新緑を求めて金剛山系大和葛城山へ
葛城登山口~(北尾根コース)~展望台~ダイヤモンドトレイル合流~山頂~ツツジ園~(櫛羅コース)~下山口
大和葛城山は、奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との境に位置する山で、標高959.2m。近鉄沿線の観光地として和泉葛城山よりも知名度が高いため、単に葛城山と呼ばれることもあるそうです。北の二上山、南の金剛山とともに連峰をなしている金剛山地の山の一つです。山の形状がなだらかであるため、この付近を葛城高原と呼ぶこともあるそうです。
2013年に赤く燃える葛城山、そして2014年2月には雪の葛城山を訪れています。
そして今回、新緑の山を登ってみたいとの希望で「ツツジが咲いていればラッキー!」と祈るような気持ちで登山口へ。大和葛城山は、山が紅く染まるツツジで有名なところです。
近鉄電車・大阪阿倍野発8時の吉野行に乗車、尺度駅で近鉄御所線に乗り換えて御所駅で本日のメンバーと合流します(と言うか・・同じ列車に乗ってました)御所駅からはバスも出ているのですが岳友が「4人乗ればバスよりタクシーの方が安い」とのアドバイスで密を避ける目的もあり往路はタクシー利用となりました。
今回のメンバーはMr.ダビッドソンさん、一服劔さん、ジョン、姫の4人です。
「葛城山ロープウエイまで・・いいえ登山口まで行ってください。前に利用したタクシードライバーさんは行ってくれました」と脅しにも似たお願いしてロープウエイ駅を通り過ぎて登山口のゲート前までサービスして貰いました。しかし登山者の横を通過するのには少々後ろめたさを感じました。ツツジの見ごろとあってロープウエイ乗り場には乗車を待つ行列が出来ています。

私達はロープウエイを利用することはなく登山口で準備を終え、ゆっくりと新緑気分を味わいながら高度を上げていきました。もう初夏の装いです。登山道から道が二手に分かれています。急な階段は「北尾根コース」、直進は「櫛羅コース」となっておりさて、さてどちらを選んだのでしょうか。
 北尾根コースには「ア~サ」の番号が付いており距離を示す目安にもなりました。
前回は往路に「櫛羅コース」を歩きましたので、今回は「北尾根コース」を選びました。このルートはきついきついと言われていましたが、最初の尾根取り付きまでがきついだけで、あとは眺望が効く尾根沿いの快適ルート。櫛羅の滝ルートよりも階段が少ない気がします。途中でダイヤモンドトレイル経由頂上(1.7km)と自然研究路経由頂上(2.1km)の分岐があり、事前調査によると、自然研究路経由の方が階段が少なく断然楽らしいとあり、自然研究路方面を選択するはずでしたが看板だけ横目でみて階段の多いコースを何故か選んでしまいました。(アッチャー・・婆さんいじめかぁ!) 
2時間ほどでも標高959.2mの山頂に到着しました。店の立ち並ぶあたりは大勢の人達で埋め尽くされていました。半分以上はロープウエイで上がって来た人のようですが、足が悪くても、腰が悪くても、杖をつきながらでも家族に手を差し伸べてもらって満開のツツジが鑑賞できて幸せだろうなぁと微笑ましくもありました。ハラハラドキドキの「咲いているか、咲いていないか」・・目の覚めるような紅い山、咲いていましたね。素晴らしい景色です。人も多いですが広大な敷地なので気になりません。昼食をとりながら大和葛城山の紅く燃えるツツジを1時間ほど楽しみ下山することにしました。
猿回しのお兄さんが頑張っておられました。若いサルのようでしたがなかなか面白い芸を披露してくれました。
いよいよ下山開始です。下りは「櫛羅コース」を進みます。登山道から見る濃淡の美しい山々はロープウエイでは味わえないと思います。ところどころにツツジが咲いていて私達を見送ってくれました。
櫛羅コースには2つの滝があるのですが何故か「通行止め」の看板を目にしたので寄らずに下山することにしました。(途中の滝の入口を見落としかのかも・・スミマセン)
下りだと気楽に考えていましたが膝にとっては登りより下りが大変です。結構きつい下りが長く続きました。登りはローリングステップ、滑りそうな下りではリトルピツチ、と使い分けながら転倒することなく無事難所を通過することができました。野球少年の団体や大人のグループなど、まだまだ登って行かれる人も沢山いました。
立ち寄りはしなかったのですが滝の説明です。
〚最初の滝が櫛羅の滝です。「二の滝」はことのほか谷底まで降りて行きます。役行者が母親に「櫛羅の滝」を譲り、この「二の滝」を見つけて修行にはげんだ面影があり滝の横には碑も立っていました。滝のそばに近寄るとマイナスイオンを全身に浴びることが出来ます。
役の行者が、この櫛羅の滝で修行をしていましたが、母が行者の修行に同行したので、行者は『女と一緒に修行は出来ない』と言って、この滝を母に譲り自分は上の滝(二の滝)で修行することにしたという話が伝わっています〛
下りはロープウエイを利用するつもりでしたが(いいえ、最初から乗るつもりはなかった)メンバーに相談することなく混雑するロープウエイを避け、新緑を味わいながら下山することを決めました(笑)
頭上を走行するロープウエイを見上げるとドアのガラスに顔をくっつけた状態で息苦しいほどの乗客が乗っていました。櫛羅コースは「1~9」のレスキューポイント表示で緊急時の場所を特定できる配慮がなされていました。山肌に咲き乱れる「藤の花」が疲れた体を癒してくれます。歩いた者へのご褒美だと思っています。
バスもピストン運転している様子で、出発前のバスに飛び乗り電車の乗り継ぎもよく御所駅から大阪阿倍野駅までノンストツプで帰途に就くことができました。
新緑を楽しみたいと言う目的は果たせたと思うと太もも筋の痛みなど気になりません(?)
 
●一服剱さん  
おはようございます。昨日はありがとうございました。私も太ももが筋肉痛です(笑)久しぶりの登山でした。また宜しくお願い致します。師匠にも宜しくお伝え下さい。ありがとうございました。
●Mr.ダビッドさん
今日は有難うございました。
最高の天気に恵まれ、素晴らしい景色を愛でることができ、本当に思い出に残る一日となりました。今夜は心地良い疲れを癒すため、イタドリでビールを楽しみたいと思います。
また、次の機会を楽しみにしています。ジョンさんにも宜しくお伝えください。いつも感謝しています。
●ひめさん
いやぁ久しぶりの本格的登山、こんなにきつい山だったのかと加齢を感じずにはいられませんでした。ご案内したお二人が健脚で案内役とは名ばかりの老体がやっとついて行ったと言う感じでした。長い階段ではローリングステップを使い、急な下りではリトルピッチを使い、やっとの思いで無事下山です。初夏の汗をいっぱいかきましたが楽しかったです。
●JONさん
下山途中で少年野球のチームを引率する父兄の中の一人の女性が歩けなくなっている状態でした。大勢のスタッフの姿も確認できましたし、その時は何も気にせずにすれ違いましたが帰ってきて少々反省しています。駅までお送りするぐらいはできましたのに。
5年前ならロープ、スリング、カラビナ、下降器など必ず携行していましたので下山のサポートをするのは簡単なことだったのですが、昨日は雨具だけしか持っていなくて恥ずかしい限りでした。疲れた登山者を降ろすには道具が無くては更に危険を招いてしまいます。
今度、Mr.ダビッドソンさん、一服劔さんにも 「ロープの使い方・いろはのの字」 を伝授しますね。
終わりに 
 ツツジの満開を狙って行くのはとても難しく「咲いててくれよっ!」と祈るような気持ちでハラハラドキドキの登山となりました。今回は満開ではありませんでしたが充分楽しめたと思っています。いままで沢山の山を登っているのですが、いざ案内するとなると満足して貰えたかどうか不安になります。体力的に誰にも負けない時期であれば少々無茶をしてでも案内するのですが・・何せご老体の道案内のためご勘弁いただきたい。次回は・・・さてさてどこでしょうか?「山の歩き方」のYoutube久々に見て復習しました.。 
 ツツジの葛城山  https://hime8kin.net/2013sankokiroku/130523yamatokaturagi.html
 雪の葛城山  https://hime8kin.net/2014sankokiroku/140216yamatokaturagisan.html
 YouTube 中高年の安全登山 「歩き方の基本」