2013.10.09〜15・雲取山・天城山・丹沢山・筑波山を訪ねて |
●10月12日 (土曜日・雨のち晴れ) 天城山1406m |
天城山は伊豆半島中央の東よりにつらなる万二郎岳や万三郎などの総称で万三郎が最高峰。豊かな自然林におおわれており眺望はほとんどありませんが張るから初夏にかけてアセビやシャクナゲの花が咲き登山者も多いと言う。紅葉が見られるといいなぁ天城山から下山し丹沢山へ向けて車を走らせました。丹沢山は六甲山と同じく沢山のコースがあり山小屋や避難小屋も沢山建っていました。私達は日帰りの出来る最短コース「天城高原ゴルフコース」を選びました。何てたって今回は「百名山のピークにタッチ」が主たる目的ですから。 午前5時、外は大雨です「今日は待機日やなっ!休めっちゅうことやな!」「そんな・・・10時まで待って!きっと止むから!」何の保証もないのですが、ただ天気になってほしいと言う祈りだけで雨音の止むのを待っていました。 突然ジョンの「みっちゃん行くど〜!」と明るい声がしました。何と午前6時雨がやんだのです。急いで昨夜の残りのきのこたっぷり豚汁とメザシで朝食を済ませ天城山にむけて出発することになりました。 |
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登山口です…いよいよ天城を目指します |
登山口を入ると薄暗い林の中を下っていきます。昨夜来の風は治まることも無く依然ビュービューと吹いています。尾根を変わるといくぶん治まってきますが、風上に出るとよろけてしまうぐらい風の当たり方がきついです。雨具が無いと寒いでしょう。 四辻を過ぎて登りになると陽射しを受けるようになり、暑さに耐え切れず雨具を脱がなければいられません。木立の中はいろいろな木々で変化があるものの、見通しは全くありません。 かつてこの辺りは徳川幕府の天領で、檜・杉・赤松・椹・楠・欅・樫・樅・栂の9種は制木とされ、天城の九制木と呼ばれ、公用以外は伐採が禁じられていたようです。 ゆっくり歩いて万二郎岳まで1時間半ほどで到着です。 |
途中で振り返ると万二郎岳が聳えていました |
万二郎岳から万三郎岳の間は見晴らしも少ない所ですが 自然林の素敵な所でした |
万三郎岳 天城山脈で一番高い山です |
万二郎岳から万三郎岳へは馬酔木のトンネルやシャクナゲのトンネルを抜け、木立の間から天城高原ゴルフ場の緑の芝が美しく見える。所々で富士山が見えるらしいのですが、この日は全く見えませんでした。万三郎岳への登りはブナ林の中を急登して行く。 疲れからかブナの幹の白い部分が文字に見えてくる。ジョンが「山頂の看板が見えたからもうすぐだ」と言う。しかし信用はしない。最近、近め近めに判断する傾向にある。体力の衰えからか、それともアルツ君が友を求めているのか。 万二郎岳頂上に到着。追い越していった中年の男性が快く迎えてくれた。何となく嬉しい。彼もまた100名山ハンターのようだった。行った山の感想を話し合い、カメラのレリーズを押してもらって僅かな時間で別れたが感じの良い登山者だった。 さらに天城従走路を10分程西に進み、八丁池方面に別れを告げて天城高原ゴルフ場へと戻るルートへと入る。尾根の中腹を巻くように付けられているため、谷を目指して急激に下っていく、ひとしきり下ると今度は山襞を巻くように出たり入ったり、楽しいルートではあるが何事も程ほどである。 少々嫌気が差してきたころ四辻に到着。ベンチに腰を下ろし、ザックを開けてレイションを頬張り、給水をして後一踏ん張り。 |
このルートは少し雨が降っているときのほうが良いでしょうねえ |
もと徳川天領の 原始林 | 四辻まで帰って着ました |
緩やかな坂を10分少々登っていくと天城高原ゴルフ場前の登山口に到着。「おつかれさまでした」の看板に思わず「疲れましたー」 低いと思って山はなめてはいけないですね。知らないうちに簡単な山だと体に言い聞かせているのでしょうね。 バテバテの山行でした。 |
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着いたよ着いたよ ゴール…疲れたあ…山は低いと思ってなめちゃあイカンね |
やっと帰ってきたよ〜 | ここに止水栓はないけど…ここに有るのよ…ひねれば水は出るの…ペンチなんかいらないの…解る!解る! |
所要時間が短いことから「簡単な山」と勝手に思い込んでいましたが百名山に含まれるだけのことはありました。登山道を楽しみながらハイカーでも楽しむ事の出来るおだやかな山ではありますが、それなりに随所随所に真剣に取り組まなければ怪我をする個所もあり3時間で頂上に着き、2時間で下山できる気の抜けない山でした。駐車場に戻り泥だらけの登山靴を洗おうと水道のある場所に近づきました。「そういえば栓が無いって言うてたなぁ」使えないかもしれないと思いながら近寄っていくと隣の蛇口でジャージャーと水を出して登山靴を洗っているアベックさんがいました。「出るじゃ〜ん」何と水道の栓はちゃんと固定されているではありませんか。「ちょっと来て!」とジョンを呼び昨晩の水道事件の顛末をきちんと説明することができました。 下山後は強風も止み昨夜利用したテーブルできのこたっぷり豚汁を何と3度もススルこととなりました。(でも・・・美味しかったよ) |
天城高原ゴルフ場を出発する際に車の前に立ちはだかるようにトンビが舞って私達をからかいます。スピートを上げれば早く飛び、スピードを落とすとゆっくりと大空を舞いあがります。「こんにゃろう!」アクセルを思い切り踏むとトンビは空高く舞い上がってどこかに飛んで行きました。 午後2時前に3座目の山「丹沢山」に向けて走ります。伊豆スカイライン、芦ノ湖スカイラインなどナビ任せのドライブ気分で走っていると「メロディライン」と書かれた道路にさしかかりました。耳を澄ませて聞いてみると「ふじのやま」の様です。でもどうも口ずさむにはスピードが合っていない様なので「もっとアクセル踏んで〜」と言いましたがあっと言う間に「メロディライン」は過ぎてしまいました。 |
♪♪ あたまを雲の上にだし 四方の山を見下ろして かみなりさまを下にきく ふじは日本一の山 |
ほんまその通り、日本一美しい富士山の姿でした。 芦ノ湖スカイラインを走っていて気が付いたのですがナビが「大きく右に曲がって・・・」って言ったとき間違えた感が漂いました。再度行先を入力し直して芦ノ湖スカイラインの料金所を通過する羽目になりました。「厚木に行きたいのに迷っちゃって・・・」とついさっき通過した料金領収書を見せると 「まぁいいやおまけしてあげるよ気を付けて!」やっさしい〜500円が浮いたのが嬉しいのではありません。人の情けが嬉しいのです。 |
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美智子姫:記0000 |