2013
人ごみを避けていては綺麗なものを見ることができない。階段ばっかりの櫛羅コース・急な下りの北尾根コース
タイムスケジュール
08:53 登山口スタート
09:06 櫛羅の滝
09:39 分岐
09:48 二の滝
10:00 分岐
10:17 くずれた橋
10:50 ロッジへの分岐
11:00 葛城天神社
11:10 山頂・つつじ園 
(昼食・ツツジ鑑賞)
12:00 
12:00  下山スタート
13:37  登山口ゴール
13:46 御所行きバス
私達は今まで山のシーズン(花や紅葉などの混雑時のこと)を避けて関西の山々を駆け巡ってきましたが、せっかくなら見ごろの花の時期に訪れてみたいと思い立ち、山が赤く染まるツツジで有名な葛城山に行くことにしました。大阪ダイトレで通過した時も「山のシーズン」を外れていましたのでとても新鮮な気分です。同窓会と称して昔の「やまたび倶楽部」のメンバーにお誘いの声を掛け、やっちゃんが参加をしてくれました。
早朝、それぞれの自宅を出発して駅へと向います。
大和葛城山は、奈良県御所市と大阪府南河内郡千早赤阪村との境に位置する山で、標高959.2m。
近鉄沿線の観光地として和泉葛城山よりも知名度が高いため、単に葛城山と呼ばれることもあるそうです。北の二上山、南の金剛山とともに連峰をなしている金剛山地の山の一つです。山の形状がなだらかであるため、この付近を葛城高原と呼ぶこともあるそうです。
近鉄電車アベノ発7時50分の急行の中で、やっちゃんと合流「お久しぶり〜!」と再会を喜び合いました。
4両目に乗り旧交を温めていたら乗換駅の手前で車両切り離しがあり、あわやのところで普通電車側に乗ったままになるところでした。車内アナウンスには耳を傾けましょうね。
尺土駅で乗り換え、3つ先の御所駅で下車。
←尺土駅で乗り換え、
御所駅ではバスは満員で臨時便も出ていましたが、トラ吉さん情報によると「4人ならばバスよりタクシーの方がお得」と教えて貰っていたので迷うことなくタクシー乗り場に走りました。「葛城ロープウエイまで行ってください」と言うと「地の果てまででも行きまっせ〜」とノリの良いドライバーさんと出会い、おまけにロープウエイ駅を通り過ぎて登山口のゲート前までサービスしてくれました(別嬪さん2人いるとサービスええわ〜!) 花の見ごろとあってロープウエイ乗り場には乗車を待つ行列が出来ています。花の時期は時刻表を度外視してピストン運転だとか。乗客は高齢者が多くロープウエイ内はサロンパスの匂いが漂っていると知人が笑っていましたが、往復ロープウエイを利用すると誰もがツツジ鑑賞が楽しめます。
しかし、私達がロープウエイを利用することはなく登山口で準備を終え、往路には櫛羅コースをとり、復路を北尾根コースを取ることにしました。これは我が倶楽部の鉄則ともいえる「出来る限り同じ道を歩かない」を守った形となりました。昔の仲間のトラ吉さんは1日違いで葛城山に登ったそうです。ご一緒できなくて残念!今日は姫のリーダーでコースや説明個所も勉強をしてきたらしいです(ほんまかいな?)ではスタートすることにしましょう。 
ルートにはレスキューポイントが 櫛羅ノ滝
往路は「櫛羅の滝コース」を選びました。ロープウエイ乗り場の横から登山道は始まり、道が二手に分かれています。急な階段は「北尾根コース」、直進は「櫛羅コース」となっており往路は直進の「櫛羅コース」を進みます。登山道脇にはウツギの白い花が美しく咲いています。10分ほどで櫛羅の滝到着です。櫛羅コースには2つの滝があり、最初の滝が櫛羅の滝です。役の行者が、この櫛羅の滝で修行をしていましたが、母が行者の修行に同行したので、行者は『女と一緒に修行は出来ない』と言って、この滝を母に譲り自分は上の滝(二の滝)で修行することにしたという話が伝わっています。

←滝に祀られている役ノ行者像
ルートを外れて二ノ滝へ
かなり崩落も目立ち迂回道を利用しながら頭上を走行するロープウエイに手を振りながら登っていきました。迂回路は険しい階段が続きます。(階段はやだね〜っ!) しばらくすると本道と合流しました。左は山頂、右は二の滝と案内板があり、事前調査によると「二の滝」から頂上は踏めず分岐に引き返してからとなりますので「ここにリュックをデポして行こう」と分岐にリュックを置いて行くことにしました。ジョンは「何が起こるかわからない」という事でジガーをセットしたリュックは背負ったままです。 
 「二の滝」はことのほか谷底まで降りて行きます。役行者が母親に「櫛羅の滝」を譲り、この「二の滝」を見つけて修行にはげんだ面影があり滝の横には碑も立っていました。
滝のそばに近寄るとマイナスイオンを全身に浴びることが出来ます。「写真撮影しよう!」「もっと滝に近づいて!もっと!もっと!」カメラマンの指示が飛びますが濡れるとまだ寒いので誰も近寄よりたくなさそうです。微妙な距離を保ちながら1回目の写真撮影が終わり2度目は私がカメラマンになりジョンと入れ替わります。(私達は互いにシャッターを押し、編集時に全員が揃うように合成しています)

ポッチーが「ジョンさんなら、もっと奥に行けるはずで、滝の裏に廻ると濡れないはず」と一生懸命勧めて「そうか〜!」とジョンは滝の裏に廻りました。その結果、リュックと全身はボトボトに濡れてしまいました。おまけに腕には苔をつけ、リュックも苔でドロドロ。「まるで転倒したみたいやなぁ恰好わる〜」真夏の様な太陽なのですぐ乾きますよとポッチーに励まされ(って言うか、ポッチーが奥へ奥へ誘導した結果やで〜)
「二の滝」から引き返す時に2〜3人の女性とすれ違いました。「こんにちわ」「こんにちわ!分岐にリュックが置いてあったので滝見物に行ってる人がいるわと思い私達も来ました」と声を掛けあいました。
櫛羅コースには1〜9のレスキューポイントがありました。
分岐にデポしていたリュックを背負い頂上を目指します。櫛羅コースには要所々に「1〜9」の番号が付いており緊急時の場所を特定できる配慮がなされていて、歩いていてとても安心して登っていくことができます。しばらく歩くと橋が崩れかかった個所に遭遇し、遠回りになりますが安全第一ですので迂回をしました。険しい階段ばかり続きます。休憩時には冷えたサクランボやパイナップル等の行動食も重たくはありましたが木立の中では最高のご馳走でした。
途中の説明をしていると、中年のおじさんに「ガイドさん、ここの標高はなんぼ?」えっ?いつの間にか私は山を案内するガイドおばさんに変身してたみたいでした。時々美しい「藤の花」が咲いており疲れた体を癒してくれます。山肌に咲き乱れる「藤の花」は歩いて登る者だけにくれるご褒美のような気がして、うっとりと見とれました。。
「かんざしみたいやね」と言うと「ふる〜っ!藤の花のかんざしを知ってる人はかなりの年配やで〜」などと会話をしているうちに2時間ほどで山頂に到着しました
山頂では景色が一変し雑踏の中を歩いている様子です。ダイトレ通過時に寒さに震え駆け込んだ食堂もだんごやお弁当などを売り、とても標高959.2mにいるとは感じられません。藤棚の下で早めの昼食を取りました。ジョンの腕にこびりついた苔が渇き、えらいことになっています。リュックも乾燥してどこから見ても転倒したとしか思われません。店の立ち並ぶあたりは大勢の人達で埋め尽くされていました。半分以上はロープウエイで上がって来た人のようですが、足が悪くても、腰が悪くても、杖をつきながらでも家族に手を差し伸べてもらって満開のツツジが鑑賞できて幸せだろうなぁと微笑ましくもありました。
ワンちゃん連れも多く見かけたのは「2時間で山頂」の気楽さから人気があるのかもしれません。
飼い主さん!リードは離さないで下さいね。
大和葛城山の紅く燃えるツツジ
 山頂で1時間ほど景色を楽しみ、コースを変えて下山することにしました。正午からの出発です。
下りですので気楽に考えていましたが膝にとっては登りより下りが大変です。結構きつい下りが
続き「すべらない歩き方」などを復習しながら高度を下げて行きました。
ダイトレコースと合流し、その後はひたすら北尾根コースを歩きます。
途中「学校山」の表示がありました。
昔この山林の所有者の方が、小学校を建てるのにここの材木を使ってよいと、新庄町(現葛城市)に土地ごと寄附されたとの経緯で「学校山」というのだとか・・・ リョウブなどの自然木の中を歩き、ツツジもところどころ咲いていました。眼下に広がる御所の風景、金剛・葛城山麓に点在する万葉ゆかりの地、神話とロマンの町の眺めが一望できました。下山途中で迷子のおばさん達に出会い「どこに降りるのですか?」と聞かれ「御所駅です」と言うと「よかった〜じゃあ後ろをついて歩いてもいいですか?」とゴール手前までおばさん2人を連れて降りることになりました。
樹齢数百年の山桜の巨木
樹齢何百年ぐらいなんでしょうか?山桜の巨木を見つけました。花をつけていたら美しいだろうと想像しながら巨木の下をくぐります。北尾根コースには「ア〜サ」の番号が付いており距離を示す目安にもなりました。「ウ」の当たりだったと思います。若い女性が「あのぉ・・上までどのくらいですか?ずっーとこんなきつい道ですか?」足元も服装も街歩きの恰好でジョンが「しんどなったら引き返しておいでよ」と若い女性にはとても親切です。すかさず姫が「サの看板が頂上だから頑張って行っておいで。今日ツツジを見なかったらもう後は枯れるよ」と言うと「ハーイ」と彼氏と共に登って行きましたが時間にして午後1時を過ぎていました。「来るのなら朝からおいで!」そう言いたくなるような若者達でした。
←北尾根コースはア〜サのレスキューポイントがありました。
相変わらずロープウエイ周辺は人で賑わっています。バスもピストン運転している様子で、発車してもすぐ次のバスに乗車することができました。おまけに駅に着くと間髪いれずに急行に乗車することができました。ラッキーです。午後4時には野田阪神駅に到着し「一杯飲んで帰ろうか」の提案に意義を申し出る者はおらず次回の堂満岳の石楠花見物を約束して家路にたどり着きました。
みんなの感想
 やっちゃんの感想
久しぶりに凄くたのしかったです。次回のために足腰鍛えておきますね。
ありがとうございました。 
 ポッチーの感想
ツツジの花も良かったけれど頂上付近の景色は素晴らしかったです。
時々出かけてみるのもいいもんです。 
 ひめの感想
ちょこっとだけでもコースの下調べをして行くと安心して楽しむことができます。
次なる山はと 私の身体にも春がきた様子です。
 ジョンの感想
もう、山はしんどい、年をとった体にもわるい。そして転ばなくてもドロドロになる。
死ぬ人も多くいる。そうだ、年をとったらゲートボールをしよう。これなら球に当たって死ぬこともないやろう。
    美智子姫:記0000