それぞれの場所でメンバーを乗せ名神高速道路「菩提寺サービスエリア」集合しました。オリオン号には、【オリオンさん】【ベガさん】【みまっち】【ぽちさん】【ねこさん】の5名。
サスケ号には【サスケさん】【うららさん】【姫】【やっちゃん】【ジョン】の5名が分乗します。
「菩提寺サービスエリア」で朝のご挨拶。皆さん少々ハイテンションです。
天気はやまたび倶楽部の行事には珍しく「晴」模様です。
オリオン号とサスケ号は合流後、富山県折立キャンプ場を目指して北陸自動車道を走ります。途中、昼食を尼御前サービスエリアで摂りながら簡単なミーティング。快適な高速走行を楽しんだ後、立山インターチェンジで北陸自動車道に別れを告げます。
今夜キャンプ場での自炊食材を買うために途中「新鮮市場」に立ち寄りました。今夜のメニューは「すき焼き」です。すき焼きの食材はもとより、鯵の塩焼き、無花果、粉茶、ビール、焼酎、カクテル、入るわ入るわカートの籠の中は溢れています。
それでなくても車の中は荷物で一杯です。膝の上やら足元にやら、どうにか詰め込んで立山の町を目指します。
この頃空模様が少し怪しくなってきました。雨がきついとテント泊は辛い、次の一手を考える必要がありました。立山町を過ぎ有峰林道のゲートをくぐると同時にポツポツとフロントガラスに雨が落ちてきました。
「やっぱり、やまたび倶楽部名物天気は雨か〜」
と気も心も天気の様に曇ります。

山岳地帯特有の雨足の速さと大降りに急遽、有峰ハウスに宿泊の依頼に立ち寄りました。しかし「満室」との事でビジターセンターに相談すればとアドバイスを受けドシャ降りの中ビジターセンターへ向かい、相談窓口の方との交渉が始まりました。
利用に於いては1週間前の予約が必要であること、すでに先客が宿泊して居ることなどから難色を示しておられましたが、私達の困った状態を察して頂き、役所としては珍しい臨機応変の対応をして頂きました。
オリオン号快走 サスケ号も快走
新鮮市場で買い出しです 車内は荷物でいっぱい
有峰トンネルを抜けて お猿さんの出迎えを受け
冷夕谷ロッジに到着 木立の中のロッジ
今夜のお宿は、有峰湖畔の「冷夕谷(つべただに)キャンプ場」のロッジ、これが1泊目のお宿です。
有峰湖は有峰ダムによって和田川が堰きとめられて生まれた人造湖で、北アルプスの霊峰薬師岳に連なる山々の清流を集め、満々と水をたたえた人工湖で、清澄な水は、発電に利用された後、富山平野を潤す農業用水や、県と富山市の水道水として利用されています。
荷物を降ろすとすぐに炊事に取りかかります。トイレ以外に照明が無いため素早く準備をしなければなるません。しかしそこはプロの主婦集団、手際の良さは抜群です。「手も動くけど、口も動くなあ」とはジョンの弁。
ロッジに確認にこられたビジターセンター管理人さんがびっくり
「4人と違いますのか」
「いえ10人です」
「えー。4人と思ってました。そういえば人数の確認をしてませんでした」
「私達も人数のことは言ってませんでした」
そんなやりとりがあったものの無事に話がまとまりシャンシャンシャン。
管理人さんのオカリナ聞いて有峰の良さに触れることが出来ました。
やがてすき焼きが出来、ご飯が炊け、鯵の塩焼きが出来、一夜の宿に喜びを捧げながら、さあ乾杯です。
有峰の思い出に 管理人さんのオカリナ演奏 手際よく調理が進みます すき焼きだー
夕食夕食 本日の功労者 明日の弁当も出来て 寝袋に入って…おやすみ
そのうち先客の横浜から来たという釣師達も帰ってきて挨拶を交わし、同室の了解を得て、豪華な夕餉を楽しみました。夕食後、翌日の昼食用おにぎりも作り、明日の準備を終えて、静かな森の中の眠りにつきました。
しかし姫は横浜の蛙達の轟音に眠りを遮られ一睡もできず、寝袋を外に持ち出し椅子に腰を下ろしたまま朝を迎えました。

文;美智子姫0写真協力;鹿島秀元0000
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