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比良縦走シリーズ、みんな頑張ったね、・・でも終わってみれば寂しいね

2011年5月からスタートしました比良山系縦走も、いよいよ最終コースとなりました。

権現山から小女郎峠・蓬莱山を振出しに、石楠花満開の堂満岳を経て季節を春から初夏に変え、釈迦岳、岩阿砂利山、秋の気配の武奈ヶ岳を越え、蛇谷ケ峰から朽木てんくうでゴールを迎えました。6回すべて参加された方や、惜しくも全回達成ならずの方もいて参加できなかったコースは後日プライベート登山にて、繋いでいただければと思っています。第2回の石楠花の堂満岳はリーダーが病気のために欠席というアクシデントに見舞われましたが、参加者が一致団結して無事山行を終えました。そして今回無事にシリーズの幕を下ろすことができました。他にも琵琶湖一周や余呉湖トレイルもあるようですが、だんだん遠くになり交通費が高くなってきましたし、旅行会社のツアーも実施していることから、一度訪れた場所であっても、私たちの体力の衰えに合わせて、近郊も見直して良いのではと考えています。同じ場所であっても季節を替え、また天候次第で新しい発見があるはずです。

2週間前にゴールをしたばかりの近江高島駅に降りると、ドっと登山客が小走りし始めました。どうも私達と同じ「畑行き」バスに乗り込むらしいので「座れないかもしれないから走ろう!」と、ホームからバス停までみんなで走りました。階段付近で下車したことも幸いし、おかげでバスの最前列に並ぶことができました(さすが!席取り名人!)午前9時4分発のシャトルバスはギューギュー詰めで、ガリバー旅行村で少し下車した登山者がいたものの、ほとんどが私達と同じ終点までの客でした。畑バス停で学生らしき若者と引率者合計16人が
「蛇谷ケ峰までいきます」と別ルートへ勢いよく消えて行きました。
タイムスケジュール
09:54 畑バス停
10:58 横谷峠
11:25 荒谷峠
11:37 須川峠
13:30 細川峠
11:48 滝谷の頭
12:07 P752
12:40 蛇谷ケ峰(昼食)
13:25
14:03 P552
14:03 林道合流
15:00 朽木温泉
ここで6回参加者の表彰と記念品贈呈式を行いました。全行程参加者は、実ちゃん、オリオンさん、みまっち、ポチさん、姫の5名です。
自主ストレッチを済ませ、いよいよ出発です。
実ちゃん オリオンさん みまっち ポチさん
出発点の畑の集落は、棚田百選にも指定されている美しい集落で、既に稲穂は刈り取りを済ませ、黄金色とは行きませんでしたが風情のある秋の景色を満喫しながら、急な登りの車道を、横谷峠登山道入り口まで一気に駆け上りました。ここで衣類調整の休憩をとり、ここからが本番となり樹林帯の登山道を歩き始めました。アラ峠、ボボフダ峠とおもしろい名前の峠があり、「峠」について調べてみることにしました。
『峠の語源は「手向け(たむけ)」で、旅行者が安全を祈って道祖神に手向けた場所の意味と言われています。「峠」という文字は日本で作られた国字(和製漢字)だそうです。北陸から東北に掛けた日本海側の古老の言い伝えがあり、「たお」は湾曲を意味しています。稜線は峰と峰をつなぐ湾曲線を描いており、このことから稜線を、古くは「たお」と呼んでいたと言います。「とうげ」とは、「たお」を越える場所を指し、「たおごえ」から、「とうげ」と変化しました。従って、稜線越えの道が無い所は、峠とは呼ばないのが本来であるそうです。』
登山道入り口から横谷峠までは、きつい上り坂で、気温も徐々に上昇し夏を思わせるほどの暑さとなり、40分ごとに休憩を取り、ゆっくりと登って行きます。前回のコースより少し楽なのかみんなの足取りも揃っていて列詰めをする必要が全くありませんでした。
須川峠に差し掛かる手前で「熊が出た!」と思うほどに勢いよく山を駆け下りる熊のようなひげを蓄えたおじさんが降りてきました
「あ〜っ!びっくりした〜!熊かと思いましたよ!」
「もうすこしで鉄砲で撃つところでしたよ」 本当に驚きました。山から走り降りてくるなんて驚きです。
P752付近で朝バスで一緒だったグループと出会いました。引率者らしい先生が木の実を指して、木の実が美味しく食べられると生徒たちに説明をし、それぞれが「うまい、まずい」などと言いながら登山道で休憩をしていましたが、あれは引率の先生が自分の体力を誤魔化して休憩を取っていたように見受けられました(笑)
「あんた達、どこの高校?」出た〜!大阪のおばちゃんの質問攻めです。「東大寺学園です」「高校生?」「中・高一貫なので中学生もいれば高校生もいます」そうか、そうか、賢そうな顔の子たちばかりです。先生らしき引率者は「蛇谷ケ峰までの最後のこの登りが一番嫌なんですよね」と青息吐息で、先を譲った我々に話かけて頂上への登りを急ぎました。もうひとがんばりすれば、蛇谷ケ峰(901.7m)到着です。どの山も最後はきついですねぇ。
頂上到着です。三角点付近には、東大寺学園の生徒たちが陣取っており、オリオンさんが三角点の大切さを力説していたそうです。頂上は先客も多く、芝生の敷き詰めれた広い場所を見つけてお弁当を食べることにしました。残りの距離が短いことから、たまにはゆっくりしようという事で、気持ちの良い太陽を浴びて滞在時間45分という長い時間、くつろいでしまいました。
姫は登山靴を脱ぎ足のケアをしています。(時間があれば登山靴を脱ぐと午後が快適になることがわかりました)
蛇谷ケ峰からは武奈ヶ岳、伊吹山はもとより金糞岳、横山岳なども見ることができました。高島トレイルのピーク「三国山、赤坂山、大谷山」など懐かしい山々を確認することができます。そういえば高島トレイルではよく歩いたものです。
午後からは朽木てんくうの森に向けてまっしぐらに駆け下りていきます。時々休憩を入れながら、みんなの足取りも軽やかに2時間ほどで林道が見えてきました。「林道が見えました!」とトップの情報を後列に伝えると「ほぉ〜出たか〜!」誰からともなく安堵の声が漏れてきました。「林道歩きはクールダウンのつもりでね」と言いましたが、いままで喘いでいたにも関わらず、平地になるとみんなの足は元気回復でトップなど知らぬ顔で元気にサッサと歩いていきます。(待ってよ〜みんな早いよ〜)
朽木の森のログハウスが見えてきました。ゴールも間近の様です。3連休を利用して家族連れが沢山利用しており、てんくう温泉の駐車場は満杯で車は道路にあふれ出ています。私達はゴール後、てんくう温泉のシャトルバスに乗り、朽木バス停まで移動しようと企てています。「風呂も入らないのにバスに乗っていいのかなぁ」「運転手が乗ってて、山から下りてくる姿を見られたらまずいで〜」「かまへん、かまへん、その時は一度みんなで建物の中に入り、買い物をした振りして出てきたらええねん」姫のどえらい演出で「それもありか」と変に納得するジョンでありました。15時00分ゴールです。
15時20分発のシャトルバスは、幸いに到着しておらず20分の待ち時間で、難なく乗車することができました。風呂帰りの客にしては汗の匂いがプンプンすると運転手にバレはしないかとヒヤヒヤし、ハッカ油を後部座席のみんなが振り掛けあいました。助手席に座るオリオンさんが「なんかハッカの匂いがするけど?」アッチャー!えらいこっちゃ!すかさず姫が「風呂上りの香水を振ったんよ」でもよく考えてみると、登山客がてんくうの温泉に入らず、施設を利用することもあるので違反ではないと思います。ただ私達が心苦しく感じただけなんです。ハイ。

シャトルバスは見覚えのある道の駅が終点となっており、ここで村営バスに乗り換え、安曇川駅に到着、比良縦走シリーズが無事終了した事から、缶ビールで乾杯をしようと言うことになり、駅構内にある観光協会で店を訪ねると地図を出してくれて親切に教えてたくれましたが10分の待ち時間での往復は無理だと言われ、乾杯はなしという事で、ホームに入った新快速に乗りそれぞれの自宅へと帰ることになりました。
と思いきや!やはり大阪で飲もうという声が出ました。しかし大阪に戻りジョン事務所で赤岳の写真編集を片づけて翌日から奥秩父の登山に行こうとしている私達にとっては心を鬼にして飲まずに帰ってきました。(付き合い悪くてごめんね!次に誘ってね!)

6回を振り返りってみると、リーダーが欠席したときの不安が蘇りました。あの日は雨と風が強く心細さに拍車がかかり、みんなが力を合わせて協力してくれたことがうれしかったです。雨でボロボロになった地図も大切な思い出として綴っています。
アッコちゃん
赤岳の疲れが残り、時々「しんどい」と連発しましたが何とか、何とか頑張れました。5回しか参加できなかったけど良かったです。
オリオンさん
比良山系縦走6回、全部参加できてよかったです。本日は特に蛇谷ケ峰からの眺望がよかったです。今日の全体としては、前半の登り、後半の下りとみなさん標準タイムでよかったと思います。
実ちゃん
比良山系縦走6回とも参加できてうれしいです。またいろいろ教えてもらって頑張りたいと思います。
junkoちゃん
久しぶりの山行で楽しかったです。みなさんにご迷惑かけることなく歩き続けられたのでうれしいです。
ミマッチ
無事歩けてうれしかったです。尾根歩きもいいのですが「蛇谷ケ峰」という名前の様に、
蛇のようにクネクネとした山でした。
ポチさん
6回全て参加することができました。完歩できたことで、少しか自信にもつながりました。
JON
シリーズ参考は楽しみもありますが、組んだスケジュールをこなしていく大変さもあります。体力の衰えや疾病なども発症しますので健康には気をつけなければいけないと自身に言い聞かせています。来年の山行を組まなければならない時期に来ておりますが名案があればご一報ください


参加された方は上記のMAPをよく読んで実際の地形を思い出しながら確認してください。
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文:美智子姫00000 写真/GPSデータ:鹿島秀元