KAZUくんのクライミング終了山行  「山は混雑を避けて平日登山に限る!」
 ●9月24日(火曜日)第1日目…澄み切った青空
外気温20度、ケーブル山麓駅は11度、肌寒さを感じます。
立山から美女平まではケーブルでわずか7分、美女平で高原バスに乗り換えて約50分で室堂バスターミナルに到着の予定です。
ケーブルは始発の次の便でしたが、美女平では始発組みが駅舎で始発のバスを待っていました。室堂行きのバスの中ではテープから流れ出るブナ平の立山杉や称名滝などの案内に耳を傾けます。途中私の目に猿の集団が飛び込んできました。「止めてっ!」猿を見つけて思わず大きな声で叫びました。バスの前に現れたお猿さんの群れ。運転手さんはバスを停めてくれて大サービスです。
07:10 立山ケープル駅
08:50 室堂バスターミナル発
09:52 ロッジ立山分岐
12:30 剣御前小屋
14:30 剣山荘
親猿、子猿と家族揃ってまるで紅葉を楽しみに道路に出できたみたいです。中でもガードレールにぶら下がって、ブラブラと遊んでいる小猿の姿は滑稽でした。今日は良い日になりそうです。車窓から目に飛び込んでくる周囲の景色は秋の様相を醸し出しています。
今朝は静かな立山駅   駅舎の中は登山客や観光客でいっぱいです 
高原バスに乗車中おサルの軍団に遭遇 室堂バスターミナルに到着
室堂バスターミナルを出たところに湧水が出ており、「美味しいみず百選」に選ばれたと言う玉殿の湧水を美味しく頂きました。翌日の分も含めて2リットルのペットボトル満タン蓄えました。(重っ〜!)2450mの室堂で高度に慣れるため30分ほどゆっくりとした時間を費やしながらミーティングをしました。 「とにかくゆっくり歩く!怪我の無いように」 
観光客を掻き分けながら1時間かけてロッジ立山の分岐に向けて歩き始めました。緩やかそうな階段が延々と続いていますが「帰り道はこの階段が悪魔の階段にならなければいいが・・・」紅葉を楽しみながら剱御前小舎には2時間30分で到着しました。剱御前小舎から下を眺めれば剱沢交番の建物やテント場が確認することができます。「ここからは下りだからね」と言ったものの登りあり、下りありで思うように足が運びません
登山届けを提出 やる気満々のKAZUくん ホテル立山 雄山展望台にて
 みくりが池と別山  雄山と山崎カール
 みくりが池と雄山  雷鳥平キャンプ場
 今は火山ガス濃度が高いため入ることが出来ない地獄谷と奥大日岳
さあ行こうか 雷鳥平をめざして 血の池
みくりが池温泉の前にて エンマ台より地獄谷を望む
称名川を渡ります。後方は浄土山です。 辺りは秋の様相です
称名川を越えると山腹に取り付くと地獄谷や錦織なす衣を羽織った浄土山や雄山が目に飛び込んできます。見事な紅葉の中を別山乗越を目指して一歩また一歩。振り返れば室堂平や雷鳥沢、これらの景色が重い足取りに元気をくれます。そうして別山」乗越に到着。数名の登山者が休憩をしています。私達もここでしばし休憩。
此処から仰ぐ剣岳は一番綺麗に思えるのですがあいにく本峰上部には濃霧がかかり剱岳の全容は見ることができません。明日のお楽しみです。
「一歩前に進めば必ず到着する」と自分自身に言い聞かせるように三田平にある剱沢キャンプ場に向けて下って行きます。キャンプ場に隣接する剣沢交番の建屋の横で、若いお巡りさんたちは何やらミーティングの最中です。剱岳を訪れる登山者の強い見方です。今、交番に大勢のおまわりさんがいるという事は今日は救助要請がないのだと安心しました。
 三田平・剣沢キャンプ場を望む
剣御前小舎 剣山荘へ向けて チングルマの花後 急激に高度を下げていきます
野イチゴ あと30分かなあ お世話になりたくないなあ
交番前の僅かな広場から更に下っていくと剣沢小屋が見えてきます。その小屋を掠めるように進んでいくと、岩場のゴロゴロした道が続きます。
剣山荘に向けての最後の悪場です。小屋が見えているのですがなかなか近づいてくれません。もう少しで小屋到着と言う寸前でオリオンさんの足に異常が発生しました。太腿当たりが攣り歩けなくなってしまったのです。マッサージをほどこし、何とか歩けるまでに回復し、やっとのことで剣山荘に到着です。午後2時30分。 
♪♪♪ 今日の泊まりは剣山荘… けんざんそう ♪♪♪
剣山荘に到着でーす。 
チェックイン手続きを終え「称名」と言う名前の部屋が2泊する私達の個室です。お部屋も新しくて布団も清潔感が漂いとても雰囲気がいい感じです。何よりも標高2475mの地でシャワーが使えることが嬉しいです。
三連休の中日である22日には80人を超える宿泊者だったそうです。剣沢小屋の登山客やテント泊の人達も合わせると、さぞかし剱岳も混雑していたのではないでしょうか。
お部屋は和室です。新築してすぐの年に泊まりましたが、その時のままの綺麗さです。布団はミズノのブレスサーモを使っているので快適です。
剣山荘の夕食です…明日のために今夜はビールは抜きにしました
黄昏の五竜岳・左と鹿島槍ヶ岳・右
この日は私達のほかに3グループほどしかおらず連休を外してよかったと胸をなでおろしました。到着時間が早かったのでゆったり、まったりとした時間を過ごし、剱岳を見上げながら翌日の登頂の夢に花が咲きました。
剣山荘にはシャンプーや石鹸は使えないものの男女別のシャワールームが整っており、各々3器ずつのジャワーがあり贅沢な気分になりました。
午後5時の夕食を済ませあとは寝るだけとなったのですが「眠れない〜眠れない〜」と連呼する人もいましたがいつの間にかみんなスヤスヤ、ガォ〜ガォ〜と、ご就寝と相成りました。

鹿島秀元:写真  美智子姫:記0000