2013.09.23剱岳・大阪～立山

KAZUくんのクライミング終了山行　　「山は混雑を避けて平日登山に限る！」

２０１２年８月下旬に唐松岳から不帰の嶮を経て白馬三山、栂池コースを実施した時のことです。唐松岳の山頂で迫りくる剱岳を見て
「来年はあの山に登りたいですっ！」とクライミング講習を終えたばかりのkazu君が力強く剱岳に向かって叫んでいました。その時、師匠は体調不良で直前に参加できなかったため「帰ったらkazu君の希望を師匠に伝えておきます」と言って別れました。それから再会するたびに山の話になると「剱岳」の話が話題にあがりました。剱岳への夢は大きく膨らんで熱い想いが師匠に届き、今回実現することになりました。粘り勝ちといったところでしょうか。メンバーは奇しくも「爺岳・鹿島槍・五竜・八峰キレット」や「唐松岳・不帰の嶮・白馬三山・栂池」参加メナバーとなりました。
剱岳は「眺めて良し、登って良し」の名山中の名山と言われています。

2012年、唐松岳山頂から見た剱岳

	昭和44年には標高３００３ｍから２９９８ｍに、そして平成１６年に三角点が設置されＧＰＳ測量によって現在の２９９９ｍに訂正されるなど、剱岳を取り巻くドラマは尽きません。剱岳の主稜線は立山連峰から延び、東西に二分される深い谷により急峻な稜線をなしています。見事に形造られた岩峰群は、北アルプスにあって「南の重鎮を穂高岳とすれば北の俊英は剱岳」との深田久弥の言葉が納得できます。剱岳は激しく天を切り裂く姿そのままに、数多い日本の名山の中でもとりわけ厳しい登山を強いられる山であります。同時に日本の近代アルピニズム発祥の地であり日本中のクライマーに愛される岩と雪の殿堂であります。日本百名山の1つとしても有名で、映画「剱岳・点の記」でも一般の人達にも愛される山となりました。現在一般的な登山ルートとして「別山尾根ルート」もうひとつは「早月尾根ルート」の2つがあります。別山尾根ルートは、立山黒部アルペンルートの室堂ターミナルから雷鳥沢を登りつめ剱御前小舎に出て剱沢を下り、ルート上にある剱沢小屋、剣山荘を通過し一服剱、前剱を経てカニのタテ這い・ヨコ這いと呼ばれる鎖場を抜けて頂上に向かいます。
映画　「劔岳　点の記」より引用
早月尾根ルートは上市町馬場島から早月尾根を進み、山頂直下で別山尾根ルートに合流いたします。2200m地点に早月小屋があり多くの登山者はこの小屋を利用しているようです。今回私達は別山尾根ルートを登ることにしました。
●９月２３日（月曜日・祝日）　移動日


北陸道・賤ヶ岳サービスエリアで福井県名物の焼きサバを買い求め、売店の一画にあるテーブルでいただきました。

秋分の日の９月２３日午前９時梅田集合で、狭いながらのfitではありますが、夜間走行ではなく夕暮れまでに立山に到着し「立山山麓旅行村」のキャンプ場のロッジで宿泊をし、翌朝早くケーブル乗り場に並ぶ予定にしています。ほどよい間隔で運転を交代しようと賤ヶ岳サービスエリアでトイレ休憩をとりました。露店から福井県名物の焼きサバの美味しそうな匂いがしてきました。１匹千円払い５人で突っ突きました。
焼き立てなので美味しいこと、美味しいこと！昼食にはまだ時間が早く、焼きサバだけを食べると次の休憩地へ向けて走り始めます。



北陸道・尼御前サービスエリアで休憩です
次は尼御前サービスエリアまで走りづけました。レストランを覗きましたが連休とあって満席の様子なので、それぞれがおにぎりやパンなどを買い、海を見ながら昼食を取ることにしました。時折吹いてくる潮風が心地よく遠く地平線の彼方を眺めながら幼い日々の思い出話をみんなで楽しみました。公園の中には可憐な尼像が立っていました。説明書きによると『奥州の国へ下る源の義経一行は安宅の関の検問の厳しさを聞いており無事通過できるか心配していました。義経一行の中にいた尼御前という名の尼は安宅の関で足手まといになると思い断崖から身を投げたといわれて、尼御前を悼む人たちがこの岬を尼御前岬と名付けたそうです。』尼御前のひたむきな心を想像し、いままで立ち寄ったことのないサービスエリアでしたが、とても感動致しました。


大阪から４時間ほどで立山インター出口です。立山インターの近くにあるスーパーに立ち寄り、それぞれが行動食や嗜好品などを買い午後３時には立山家族旅行村に到着です。以前も利用したことがあり懐かしく感じました。夕食メニューは大阪から出前の「カレーライス＆イタドリ」です。豪華でっしゃろ～！（出発前からご馳走を食べては身体に悪い！ご馳走は登頂成功してから）ご飯が炊きあがるまでの時間を剱岳で使用するロープの「イ・ロ・ハ」の練習に余念がありません。夕食後はシャワーを浴びて、早々に就寝致しました。

富山県立/立山山麓家族旅行村が今夜のお宿です