大台ヶ原(標高1695m)とは日出ヶ岳、正木嶺、円岳、牛石ヶ原、正木ヶ原に大蛇嵓(だいじゃぐら)をあわせた一帯の土地の総称です。その昔、大平と呼ばれていた大地が、大平原となり、大台ヶ原と呼ばれるようになったと言われています。そして、鹿児島にある屋久島を彷彿とさせる日本有数の多雨地帯だけに、その眺めは雄大。今回はその大自然の中を縦走しようと計画しました。
『遙か昔、海に流れ込んだ土砂はゆっくりと海底に積もり、やがて岩となり、大きな力を受けて隆起し、海面に姿を現しました。悠久の時の流れと共に、隆起と浸食をくり返した大地は、四方に急斜面を持つなだらかな山地となりました。大台ヶ原の岩や大地には、このような太古の記憶が隠されています。かつて、周囲を絶壁に隔てられ、果てしなく続く静寂が支配する森がありました。大きな木々と苔に覆われた樹海を深い霧が漂い、かすかに、生き物とこの森を修行の地として求めた人の気配だけがありました。大台ヶ原の森にも、ざわめきの時が近づいてきました。時代の風がこの森にも吹いてきたのです。薬草を求めて、新しい探査の対象として、あるいは新天地として人々が注目し始めたのです。ふもとの森が大きく変わり、大台ヶ原にもたくさんの人々が訪れるようになりました。薄暗い霧の森は、少しずつ明るくなり、静けさはにぎわいへと変わり、時間の流れも早くなりました』 大台ケ原・大杉谷入山の心得も出来て、「安易な気持ちで入山してはならない」「単独行は禁止」、などしっかりと学び4回に及ぶトレーニングも済ませました。
大台ケ原には4つのコースがあります。
① Aコース(初級):東大台(中道)(合計距離:8.04 km)日帰りコース
② Bコース(中級):東大台(合計距離:7.55 km)日帰りコース
③ Cコース(上級):西大台(合計距離:9.35 km)日帰りコース
④ Dコース(上級):大台ヶ原から大杉谷に抜けるコース(合計距離:16.19 km)
私達は初日にBコースを歩き 2日目と3日目に 1泊2日で大杉谷を抜けるDコースを行くことにしました。 |
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▲自宅の最寄り駅までポッチーさんがお見送りをしてくださいました |
▲近鉄電車で大和上市駅行き、そこから奈良交通のバスに乗り換えます |
第1案の日程は悪天候のため、止む無く見送り、追加トレーニンクも終え、第2案での出発となりました。天気予報では3日間とも晴天に恵まれそうです。待った甲斐があったと言うものです。
出発前にメンバーから悲しいお知らせをうけました。junkoちゃんが激しい腰痛のため歩行困難となり山行を断念しました。トレーニングを積み、行く気満々で準備をしていましたが無理は禁物と苦渋の決断をしたみたいです。各方面の人数変更完了~ 。 |
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▲奈良交通のバスに乗って一路大台へ…乗客は10人です |
▲和佐又登山口で折り返し |
▲大台ケ原駐車場に到着です |