2012.11.01
第13日目  ベースキャンプ〜ハイキャンプ
アイランドピークBC5100m→ハイキャンプ5500m  テント内温度 −9.2度。湿度 測定不能

テント場の朝はクックボーイのティーサービスからはじまります。今日はアタックキャンプへ移動です。
姫もJONも体調が優れないままアタックキャンプへ向かいます。
昨夜はハイキャンプへ移動を控え食事棟で「しあわせなら手をたたこう」と「ソーラン節」をみんなで楽しく歌いました。テントの外を歩く人にはアイランドピーク制覇に成功した後の宴かと勘違いされるほどの盛り上がりでした。
この歌を聞きつけた北海道出身でドイツ在住のフクダさんという女性は、ぜひ拝顔したいと声をかけてくださいました。日本人ガイド2名とクライアント2名とコンティニアンスパートナー1名でプラタドルというところからアイランドピークに挑戦するのだそうです。
高山病で苦しむジャムジャムクラブ社長は少し回復の兆しを見せ「せめてハイキャンプまでいきみんなを見送りたい」という本人の希望もあり一緒にスタートすることにしました。ここからの下山は辛すぎるやろ・・・ 
 ハイキャンプへの登攀路でアイランドピークから降りて来たクライマーとしばし歓談。登頂成功にエールをおくると「ガンバッテクダサイ」という返事。わずかな時間ですが楽しいひとときです。
ピーク38の上空に漂う箒雲のような感じの雲が悪天の兆しのような感じがします。
何とか明日までもってほしいです。
 高度順応に上がっておられたドイツ在住のフクダさんのパーティと出会いました。
この人たちは明日ハイキャンプへ移動してこられるようです。
ベースキャンプからハイキャンプへ荷揚げが終わったポーターさん達がベースキャンプへもどっていきます。彼らのパワーには敬服あるのみです。前は高校の英語の先生、後ろは高校生のようです。ヒンズーの国をあげてのお祭りのため2ケ月間学校がお休みのようで、その間にアルバイトに来ているのだそうです。 

テントはポーターさん達の手によってハイキャンプに荷揚げされ、私達が到着した時には既にハイキャンプに張られていました。
ベースキャンプから持ち上げた8gの水を溢してしまった為、ニマ・クライミングリーダーとクックボーイのローチャンは尾根を越えたところにある氷河まで氷を採りに行ってきてくれました。
道中では雪焼けをした、見るからにアイランドピーク制覇してきましたと自信満々の欧米人が日の丸を見つけ「ジャパン?アタック?」と聞いてきました。ガンバレと言わんばかりに握手を求めてきました。英雄の顔をしています。空気が薄くなり一歩進むのにゼェゼェハァハァと何十回も休憩を取りながら正午すぎにやっとハイキャンプに到着しました。

明日は深夜12時30分集合で午前1時出発し氷壁を登り頂上には午前8時までには登頂したいとのクライミングリーダーの説明でした。下りは250bの懸垂下降があり、何度も掛け替え作業を繰り返しながら登攀している自分の姿を思い浮かべ、おじけづいている自分がいます。
何としても姫旗を頂上で広げたいものです。
 「ハイキャンプでテント泊」
 この日のコンディション
お腹の状態が今日も絶不調…咳が激しくなってきた。痰も切れにくくなった。喉が痛い、鼻腔が痛い。声が出なくなってきました。もう何日もまともな食事はできていません。はたして明日アタックできるのでしょうか。