2013.10.09〜15・雲取山・天城山・丹沢山・筑波山を訪ねて
10月12日(日曜日・晴れ)天城山から丹沢山麓へ移動
東名・厚木インター出口を出て丹沢山登山口である「塩水橋ゲート」に向けて走ります。インター近くのスーパーマーケットで今夜と明日の夜の食材を買い込み、宮ヶ瀬にある「塩水橋ゲート」に向けて車を走らせます。陽はすでに西に傾き、はたしてこの道で行き付くのだろうかと心配になるほどの暗くて細い道を延々と走りました。ヘッドライトに照らされて「塩水橋」と書いた橋が見えてきました。「来た!来た!」嬉しくって車から降りたもののホームページで見た光景と、どこか違うのです。するとヘッドライトの灯りがして前を車が通過しようとしました。手を振り車を停車してもらい登山口の場所を尋ねたところもう少し奥にあるらしいとのことでわずか3分ほど走るとホームページで見覚えのあるゲート前に到着しました。
あたりは真っ暗です。1台駐車中の車がありましたが午後6時を過ぎているのできっと丹沢山頂上の小屋への宿泊者だろうと思っていました。

車の後にシートを敷き夕食の用意をしていると2人連れの登山者が疲れた様子で戻ってきました。「何時にここを出発したのですか?」と尋ねると
「朝6時に出発し、丹沢山頂を踏み蛭ケ岳を目指しましたが時間切れで諦めて引き返してきました」とのことでした。午後6時と言えばりっぱな遭難時刻です。無事にけがもなく戻れてよかったです。
●10月13日 (日曜日・晴れ) 丹沢山1567.1m
丹沢山は、神奈川県相模原市緑区と愛甲郡清川村、足柄上郡山北町の境界に位置し、周辺の山々と共に丹沢大山国定公園に指定されています。

もともと、丹沢山とは丹沢中央部に連なる山々の総称であったが、明治時代の測量時に一等三角点が設置され、その仮称として丹沢山と名付けられたのがそのまま現在へと至り、一峰の山名となっているようです。しかし、深田久弥が日本百名山に選んだ丹沢山とはこの山塊中の一峰ではなく、丹沢中央部に連なる山々の総称であるとされています。

丹沢山を登るに当たり誰もが「日帰りは無理」「かなり長いコース」と言う中、山域研究を重ねて行くうちに塩水橋ゲートからのコースは日帰りも可能という事が解りました。登り3時間25分、下り2時間35分合計6時間の参考登山時間であれば、私達なら8時間を見ておけば大丈夫と慎重に検討を重ね実行することにしました。
07:00 塩水橋ゲート発
08:30 林道・雨量計測所
09:44 天王寺尾根分岐 
10:00
10:45 丹沢山 
11:30
12:45 天王寺尾根分岐
14:17 本谷林道登山口
14:45 塩水橋ゲート
駐車場で朝を迎えると、前も後ろも所せましと登山者の車で一杯です。無理に駐車してしまうと下山時に出れないということが発生するためか2台分づつのスペースでポールがきちんと立てられていました。1時間30分ほどの林道歩きも苦にならず登山道に入る頃は身体も山仕様に慣れ快適にスローペースではありますが山頂に近づいているのがわかります。ブナの林や紅葉の始まった山々を見ながら山を楽しみました。
いよいよ塩水橋ゲートをくぐって林道に入ります 林道の傍らのススキが見送ってくれています
 車を置いて出発です  ちょっと長い林道歩きです  空は青く秋の様相です  西峰中峰を望む
 雨量計測所  林道に別れを告げて登山道へ リンドウかな?  ゆっくりいこう 
 ブナの木立の中を行く登山道は快適です
時折少年達が走りすぎて行きますが、山道は四季の移ろいを味わいながら、焦らずゆっくりと歩きたいとつくづく思います。
天王寺尾根に到着すると残り1時間ほどで頂上です。天王寺尾根との合流点で、ザックを降ろして休憩していると一人二人と天王寺尾根から登ってきます。「天王寺尾根はきつかったですか」そう訪ねてみると「きつかったです」との返事、帰りに通るのはやめようかなあ等と考える。
ここからは短い鎖場と僅かなザレ場と長い長い木道、そして段差の低い階段をのぼりつめれば丹沢山頂上です。

分岐を過ぎ山頂を目指して行くと、木立の中はさらに秋らしくなってきました。ブナ林も色づきかけていて目を見張るものがあります。
お互い「良い山やねえ」を連発しながら歩を進めていきます。 
 鎖場を通過 ものたりない  鎖場が短くて ものたりないよ 帰りに通る 天王寺尾根 
丹沢山は素敵な秋の様相で迎えてくれました。ここの木道は階の段差が低くとても歩きやすかったです 
丹沢山の山頂広場です 一見静かそうですが、フレームの外は人がいっぱいです
着きました 丹沢山の山頂標識です
山頂小屋の「みやま山荘」の屋根が見えてきました。草刈りをするエンジン音も響いてきました。真正面には富士山がくっきりと見えています。
「着いたど〜!」 まずは記念写真を済ませ周囲を見渡すと沢山の人で埋め尽くされていました。登山口があちこちにあるので各方面から頂上に向けて集まった人達であふれていました。いつもは人混みの中を避けるジョンが珍しいことに「ここに座ってもいいですか?」と先客に声をかけ、縁側ほどもある大きな椅子に腰をかけました。
暑くも無く、寒くもなく、風はときおり頬を伝い、日本一の富士の山を見ながら45分間と言う、まれに見る長い時間頂上にいたことになります。
山頂広場は、登山者で溢れんばかりでした
「ちょっとトイレの偵察に行ってくるわ」姫が百円玉を2個握りしめて「みやま山荘」のトイレに行きました。トイレは清潔さが保たれていてトイレットペーパーも完備されています。バイオ処理のため異臭もゼロです。「使用したペーパーは持ち帰りお願いします」と書かれており小さなビニール袋が吊ってありました。感動のトイレです。出口の料金箱に思わず「ありがとう」と声をかけ100円と書いてあったのですが200円入れてきました。
せめてもの感謝の気持ちです。
 思いやりのレーション  さあ下ろう  でももう少しいたいなあ
 これ鎖…解る? 解るわ!  わー、ボッカさんが上がってきた  朽ちた大木
 天王寺尾根はブナの多い道です
 杉木立  ちょっと一服  太い杉の木やね
下山は登りルートとは別の天王寺尾根コースを取り、快適に木立の中を楽しみながら、時にはスッテンコロリンしながら笑いの渦に包まれて3時間足らずで駐車場まで帰ってこれました。
ジョンの冗舌ぶりや山に鳴り響くオナラの音も最高潮でプライベート登山だとこんなにもリラックスするのかと思うほど愉快な登山道中でした。

天王寺尾根の中ほどから磁北140度の方向に高い山が見えました。地図をだしてリロケート、「大山」だということが解りました。右後には竜ケ馬場が見えます。

植林域に入る頃から尾根の傾斜はきつくなり、歩きにも嫌気が差してきます。天王寺峠で右折れをするとザレた登山道を一気に下っていきます。
沢の音が一歩ごとに大きくなるような気がしてきます。本谷林道出合いはもうすぐです。
大きな堰堤の向こうにアスファルトの林道が見えてきました。
トップを歩くとコースを見落とすまいと緊張しながら歩いているのですが、林道が見えてくると気が緩むのか、知らないうちに沢まで降りていて、気がつけば、堰堤のモンキータラップを登っていました。
この堰堤のモンキータラップはさらに下っていました。気がつけば姫だけ下へ、JONは登山道へと軌道修正して戻っていました。
「お前は猿か〜!」 大きな声が飛んできます。
着いたー。

さてさて最初の予定では丹沢山登頂後天城山麓に移動し翌日天城山を登る予定でしたが、雲取山終了後の待機日を天城山登山に充当しましたのでポカリと1日余裕が出てきたのです。体力もまだ残っています。「ならば行くかっ!筑波山!」 という風に話がまとまり、明日は筑波山にいくことにしました。とりあえず今夜は近くの 「リッチランド」 のバンガローで休みます
この日の夜は近くにある 「リッチランド」 のバンガローを利用しました
リッチランド バンガロー 荷物の整理に大わらわ 今日はリッチにすき焼きだーい


美智子姫:記0000