妙高戸隠連山  赤倉温泉4泊5日の山行 「海の日なのに山へ」
●第4日目(7月23日・木曜日・大雨)  休養日
高妻山と火打山の山行を終え休養日を取ろうかとるまいか試案していたところ
前夜からドシャ降りの雨が降り続き無条件に「休養日」とすることにしました。「テント泊でなかってよかったね。今頃テントの中の水を掻き出しているわ~」「車中泊だとストレスたまるやろなぁ」今回は温泉宿を基地にしたことがラッキーでした。宿のおかみさんには山行用におにぎりを作ってもらっていたので雨音を聞きながら朝に1個、昼に1個食べました。荷物の整理をしたり、妙高山のコースを調べたりとのんびりと体を休めることができました。毎日10時間歩き続けているのですから身体が悲鳴を上げる前に休息がとれてよかったです。

「おにぎり物語」
チェックインをしたと同時に朝食をおにぎりに変更して貰いたいとお願いしました。
快く了解をして頂き毎日大きなおにぎり2個と手製の漬物、バナナ、ゆでたまご、ゼリーと
日替わりでデザートが添えられており必ず「お気をつけて行ってらっしやいませ」とメッセージが付いていました。心温まるおかみさんのメモに励まされ山頂制覇ができたのかも知れません。山小屋ではパックの弁当箱に朝から揚げ物の入った弁当をもらう場合が多いですが、食べきれず残してしまいゴミをリュックに詰め込むことがたびたびあります。
旅館「赤倉荘」のおもてなしは最高だと思っています。決して新しい建物とはお世辞にも言えませんがおかみさんの料理を求めてリピーターが多いのではないでしょうか。周囲にある旅館の駐車場に車は無く、この旅館だけ所せましと車が駐車していました。
食事内容は「家庭料理」と説明されましたがなかなかどうして旬の食材を工夫して調理されています。主が山で採ってきたね曲がり竹、ワラビ、ゼンマイ、畑で採れたもぎたての野菜が食卓を飾ってくれます。食べきれないほどの料理より一品も残さず平らげられる素朴で故郷の味のする食事は最高でした。風呂は天然温泉で少し熱めではありますが水道のホースを抱えて入れば慣れてきます。

「おにぎりの塩加減good!握り具合good!心遣いgood!」
●第6日目(7月25日・土曜日・晴れ) 帰阪日
いつもの様に午前4時には目覚め「燕温泉駐車場の様子を見に行こう」と朝食前のドライブに出かけました。駐車場は既に満杯です。長岡、新潟、尾張小牧、多摩、福島、松本、大宮、奈良、高崎、横浜と日本各地から来ています。晴天で暑さに負けぬようにとエールを送りロープウエイ乗り場まで行きました。午前8時発なのでこちらはまばらです。午前8時が朝食時間です。4泊5日にして初めての「正式朝食」を頂きました。思わず記念写真をパチリ。
 ↑燕温泉の登山者・日帰り入浴者用の駐車場は早朝から一杯です
 ↑赤倉高原スカイケーブル乗り場から見た妙高山
  ↑いもり池から見る妙高山は最高のロケーションです…池は蓮が満開です
荷物整理をして宿に別れを告げ近くにあるという「いもり池」に立ち寄ることにしました。あまり期待はしていなかったのですが何と想定外の蓮の花が満開です。水辺に映る逆さ富士ならぬ逆さ妙高山の美しいこと!こんなに沢山咲いている蓮の花を見たのは初めてでした。妙高市主催の「夏の芸術学校」に参加の人たちが池の周りを埋め尽くしていました。きっと素敵な絵画となることでしょう。

「イモリ池」を出て苗名ノ滝にも立ち寄りました。日本の滝百選に選ばれているらしいです。滝まで行くのにかなり距離があり、階段が・・つらいです。足が上がりません。山は元気に歩けますが平地ではしんどくて歩けません。。。。
「もう帰ろうか」どちらからともなくそんな言葉が出で一路大阪に向けて帰ってまいりました。
日本の滝百選 苗名ノ滝
(ひめの感想)
今回ばかりはテント泊や車中泊でなくて良かったと感じました。大雨でテントの中に水が入り大変だったと思います。荷物は極力軽くして、水分多めに、レーションは限りなく生もの(トマトやミカン等)、ゼリーなど喉越しの良い物を選びました。天気が良すぎると体力の消耗が激しく、雨だと危険な登山道の通過となり、どちらも体験した山行でした。山から戻ったら風呂が待ってる、食事が待っているという贅沢な思いをさせてもらいました。ほとんどの人は「火打山、妙高山」を途中の山小屋を利用して縦走するのですが私達は登って降りてまた登ってをくりかえしました。10時間歩行も苦にならずまだまだ頑張れそうです。
(ジョンの感想)
今回の山行で高妻山と火打山は暑さのせいか大変でした。特に高妻山では幻覚も見ましたし、腰を下ろす回数が多かったです。今までにはほとんど無いことでした。ザックの重量も10kgぐらいに抑えていたのですが…。
標高差1300m前後の山を連日登るとなると疲労も重なってきて体が動きにくくなってきます。歩行ステップには充分気を使いながら歩きました。
「急がず慌てず、息を切らさず汗をかかず」がモットーなのですが、汗はかなりかきました。汗をかきすぎると水分も多く取ることになります
し、コンディションを狂わせてしまいますので注意がより必要になってきます。
日本100名山探訪も13座を残すばかりになりましたので、もう少し頑張って行こうと考えています。
 
文:美智子姫