2013.10.09〜15・雲取山・天城山・丹沢山・筑波山を訪ねて
●10月14日 (月曜日・晴れ) おまけ・・・筑波山(男体山871m・女体山877m)
今日は丹沢山の山麓から、筑波山に向けて首都高速を走ることにしました。
「渋滞があるかも」と心配していた通り、首都高の渋滞も体験しました。分岐が多く、車線があっているかどうか、冷や汗タラタラ落としながらドライビングでした。途中スカイツリーや両国国技館、タップリと味わいました。

「西の富士、東の筑波」と富士山と並び称される筑波山ですが、日本百名山の中でも、標高が低く、比較的気軽に登山が楽しめる山としても有名です。もちろん山道ですので、動きやすい服装や歩きやすい靴、多めの水など最低限の準備は必要ですが、本格的な登山家から家族連れまで、幅広く楽しめる登山道・ハイキングコースとして有名な山と資料にも書かれています。

 筑波山に通ずる自動車道は渋滞で一向に動く気配がありません。バスの後ろをノロノロとくっついて走ると土産物屋のおばさんの手招きに誘導されてしまいました。
筑波神社
 御幸ケ原コースはここから始まります
 ケーブル擦れ違いポイント  男女川の水場  最後の急騰
4座目の山となる、「おまけの山・筑波山」をのんびりと観光気分で楽しもうとリュックも背負わずお茶だけウエストポーチに入れ汗ばむ陽気の中、筑波山のコルに到着しました。
筑波山のコルはみやげ物や飲食店がいっぱい…登山客や観光客が溢れていました
何とコルの中はお店が立ち並び老若男女がいっぱいです。私達の様な登山者を見つけるのが困難なくらいピクニックモードの山でした。筑波山は双耳峰になっており、まずは女体山を登るのですが行き交う人が多く渋滞を起こしていました。どうにか譲り合いながら頂上を踏み、またすぐにコルまで引き返しました。道中にカエル岩と言う場所があり小石を投げてカエルの口の中に入ればお金がたまると言う言い伝えがあるとかで通行人が小石を投げていて危なくて足早に通りすぎてしまいました(本当は私も投げて見たかった・・・)男体山の頂上には神社もあり信仰の深さが伺えました。
 女体山頂を目指します  がま岩 がま岩の前で 
人ゴミを掻き分けるようにして女体山頂 へ到着でーす
ザック無しのお気軽散策 セキレイ岩
コルから見た町の風景
コルに戻ると「ガマの油売り」の口上に人垣ができており、しばし見学です。
サァーサァーお立会い、御用とお急ぎで無い方はゆっくりと聞いておいで、見ておいで、遠目山越し笠のうち 聞かざる時は物の出方善悪黒白がとんと判らない。
山寺の鐘がゴーンゴーンと鳴るといえども、法師きたって 鐘に撞木をあたえなければ、鐘が鳴るのか、撞木が鳴るのか、とんとその音色が判らない。
サテ  お立会い 手前ここに取りい出したる陣中膏は、これ「がまの油」、がまと言ったってそこにもいる・ここにもいると言う物とは物が違う。
「ハハァーン、がまかい がまなら俺んとこの縁の下や流し下にゾロゾロいるよ」と言うお方があるかもしれないが、あれはがまとは言わない、ただのヒキガエル・イボガエル。何の薬石効能はないよお立会い。

サテ お立会い、手前のはこれ「四六のがま」四六五六はどこで見分ける。前足の指が四本で、後ろ足の指が六本これを名付けて ヒキ面相は「四六のがま」だ。
茨城県つくば市 筑波山頂駅前広場の道程元標、見晴らし広場にある。 道程元標には「昭和10年1月建立」と記されていた。
男体山頂
男体山頂より麓を望む 男体山頂より女体山頂を望む

男体山御本殿
筑波山への登山道は全部で7つあり、今回は御幸ケ原ルートを登り、ケーブルで下るという、いささか手抜きの登山であった。
標高が低い割に危険な箇所もあるようで、130ほど違法な「登山道」があり、「ここから先は登山道ではありません」と警告する立て札などがあるという。六甲山にも踏み後ぐらいのルートは数え切れないぐらいあるがそれなりに遭難事故も多い。
ここ筑波山にあっても、身動きできなくなった登山客が携帯電話で救助を求めたこともあるという。
指定登山道以外への立ち入りは市、県、地権者、警察署等の協議により禁止されているようだ。

ロープウエイを利用して駐車場まで戻ってきました。土産物屋に停めたはずの私の車が見当たりません。すると店の人が「この三輪バイクに乗って下さい。駐車場所までご案内します」との事。駐車スペースの有効利用のために一度、駐車した車を道路から外れた奥地に置いているようすでした。商魂たくましい〜!
 首都高から撮影した東京の街
すべての山行を終え、あとはひたすら大阪に向けて帰るのみとなりました。首都高速の渋滞は半端ではなくスカイツリーを見ながら「東京に来てるんやなぁ」と「おのぼりさん」気分も味わいつつ渋滞に閉口し、眠気もピークに到達したことから、とうとう海老名サービスエリアと新城で仮眠を取り夜明けを待つことにしました。午前3時過ぎエンジンの音に目が覚めました。

ジョンが眠気から覚め、再び走る気配です。途中で3時間ほど運転交代をしましたがあとはジョンが頑張って安全登山・安全運転を遂行しながら15日午前6時自宅に到着することができました。今回は「ナビが無ければ成し遂げられない山行」で、移動の多いコースとなりましたが百名山4座に制覇のリボンをつけることができました。

「山は天気に限る」当たり前のことではありますが安全登山の原則は無理をしないことだと思います。雲取山の小屋で遭遇した「ツエルトおじさん」の様に危険な山行だけはしないでおこうと心に強く誓いました。いつも思うのですが、家族の理解があってこその楽しい旅であったことを感謝したいと思います。今回ポッチーは網膜剥離の検査が急遽入ったため、止む無く不参加となりましたが、これからも体力に合った山があれば一緒に頂上を踏みたいと思っています。


 美智子姫:記0000