Yamatabi-CLUB000
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「親ガモ復活のきざし…もう少しで全快だよ」

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比良縦走シリースも3回目を迎えることになりました。初回は「積雪が多いから」と5月に順延して、今回は初夏の山歩きです。早めの休憩、喉が渇く前の水分補給と暑さ対策もバッチリ心がけています。
今回も大阪駅 7時45分発の 新快速・湖西線経由・敦賀行 電車に乗り込みました。
高槻発8時01分、京都発8時14分、堅田8時35分着(普通に乗り換え)比良駅着8時59分
みんなうまく合流できました。比良駅には事前に予約していたタクシー3台が私達の到着を待っていてくれました。
予約をしていない登山者は目の前に停車中のタクシーに喜んだと思うのですが、私たちが予約をしていましたので「お先に失礼」と言わんばかりにタクシーに乗り込み、イン谷口・旧出合小屋跡まで行ってもらいました。
 
登山口となる「イン谷口」は2004年まで登山リフトが運行していました。バスも走り宿泊施設などもあり賑やかでしたが、登山リフト、ロープウエイの廃止とともに周辺の建物は無くなり往時を偲ぶことはできなくなりました。
雪の堂満ルンゼ登攀の際には、ここに車を停めで登った記憶が蘇ります。
タクシー料金1台につき1180円、一人310円で利用することができます。バスが走っていたとしてもバス料金よりも安く、比良駅からイン谷まで歩くとしたら1時間以上もアスファルト道を歩くことになります。爽快な山頂に少しでも早く到着するために文明の利器を利用した次第です。
今回も親ガモは療養中・・・のはずでしたが「おいらも行くよ」と前日に連絡があり「テスト飛行」ならぬ「テスト歩行」をすることにしました
(経過良好で貧血も解消〜あと一息と言ったところでしょうか。しんどければUターンをしてもらいます)
09:25 イン谷口スタート
0945 大山口
10:45 青ガレ通過
11:30 金糞峠
12:10 北比良峠
12:15 旧駅舎跡 (昼食休憩)
12:45 旧駅舎跡発
13:15 カラ岳
13:30 イン谷分岐
13:45 釈迦岳
14:30 ヤケオ山
15:30 ヤケ山
14:05 涼峠
16:45 楊梅ノ滝 展望東屋
17:25 北小松駅  18:01発列車
イン谷口到着です
イン谷口 簡単な」ミーティング後 準備体操
いよいよ金糞峠に向けて出発です 出発して間もなく 野いちごをめっけ
タクシーを降りたイン谷附近でミーティングとストレッチを済ませ、大山口の看板に向けてゆっくりと登っていきます。
今回のトップは実ちゃんにお願いしました。トップは速度、参加者全体の体力の把握、安全なスペースを見つけて適度な時間に適度な休憩をとる工夫をしてもらいます。実ちゃんかなり不安げですが大丈夫!みんな練習して誰もがトップを歩るようにしておきましょう。地図は手に持ち、あやふやな箇所はコンパスを使い全員で確認しましょう。
タクシーの運転手さんが「今日はなんか行事でもあるのですか?」と聞いていましたが、それもそのはず、京都府全労山の団体がブルーシートを張り搬出訓練・救命訓練を実施されていました。百人はいたと思います。電車や自家用車で参加しているため、車が登山道にまであふれていました。
京都府全労山の団体がブルーシートを張り搬出訓練・救命訓練
大山口でダケ道とわかれて正面谷をあがります
久しぶりに夏道を通るとずいぶん荒れていました。
思いのほか、暑さが厳しく40分で休憩をこまめにとりました。もう汗は滝のように流れています。
出発から1時間ほどで小さな川に木の橋がかかっていました。記念撮影をしようということで橋の上に全員が並び、パチリ!。見上げると、ここからは「青ガレ」地帯の通過となり岩場となるため十分気をつけて行くよう気合いをいれました。これは八峰キレットのトレーニングにもってこいだと感じたのは私だけだったでしょうか。
金糞峠11時30分、まだ昼食には早いですね。「かなくそ」って変な名前ですね。名前の由来を調べましたが不明です。鉱山などがある場所では製錬した残りを捨てたりした場所に「金糞」と名付けられる場合が多いのですが、ここ比良も同じ意味を持つのでしょうか。
 
琵琶湖の眺めも最高で、杉の木立も美しく、本来は真っ直ぐ伸びますが、雪や何かの重みで、このようにいくつかに分かれて成長した杉を芦生杉といいます。芦生地方でなくてもこのような形の杉は日本中どこに行っても芦生杉って言うんですって・・・知ってましたか?
ここから青ガレがはじまります 青ガレです
金糞峠です 歌川広重の書いた金糞峠の図
しゃくなげ尾根を北比良峠へ向かいます
金糞峠から北比良峠へ向けての尾根は「しゃくなげ尾根」と名づけられ石楠花の木が登山道を埋め尽くすように群生していました。前回は堂満岳で石楠花を楽しめましたので、来年はこのルートか大峯の南奥駈の石楠花岳のどちらかで花を楽しみたいと思います。
赤や白の大きな虫取り網を持った若者が3〜4人いました。「何をしているのですか」と聞くと蝶を追っかけているのだといいます。赤い網と白い網の意味は?どこの学生さん?と姫のインタビューがはじまり、ちょっと恥ずかしそうでしたが「ゼフィリス」という品種の蝶を探している京都大学の学生さんのようでした。赤色の網は蝶が花と間違えて止まるのを期待しているのだそうです。
 北比良峠から少し下ると急駅舎跡の広場に出ました。ここで昼食をとることにしました。
旧駅舎跡広場で昼食です

昼食場所の芝生の上は気持ちがよい風が吹き「もう〜動きたくな〜い」と言う人も出てくるほどの絶景でした。ところがまたまた姫が得体の知れないコバエのような虫に刺され、目元が腫れあがっています。腕も大きく腫れています。「またや〜何で私だけが、こうもかまれるんやろ」
というと、あのおとなしいじゅんちゃんが「姫の血はよっぽど旨いんやろな」とボソッとジョークを飛ばしてみんなで大笑い。
午後からはレーダー塔のあるカラ岳(標高:1030m)を通過し釈迦岳(1060.3m)に到着しました。ここには三角点が地面に隠れるようにあり新バージョンのストックにて「デンの記撮影会」を済ませました。空が少し怪しい雲行きになってきました。「これは降ってくるな」 
釈迦岳は比良山の最高峰である武奈ヶ岳の東部に位置し、登山ルートは比良登山リフト跡のある比良から、湖西線の北小松、黒谷からの3通りありますが今回私達が選んだのは正面谷・比良従走路から北小松のコースです。
釈迦岳 釈迦岳 デンの記 撮影会
ヤケオ山にて ヤケ山にて
釈迦岳を過ぎると、しばらく尾根歩きとなり、ヤケオ山(標高:970m)、ヤケ山(標高:700m)とアップダウンを繰り返しながら変化にとんだコースを楽しみました。特に、釈迦岳からヤケオ山に至るコースは、所々で琵琶湖が望め、帰り道に出合う「楊梅の滝」も楽しみのひとつです。水と風と木々の色彩が奏でるハーモニーが心を打ち、暑さを忘れさせてくれました。節電対策は登山に限りますね。お花たちとの出会いもたくさんありましたが、くろねこ博士がお休みのため写真だけはたくさん撮ってきました。途中で雨に降られましたが通り雨のようで合羽を着るほどではありませんでした。
 東屋から見る楊梅の滝は、木の茂みで全容は見ることができませんでしたが、上流から雄滝の落差40m、薬研の滝落差21m、雌滝落差15mの総高さ76mといわれています。雄滝、薬研(やげん)の滝、雌滝の3段の総称が「楊梅の滝」別名「やまもものたき」と言われて親しまれています。
登山道の最後はいつか沢登で来たことのある滝への入り口となっており、冷たい水で汗を拭き男性は着替えをしたりしてクールダウンをしながら「比良げんき村」を通りJR湖西線北小松駅に午後5時25分にゴールしました。朝のタクシー利用がなければ薄暗くなっていたはずです。
ミーティング後女性たちはトイレを利用し着替えるのですがトイレの壁にペタッと張り付いたアマガエルを発見しました。
「ブジカエル」とでもいいたげでしたので記念に1枚パチリッ。そういえば山中で「ひっくりかえる」人もいたような。
まま無事で何より、次の日曜日は第4回目ですよ。

午後6時01分発の電車に揺られ、乗車と同時に深い眠りにつく人もいました。おつかれさまでした。
楊梅ノ滝 展望東屋にて
みんなの感想
●トラ吉衛門さん
しんどかったですが歩き甲斐があり、充実感があり満足しています。
●カー吉衛門さん
長いコースで少々しんどかったけどおもしろかったです。また参加させてください。
●姫
歩き始めは体がまだできてないため、暑さも手伝って金糞峠あたりまでは青息吐息でしたが、自分のリズムを崩さずに歩いていきます。青ガレ辺りまでは青息吐息でしたが、金糞峠に登りつめると、ゼエゼエハアハアもどこかへ逃げていきました。長いコースでしたが水の流れや滝の音を聞きながら涼しい気分になりました。やっぱり土の道はアスファルトの照り返しがなくて最高ですね。
●実ちゃん
無事に終わり感動しています。
●じゅんちゃん
かなり蒸し暑くて、金糞峠の登りあたりでは半分バテかかっていましたが、何とかみなさんと一緒に歩調を合わすことが
できよかったです。これからは暑さ対策をしっかり取り、水分不足がだいぶ堪えたみたいです。
●ミマッチ
朝はしんどくて疲れましたが帰りは元気復活、元気になりました。これからもボツボツ歩きたいと思います。
●オリオンさん
曇り空の中、イン谷からの急なのぼりはきつかったです。峠では琵琶湖を右に見下ろして歩きました。昼食場所は広くてよかったです。
全体に距離が長かったのですが、みんなしっかり歩けてよかったです。
●ポチさん
比良の駅舎跡を、ずいぶん訪れていませんでしたので、懐かしく思いました。ヒグラシが鳴いていて、夏を感じました。
●靖ちゃん
雨が沢山降らなくてよかったです。やっぱり山はいいですね。お花との出合いもたくさんありました。名前は帰ってから
調べます。ジョンさん復活おめでとうございます。病み上がりのジョンさんに早速お世話になりありがとうございました。今後とも
よろしくお願いします。
●アッコちゃん
久しぶりにジョンさんのお顔が見れてよかったです。これからもよろしく。
●JON
ご心配をおかけしましたが、思っていたよりは歩けたでしょうか。今日はだいぶ疲れました。回復したようですが、まだまだのようで、次回も頑張りたいと思います。
貧血のほうはだいぶん良いようですが、2ヶ月足らずの運動不足で筋肉痛です。


参加された方は上記のMAPをよく読んで実際の地形を思い出しながら確認してください。
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文:美智子姫00000 写真/GPSデータ:鹿島秀元