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●第4日目(目指すは大菩薩嶺から大菩薩峠へ)・・・7月9日(火曜日)
ロッジ長兵衛のテン場は使用料300円、トイレも水洗、飲み水は自由に使えます。テン場は道路より一段高いところにあるため快適な空間です。テント泊者は誰もいません、今夜は私達だけのようです。

手続きをしているとロッジ長兵衛のご主人が甲府名物の桃を下さいました。
洗ってかぶりついたのですが美味しかった事・・・もうひとつ食べたいという事で今度は有料で購入しました。テントを張り終えての生ビールも格別の味でした。

またロッジには大菩薩嶺以外の日本百名山のバッジを10種類ほど置いてあり、買い忘れた人にも喜ばれているようでした。
06:00   ロッジ長兵衛登山口
06:40   福ちゃん荘
07:56   雷岩
08:08   大菩薩嶺
09:12   親知らずの頭
09:30   介山荘 
09:45  
10:35   福ちゃん荘
10:55   ロッジ長兵衛登山口
朝食に美味しいお粥を炊きテントをそのままにしてロッジ長兵衛横の登山口から午前6時出発です。福ちゃん荘に行く林道沿いと登山道は平行しており標準時間20分のところを40分もかけて登って行きました。少々疲れが残っている様子です。福ちゃん荘の建物の間を抜けるようにして唐松尾根コースを選択しました。このコースはきついですが展望の良いコースで富士山もくっきりと見ることができました。 
さあ大菩薩峠を目指して出発です
福ちゃん荘を過ぎると道は急坂となり唐松尾根へと入っていきます
 唐松尾根の途中から見た富士山
唐松尾根は急坂  富士山が見える  雷岩からの富士山  
大菩薩嶺の山頂は樹林帯の中です
神部岩からの展望
 大菩薩嶺(だいぼさつれい)は標高2,057mの山で、奥秩父山塊に位置し、大菩薩連嶺の主脈を構成しています。
日本百名山の一つで深田久弥や木暮理太郎などは、その著書に大菩薩岳(だいぼさつだけ)と表記している。大菩薩嶺山頂は樹林帯のため眺望はない。
福ちゃん荘から1時間ほど唐松尾根を上がると雷岩があり、山頂の大菩薩嶺には10分ほどで到着することができました。
なるほど資料に有ったように樹林帯のため眺望はなく記念撮影を済ませると滞在時間ゼロで賽の河原へと歩を進めていきました。
天気もよく見晴らしも良いので休日は多くの人々のお気に入りであることが伺われます。賽の河原から大きく登って行くと介山荘が見えてきました。ここは「大菩薩峠」の時代劇小説を書いた中山介山先生の執筆をしたことがご縁で小屋の名前が付けられたそうです。剣士・机竜之介を主人公とした映画の撮影もこの場所で行われ、介山荘には多くの俳優が宿泊されたそうです。
親知らずの頭…一つ積んでは母のため〜 
介山荘には「氷」と書いた幟がはためいており注文すると「機械を修理中」とのこで氷は食べることが出来ませんでしたがアイスキャンデーならあるとのことで美味しく頂きました。2,000mを超えた場所で食べるアイスの味は格別でした。
 介山荘でアイスキャンデー  ゆっくり下山 勝縁荘 
富士見山荘 もうすぐ到着 到〜〜〜〜着
介山荘を後にして段差のない歩きやすい道を下山して行くと1時間ほどで福ちゃん荘まで戻ってきました。さらに20分でロッジ長兵衛に到着。それからテントを撤収し次の宿泊予定地である八丁トンネルまで移動することにしました。道中に「大菩薩温泉」がありそこで入浴を済ませ途中のスーパーで買い物をしました。スーパーの片隅にコインランドリーもあり汗の臭いのする洗濯物を抱えてコインランドリーを利用しました。使用説明書を読んでいると親切な女性が近づいてきて洗剤、柔軟剤などを下さりスッキリと汗を洗い流すことができました。旅先での人の親切は嬉しいものですね。洗濯の仕上がるまでスーパーに入り今夜の食材を買い求めます。生野菜が欠乏しているためサラダを作り、カレーうどんに赤飯と山の食事にしてはまぁまぁのメニューとなりました。

八丁トンネルの情報は事前に収集していましたのでテン場が無いことは知っていました。駐車場に1台も車がいなくなった頃、ひっそりとテントを張る算段です。ナビに八丁トンネルを入力するも反応がありません。国道140号から国道299号に乗り移れば楽勝なのですがうまく行きません。とうとう途中で八丁トンネルを知っていると言う叔父さんを見つけメモ書きまで頂いてどうにか志賀坂トンネルまでこぎつけました。「そこっ!そこを曲がるっ!」急にトンネルに差し掛かりましたので慌てましたが何とか間違わずに八丁トンネルを目指すことが出来ました。狭くて曲がりくねった道はカーブミラーだけが頼りで路上には崩落してきた小石が無数に転んでいます。「車に直撃されたら大変だね」そんな会話を交わしながら6kmほど走るとトンネルの入り口が見えました。「ここやっ!着いたでっ〜!」駐車場には車が2台停まっており1台はエンジンを吹かして今にも帰りそうな体制でしたがジョンと山談義が始まり、その間私はテントを張る場所を探しました。情報によるとトイレの横に広い空き地があるとのことでしたが雑草が生い茂っており虫が出そうなのでトンネルに近いアスファルトの場所をテン場と決めました。甲武信ケ岳のテン場で虫にさされ目の周辺が腫れているのに、この上また虫に刺されては大変です。
    美智子姫:記0000