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●3月23日(金曜日)第3日目
朝7時、朝食時に外を見ると粉雪が舞い始めました。今日の天気は茅野の町は雨の様です。時間が経つにつれて廻りの木々が見ずらいほどに雪が舞い落ちています。外にあるベンチの上もうっすらと雪化粧です。寒さを忘れて姫が外に出ました。ツララをペンに見立ててベンチに「夏沢鉱泉」と書いています(あんたの年いくつや?)風の強さで横に流れて行く粉雪、今日ならば、とても登山できそうにありません。 |
朝食を済ませ、荷造りをすることにしましたが何も減っていないどころか増えているようにも感じるのです。リュックの中を足で踏みつけながら何とか美しくパッキング完了です。11時の送迎時間まで食堂で、「冬の八ヶ岳」「冬の八ヶ岳U」のDVDをお茶を頂きながら鑑賞。赤岳、横岳、硫黄岳ルートに感激・・・来年は行きたいなぁ!
11時ちょうど、時間が来たので夏沢鉱泉の雪上車とワゴン車で茅野駅まで送っていただきました。
雪の八ヶ岳に入るには絶大なるサービスだと感じるひと時でした。 |
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昨日はここに腰掛けてアイゼンを装着しましたのに、今日はこんな雪です |
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帰り道は新雪がたっぷりです |
夏沢鉱泉自慢の雪上車 |
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茅野に到着後、バスターミナルにリュックを置き14時30分発のバスを待つことにしました。外は冷たい雨が降っておりショッピングセンターの中をウロウロしているうちに大阪梅田行きのバスが到着しました。茅野駅での乗客はたったの3人・・・これで大阪まで走るには気の毒だと思っていると途中の乗車場所から3人、4人と乗り込んでこられて20人程にはなつたでしょうか。京都、高槻、茨木、千里中央、新大阪と乗客を降ろし、終点梅田21時20分到着。(高速代・燃料代これで安心やね・・) |
夏沢鉱泉の送迎車両。お客は私達2人だけです |
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大阪行き高速バス |
茅野から乗客はたった3人でした |
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夏沢鉱泉全景、山行から帰り着いた時、小屋の煙にすごく温もりを感じましたよ〜 |
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●教訓
@目出し帽の中には薄いマスクを併用した方が良い。 (寒さで鼻汁がつき、汚いのと冷たいので翌日には使用できなかった)
Aピッケル・ストックの併用はとても有効。 (強風でバランスを取るのに役立つ)
B雪の上での放尿は埋めておきましょう。 (ケルンの周りには黄色の大きなシミが目立ちました。ケルンは大切な道標や風よけの場所です。
やむ得ないときはルートを外して使用後は雪で埋めましょう)
C宿泊先の電話番号は登録しておく。 (アクシデントが発生した場合小屋へ連絡し救助を求める) |
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(姫の感想)
今まではスノーシューで雪山体験をしましたが本格的な冬山登山は今回が初めてでした。天候に恵まれて、目的を達成でき無事帰ることができてこんなに充実したことはありません。師匠の体調不良は弟子にとって「腕の見せ所」と言えばオーバーですが立場を逆にする経験もできて貴重な山行でした。それでも危険個所では神経が張りつめるのか体調不良も強風で吹っ飛んでいたのに驚きでした。半端じゃない強風の中の根石岳、天狗岳、硫黄岳登山は私の人生にとって素晴らしい思い出となりました。
(ジョンの感想)
今回の山行は病気療養中ということで、前夜かかりつけの医者に行きドクターチェックをうけました。
医師いわく 「今回の登山はかなりしんどいと思います。無理をしないように行ってらっしゃい」 とのことでした。
最近、滋賀県の、雪の赤坂山や武奈ケ岳にも登っているため、何を気にすることなく出発しました。
しかし箕冠山でしんどくなり根石岳はどうにか登り、天狗岳は這うように登りました。帰りの根石岳の登り返しは、姫に引っぱてもらいながらどうにか登りました。シャリバテかもしれないと思い、強風の根石岳の山頂で、熱い紅茶にサンドイッチを頬張りましたが、さほど回復せず、箕冠山の登り返しは、ザイルにテンションを掛けっぱなしで上がりました。どうにか登りが終了、あとは小屋まで何事も無かったようにかえりました。
2日目の硫黄岳は突風に助けられました。5〜6歩、歩いたら耐風姿勢をとらなければならないため登山時間の三分の一以上は休憩をしていたようなもの、ルンルン気分でかえってきました。
今回のリハビリ登山は夏沢鉱泉をベースにしていて良かったと胸を撫で降ろした次第です。
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1日目 3月21日(水) |
2日目 3月22日(木) |
3日目 3月23日(金) |
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