Yamatabi-CLUB000
1日目 2日目 3日目 4日目 5日目
6日目 7日目 8日目 9日目 写真集

晴れそうで晴れない…8時ごろからずーっと小雨
●第2日目 9月5日(月曜日・くもり)
今日の行程は室堂山荘から浄土山、竜王岳西を通り獅子岳、ザラ峠、を越えて五色ケ原山荘までを歩きます。
午前6時30分、雨は降っていないものの肌寒く感じるため、寒さ対策として合羽を着用して出発です。。室堂平から浄土山への道は、石積みの良い道ながら、いきなりの急登で体が慣れてないのもあり、標準時間の倍ほどの時間をかけてゆっくりと登っていきます。

途中振り返ると、室堂バスターミナルや、みくりが池温泉、昨夜の宿・室堂山荘など室堂平に建つ建物がくっきりと浮かんでいます。みくりが池の後方には大日三山が聳え、剱御前から左に延びる尾根の向こうに剱岳が少し顔を覗かせています。
花の散った名残のチングルマや野いちごが僅かながら残っています。
タイムスケジュール
 06.30 室堂山荘
07:30 浄土山分れ
08:00 浄土山 軍人慰霊碑
 08.30 竜王岳西
10:10 獅子岳
 11:30 ザラ峠
12:40 五色ケ原山荘 (泊)
みくりが池の向こうに大日岳、奥大日岳もくっきり、天気は晴れの様相です。
室堂山荘を出発 雨具をつけて出発です
剱御前の左肩に剱岳が見える
何とか晴れそうです 室堂山とルートを分けてゴロゴロ岩の中を浄土山へ登ります
急登が終わり緩やかな台地に出ると、ほどなく分岐、まっすぐ行けば立山カルデラが望める展望地、左へ進むと浄土山に登ります。ここから再び急登になり、岩飛びを繰り返しながら高度を稼いで行きます。ルートの目印に立てられた棒を目掛けていくと緩やかな台地となり左手に石垣が見えてきます。国土地理院の地形図に表記されている碑のようです。立ち寄ってみると「軍人慰霊碑」とかかれておりました。今は参拝する人もいないのか荒れているようでした。

一の越分れから龍王岳の方へ進んでいると登山道の脇で、4羽の雷鳥の親子が出迎えてくれました。冬に向けての衣替えなのか、足元の羽は白く衣替えをしている感じに見受けられました。
浄土山に到着、軍人慰霊碑に立ち寄った頃から雨が本降りになってきました
一の越分れ、後方は富山大の研究所 いたよいたよ、雷鳥さんがいたよ
雷鳥さん、後方にいるんだけど 龍王山を過ぎると、ルートは急激に落ち込んでいきます
龍王山の西側からは一気に下っていきます。
時折小雨がばらついたり太陽が出たりと、ややこしい天気の中スリップに気をつけて下っていきます。
以前ある会の立山山行に同行したとき、会長が間違って浄土の展望地から突っ込んでしまい、この道を登り返したのを思い出しました。
小雨のため景色を望むことはできませんが、山歩きは良いものです。この傾斜を一気に下り、ホッとするのも束の間、鬼岳東面に向けて再び登り返して行きます。
龍王山を振り返る ゴロゴロ岩の道を下ります こんどは獅子岳へ登ります
鬼岳東面です 獅子岳山頂 ザラ峠へのステンレス製の梯子
鬼岳東面を過ぎると再び下り、続いて獅子岳(2741m)を目指して登ることになります。この辺りは立山カルデラの東側に当たりルートの右側は絶壁になっているようです。ハイマツに隠れている部分もありますが、天気が良ければゾクッとする場面も多々あったように思います。

獅子岳山頂からは何の景色も無くただ通過するのみです。ここからザラ峠(2348m)まで標高差400mを一気に下っていきます。ザラ峠は獅子岳と五色ケ原間の深く切れ込んだ部分で、佐々成政の冬のザラ峠越えが有名です。

←ザラ峠です
ザラ峠を過ぎたところで、ちょこっと腹ごしらえ。立山カルデラの崩壊地を右に見ながら登っていくと五色ヶ原です
ザラ峠から五色ヶ原を目指して登っていくと、右側に大きく口を開けている立山カルデラの崩落地に恐怖を感じます。崩落が進んでいるようで、やがてはこの登山道も消えていく運命にあるのかも知れません。

ザラ峠からの登りが終わると五色ケ原台地に出ます。
五色ケ原は太古の昔、立山火山(弥陀ヶ原火山)の噴火により流れ出した溶岩によって形成されたといわれ、北西側は立山カルデラとなって大きく落ち込んでいます。標高2500mの地にあり中部山岳国立公園で、高山植物や残雪と池塘に彩られた雲上の楽園と言われています。
五色ヶ原の台地に出ましたよー 五色ヶ原山荘に到着
五色ヶ原山荘でーす 雨の五色ヶ原も素敵でしょう
台地の中に延びる木道を歩いていると、濃霧の中に赤い屋根の建物が浮かんでいます、間もなく五色ケ原山荘に到着でーす。
龍王岳を過ぎた辺りから前方を歩いておられた人達はすでに到着されており、玄関横のカウンターでグビグビやっておられるようです。

晴れていれば山荘の周りを散策して雲上の楽園を楽しむことができたのでしょうが今日はあいにくの雨のため静かに時を過ごします。

この山荘には風呂がありますが、燃料節約のため、指定された時間は男女ともにわずか15分間ではありましたが、それでもありがたく
 チャッボーン!。
山では汗を流すことができるだけで充分です。
 (五色ケ原山荘泊)


美智子姫:記    
1日目 2日目 3日目 4日目 5日目
6日目 7日目 8日目 9日目 写真集