4 月定例会 琵琶湖疏水
JR山科駅~京阪山科~京阪浜大津~三井寺~クルーズ船~四宮船溜~疏水に沿ってウオーク~地下鉄蹴上駅
 4月例会「蹴上クルーズ」担当は姫です。本来は大文字山を予定していましたが蹴上の桜トンネルの方が魅力的のため予定変更いたしました。(大文字山は秋に実施します)琵琶湖疎水ウオークは今回で4度目です。いかにお気に入りコースかわかっていただけると思います

2021.4.02 桜満開の18kmウオーク 0402琵琶湖疏水ウオーク (hime8kin.net)
2021.4.12 今度はクルーズ船で0412あこがれの琵琶湖疎水クルーズ船 (hime8kin.net)
2021.11.23 紅葉の時期に18kmウオーク1123晩秋の琵琶湖疎水ウオーク (hime8kin.net)

今回の4度目は変化をつけて大津港を出発して山科で下船し蹴上まで歩きました。 
 『琵琶湖疎水は「水の恵みを京都へ」と言う思いから始まったと言います。琵琶湖の水を京都へ引くことは、昔から京都の人々の願いでした。しかし、土地を正確に測って図面を作成したり、長いトンネルを掘るには充分な技術がありませんでした。そんな中、琵琶湖から水を引く計画を実現させたのです。幕末の戦災と明治維新による東京遷都により衰退した京都を復興させるため、今なお現役で活躍する「琵琶湖疏水」の建設を計画し、その結果、水源確保で京都に活気を取り戻したのです。』

集合場所を京阪石山阪本線・三井寺駅改札口で合流と決め、びわこ疎水船乗り場は歩いて5〜6分のところにあります。表門とされているはずなのに門は硬く閉ざされていました。時間が押し迫っているので慌てましたが工事中のため迂回して受付場所に行くように変更になっていました。
消毒、検温を済ませ待合室で乗船公式ガイドブックを貰い動画を見てから乗り込みます。「へいせい号」「れいわ号」「めいじ号」の三隻があり今回は「めいじ号」に乗り、いよいよ出航です。今回の予定は四ノ宮船溜で下船し、山科エリアから蹴上迄を歩いて楽しむ予定です。
大津側乗船待合室 
 大津側乗船待合室   工事用止水材木と石垣用石材  大津閘門
 大津側乗船場 
第一トンネル出口近くの景色
 スタッフの見送りを受け大津閘門を出航しました。サクラは残念ながら葉ザクラとなっていました。満開の時期に来るのは大変難しいです。

出航して 直ぐのところに有る第一トンネル東口へと進みます。奥に見える出口の光まで2.4kmもあるそうです。伊藤博文揮毫の扁額 「気象萬千」の文字がくっきりと見えています。各トンネルの入口には「扁額(へんがく)」と呼ばれる石の額が掲げられています。いずれも歴史的に大変貴重なものだそうです。

第一トンネル第一竪坑を船の中から仰ぎ見ました。歩いて上から見るのと別物みたいです。ここは当時日本最長、全長2,436mのトンネルを掘るために山の両側から掘り進むほか、山上から垂直に穴を掘り、そこからも両側に掘り進めて工期を早める「竪坑方式」を日本で初めて採用。しかし堅い岩や大量のわき水に悩まされて工事は難航。苦労の末、地上部直径5.5m、深さ47mもの竪坑が完成したのです。
 緊急遮断ゲート  石垣の上にイソヒヨドリ  藤尾橋橋台
緊急遮断ゲートが近づいてきます。見どころが来たら船長さんが速度を落としてくれて説明を聞きながら実物を見比べることができました。沿道に向けて手を振るのも楽しいものです。緊急遮断ゲートは阪神淡路大震災の経験から、大地震による堤防決壊時に水流を自動停止する緊急遮断ゲートが1999年に設置されたそうです。やがて船が交差できるほどの広い場所にやって来ました。四ノ宮舟溜です(荷のあげおろしや人の乗り降りなどのためにつくられた舟の停泊スペース)。山科乗下船場となっており、私達が下船した人数だけ乗船する人達が待っていました。今回私達はここで下船し歩いて蹴上に向かいます。 
四宮船溜 山科上下船場 
 山科上下船場 四宮船溜 ( 明治時代)
クルーズ船に別れを告げて八重桜や遅咲きの桜を楽しむことができました。菜の花も満開です。菜の花は地元のボランティアによって植えられているそうです。満開シーズンを過ぎているためか通行人がいません。貸し切り状態でゆっくり、のんびりと歩くことができました。イタドリもあったでょぉ(ラッキー!)
両手と後ろに…… 第二疏水トンネル試作物
スカンポ採って美味しい昼食  今晩のおかずが出来たわ
安朱橋は、毘沙門堂の参道にかかる橋です。春には桜と共に、地域の方々が丹念に育てた菜の花が咲き誇る花の名所。その先では、疏水の下を安祥寺川が流れています。元々ここを流れていた川と立体交差しているのが特徴です。

山科疏水の流域で華やかなスポットといえば、毘沙門堂の参道「毘沙門道」と疏水の交差するところで、橋の名前は安朱橋です。時折クルーズ船の音がしました。疎水の流れに逆らうように蹴上方面から来る船もあれば流れに乗って大津方面から来る船もあります。手を振れば振り返してくれます。
山科疎水と言われるカーブを経て本圀寺への朱塗りの橋を見ながら琵琶湖第一疎水・第二トンネル東口から琵琶湖第一疎水・第二トンネル西口へは疎水を離れて住宅地を歩きます 
 第二トンネル西口には日本で初めて作られたと言うコンクリートの橋もありました。渡るよ~。そして第三トンネルへと進んでいきました。第三トンネル東口からは山越えができないので少し戻って南下、県道143号にでて右折 九条山方面に向かいます
 県道に出ていつも歩くコースの向かい側を歩きました。道路沿いに有る「日ノ岡宝塔様縁起」を道路を挟んで遠くから眺めました。「桓武天皇奈良より京都へ遷都以来明治に亘る千有余年の間極刑場(粟田口処刑)が現在の九条山附近にありました。この刑場で処刑されて、はかなく消えた罪人の数は約15,000人余と言われ千人に1基ずつの供養塔が十五基各仏教諸宗の手で建てられたと伝えられています。明治の初めこの刑場が廃止されたのち廃仏毀釈の難にあい、供養塔は取り壊され石垣や道路などいろいろな工事に転用されてその断片が処々に残っていました。
かつて流通の主流であった荷車が付けた轍の跡に腰を下ろし休憩です。あと少しでゴールのため慌てることなくイタドリを探しながら、見つけたらよじ登りながら道草を楽しみました。琵琶湖疎水のゴールの日向大神宮の一の鳥居が見えてきました。今回は立ち寄らずに地下鉄・蹴上駅手前で解散式をして今回のウオークは終了したことになります。
   本日のリーダーにお礼のご挨拶  
 終わりに
同じコースを4度訪れたことになりますが色々工夫を凝らして同じコースを辿ることはありません。1度目は桜満開の中を18kmの道のりを歩きました。2度目は終点までクルーズ船に乗りました。3度目は紅葉も美しかろうと18km歩いたのです。そして4度目はクルーズ船とウオークのミックスです(よぉやるわぁ!)5度目があるとすれば・・蹴上から山科駅までの逆コースを乗船し、再び歩いて蹴上に帰るのは如何?イタドリも採れるしね(大笑)行くなら3月の後半やね。その時は南禅寺に寄りたいよね。