『曽根崎心中』の「蜆川新地天満屋の場」の舞台です。敵役の九平次がやってきたので、お初が縁の下に徳兵衛を隠しますが、すると九平次は徳兵衛がいないと思って、ここぞとばかりにお初の前で徳兵衛を罵ります。縁の下で歯軋りする徳兵衛ですが、悔しい思いをしているのは、お初も同じでした。そこで「証拠なければ理も立たず。此の上は徳様も死なねばならぬ品なるが。死ぬる覚悟が聞きたい。と独り事になぞらへて。足で問へば打ちうなづき。足首とって喉笛なで。自害するとぞ知らせける。」と、お初は独り言と思わせて縁の下の徳兵衛に「死ぬ覚悟が聞きたい」と問いかけると、徳兵衛は大きく頷いて、お初の足首を取って自分の喉笛をなでて、心中する覚悟があることを知らせました。 |
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▲大阪堂島市役所跡(現大阪中島合同庁舎) |
▲上:雙松岡塾跡碑 下:蛸の松(大阪中島合同庁舎の南東角にあります) |
明治22年(1889)、大阪市制発足とともに江之子島に初代市役所が建てられましたが、明治45年(1912)には堂島に移され、2代目の市役所になりました。大正10年(1921)に中之島の現在地に移転するまでここに存在していました。 |