09:44 炭屋道分岐 ⇒ 11:20 七曲滝 ⇒12:10 百間滝・似位滝 ⇒ 白石谷 ⇒ 炭屋跡(昼食) 15:00 稲荷神社ゴール ⇒ 有馬温泉バスターミナル
大寒波の到来です。と言うことは・・・「有馬四十八滝は凍ってる?」寒さと闘いながら迷っているうちに「行ってみたい!見てみたい!」が勝ちました。
いつも急な話ですが氷瀑だけは前日の寒さ加減でしか判断ができません。有馬四十八滝は兵庫県神戸市北区の「裏六甲」中腹、紅葉谷・白石谷にある滝群の総称です。有馬温泉から六甲山山頂への登山ルートである紅葉谷・白石谷一帯は、冬季には樹氷や霧氷が見られ、六甲アイスガーデンと呼ばれるエリアで、寒さ厳しい冬には滝全体が真っ白に凍結し、その神秘的な風景は「氷瀑」と呼ばれています。
ガマ滝、七曲滝、百閒滝、似位滝、白石滝、大安相滝、白龍滝など、その他無名の滝がいくつかあり、数多くの滑滝があります。ただすべてのハイカーが訪れることが出来るのではなく十分な経験と登攀用具を必要とする滝もあります。
JR・阪急 宝塚駅前8:20のバスに乗ります 生瀬橋
 私たちのクライミングゲレンデ蓬莱峡
有馬温泉の少し手前、有馬東口で降車です
宝塚駅から有馬温泉行のバスは思ったより空いていました。途中の「生瀬橋停留所」でjunkoちゃんが乗り込んできました。「おはようさん!」山中温泉以来の再会です。バスの窓から見える蓬莱峡の岩場はクライミングでよく利用する馴染みの場所です。心はすでに有馬四十八滝へ。有馬四十八滝と言っても48個の滝が見られるのではありません。それほどに多く滝があると言う意味です。
今日のコースは有馬の手前の有馬東口からスタートですが崩落による通行止めがあり魚屋道を大回りします。停留所では私達ともう一人リュックを背負った男性が下車しました。七曲滝まで行くらしく崩落のための、う回路をジョンに聞いていました。
有馬稲荷神社の参道から魚屋道を目指します
有馬稲荷神社 落葉山・妙見寺
有馬稲荷神社境内 有馬稲荷から魚屋道へ出たよ
魚屋道から炭屋道を下る分岐点で小野市から来られた登山者にルートの説明
 炭屋道に入ります  途中の炭焼小屋跡  あずま屋  今は閉鎖の滝道
ヤマレコに「通行止めの柵を超えて」と題して、堂々と柵をまたぐ写真を載せている人がいましたが、通行止めの意味わかっているのでしょうか?通行止めの柵の横には多くの足跡が付いていました。(休日は見張り番がいるらしい)私たちはきちんとマナーを守り、少々大回りでも指示に従って、う回路を歩きました。稲荷神社の長い階段を登りスタートです。魚屋道分岐に出てしばらく登って行きます。芦屋から有馬へ抜ける道の逆コースです。七曲滝への分岐を下り炭焼き小屋跡で休憩を取りました。少し奥まっていて椅子も置いてあり絶好の休憩場所です。「結構きつい下りやったね。これを帰りに登り返すのは嫌やね」と話すと「帰りもこの道を通るよ!」と言われてしまいました。崩落が無ければ有馬ロープウエイ横を通り林道歩きをして1時間ほどで七曲滝に到着の楽々コースなのですが・・・。いつになったら通行止めが解消するのでしょうか。

登山道に雪はなくアイゼンも必要ありませんでした。下山して来る人に「七曲滝は凍っていましたか?」と聞くと「それはお楽しみと言うことで~」と意味深の笑みを浮かべながら去って行きました。
今日の登山道には雪がありません
二年ぶりの登山道はきつく感じます
七曲滝
 2時間ほどで七曲滝に到着です。人影が大勢見えて来ました。目の前に美しい氷瀑が見えました。「やった~っ!来て良かったね!」そう言いながら滝に近づいて行くとクライマーが滝を登攀している様子でした。しかし何やら険悪なムードが漂っています。
ガイドと称する中高年男性と若い男性グループがもめていました。耳をダンボにして聞いていると滝を登攀するクライマーが右手を登ろうとすると、右側は氷が薄くて氷が崩れる恐れがある。多くの人たちが鑑賞にやって来るので左側から登れと指示を出しました。するとガイドと称する男性は「氷が壊れても明日にはまた復活するから大丈夫だ「いや自然破壊だ」「練習場所はここしかないのだ」最後にはガイドが「この道は私が作ったのだ」と言う始末です。クライミング反対派と推奨派の口喧嘩となりました。せっかくの美しい氷瀑が台無しです。「もう帰ろう!次の滝に行こう!」とジョンに促され百間滝へと移動しました。そのあとどうなったのでしょうか?
この問題も答えが出ない問題かもしれませんが皆さんはどうのように思われますか。昔は七曲滝や百間滝はアイスクライミングのゲレンデとして使われていたようですが、兵庫県の山岳会の指導で「六甲のアイスガーデンは観光コースといっても過言ではないのでアイスクライミングは自粛しよう」と聞いていました。
ガイド協会やその他の団体はどのように指導されているのでしょうか。
昨今ロッククライミングのゲレンデにおいても混雑時はトップロープは自粛する傾向に有るようです。ハイカーが天気予報を参考にして大勢訪れる氷瀑めぐりの現場において「こんなところでアイスクライミングをしないで」という意見は当然のような気がします。この氷瀑をリード&ビレイで登攀して抜けていくのなら10分~15分くらいで通過できますので待つことは可能です。またリードで登って懸垂下降しロープを引き抜くという方法なら登攀時間を待てばいいだけですので我慢は出来ます。ただトップロープでの登攀練習となるとクライマーが降りて下にいる場合でもロープは張られた状態にありますので写真撮影等を楽しむ我々には多少目障りになりました。
この時も氷瀑の基部で撮影しておられる方がいらっしゃいました、落下させた氷塊で怪我をさせてしまったらどう責任を取られるのでしょうね。そんな時でも下にいる方が悪いとでも言われるのでしょうか。
「氷は落としても明日になればまたできる」とか「自分が自費で切り拓いた場所だ」とか「40年以上山をやってる」とか持論を交わす前に「自然はみんなの共有物、他の登山者の迷惑にならないように」と考えれば案外簡単に答えが出るのではないでしょうか。
私たちもアイスクライミングはやってきましたが(今はもうお歳)、六甲界隈でアイスクライミングを楽しんだりはしませんでした。それに適した場所は八ヶ岳あたりに行けばいくらでもあるのでそちらまで足を延ばしていました。赤岳鉱泉や信州川上村の岩根山荘には人口氷壁もあります。また岩根山荘ではアイスクライミングのレンタル装備がありますので体験されてみるのも良いでしょう。
決してアイスクライミングを否定するものではありません。若いクライマーにはどんどんチャレンジしていただきたいのです。
 2014.1.19 奈良県と三重県の県境にある三峰山に霧氷ハイキングに出かけた時のことでした
寒さに耐えきれず10分ほどで下山準備をし往路を引き返さずに復路は新道峠にでるコースを選びました。
中学生と思われる40人程の男子が先生に連れられて私達を追い越していきました。口ぐちに「コンニチワ」と元気よく挨拶をしていきました。しばらくするとその団体が立ち止まって先生の話に耳を傾けていました。気になるのが姫・・・早速、登山道を走りました。

「どうしたの?」と聞くと「怒られてるんです」益々気になります。私も生徒の一人の様な顔をして列に身体を突っ込みました。
「お前ら!アホかっ!何で霧氷を落とすねん!遠くからしんどい思いをしてこれを見に登ってきてるんやないかっ!」
どうも生徒たちがストックで霧氷を叩き落しながら下山している姿をアンカーの先生が見つけたようです(そらその通りやなぁ。でも先生!登る前にその説明してあげましたか?)心の中でそう言いながら、はるか前を歩く仲間に追いつこうと小走りに雪道を駆けていきました。
 三峰山の思い出です        http://www.hime8kin.net/2014sankokiroku/140119miuneyama.html
私たちの古い思い出です   http://www.hime8kin.net/2014sankokiroku/140313snow.html
滝めぐりの登山道の七曲滝への分岐を境に、このような柵が上下二か所設置されています。この柵を越えていかなければ七曲滝へ行くことはできません。これは上側の柵ですがここから七曲滝への分岐まで下っていきますが、途中には危険個所はありませんでした。また下側の柵から七曲滝への分岐までは通行していませんのでどうなっているかは解りませんが、帰る途中後続のチームはそちらの方へ降りていきました。
七曲滝への分岐から滝直下の沢までは道も細く危険個所を通過しなければいけません。またわずかな距離ですが沢筋の凍った石飛をしていかなければなりません。慣れない登山者が同行される場合はロープなどを携行して安全対策を講じるほうが良いのではないでしょうか。
百閒滝
似位滝
 百閒滝への道もほとんど雪も無くアイゼンは履かずに済みました。すぐ隣にある似位滝も美しく凍っています。「ここは静かでいいね」と写真撮影を楽しみました。既に正午を過ぎていますが炭焼き小屋跡まで戻って昼食タイムを取ることにして白石谷を下ることにしました。
白石滝へのV字谷ライン
氷のアート
白石谷
何度も通過したことのある登山道でかなり危険個所があるためアイゼンを装着して慎重に進みました。足を踏み外すと怪我は勿論ですが、ずぶ濡れとなり低体温症になり危険です。junkoちゃんもクライミング経験者につきバランスも良く、危険個所の通過もスムーズに行きました。水の流れをまたいで右や左に交わしながら白石滝まで下ってきました。もう危険個所はないため途中でアイゼンは外しました。
今日は凍ってない白石滝 アイゼンだよ
白石滝の広場でご婦人が3人いて「滝に行きたいのですがこの道行けますか?」ジョンは3人を見て「無理です。一般道から行った方が安全です」と話していました。どれ程の技術のある人達かわかりませんので遠回りでも安全な方を勧めてあげて良かったと思っています。それにしても遅い時間の登りですこと・・・。
右・左と書いておくのは寒さで思考回路が麻痺したときでも間違わないためです
1時30分を過ぎていたと思います。昼食場所までやっと戻ってきました。弱い日差しではありますが風もなく、ゆっくりと昼食を食べることができました。おにぎりに温かい味噌汁、食後の温かいコーヒー等贅沢なランチタイムでしたが残念なことに写真が1枚もありません。(つい、食べることに夢中になって・・・いつものことやけど)

既に2時だと言うのに、まだ滝へ行く人がいるらしく声が聞こえてきました。私達を見つけて「イノシシかと思った」ですって。失礼しちゃうわ!
「豚と思われなくてよかったてか」

食後の登り返しのきつかったこと!満腹で動きもにぶく、きつくて長い登りは、とても辛かったです。外反母趾も痛くなるし、自分のペースで歩いているのですが、みんなから少し遅れ気味で、やっと魚屋道に出ました。この日の一番つらかったコースとなりました。
炭屋道を上ります…きついなあ 魚屋道に出てまずは一安心
ここからは下りのため快適に「近道・いなり」と書いた看板を目印に朝と同じ道を通り稲荷神社境内で本日のゴールとしました。小雪が舞い始め町並みも薄化粧をしています。有馬温泉の町並みを大きな旅行カバンを引きずりながら外国の観光客が団体で歩いていました。「有馬温泉ここもかっ?!」人混みを掻き分けるようにしてバスターミナルに到着すると「宝塚行」のバスが今にも発車しそうに停まっていました。「ラッキーっ!」バスに駆け込み外を見ると小雪からボタン雪に代わり、見る見る間に山も家も真っ白になりました。「いい間に下山したね。」「いい間にバスに乗ったね」車窓から見る雪は、とても美しくうっとりと見とれてしまいました。
船坂蓬莱峡線 宝塚駅…此処の方がアイゼンいるよ 雪のプラットホーム
宝塚に到着した頃は、見渡す限り真っ白に雪が積もり、学校帰りの子供たちが大はしゃぎしていました。阪急電車の連絡橋にも雪が積もっていました。明日はもっと美しい氷瀑が見られるかもしれません。「下見」と称してフェィスブックに書き込んでいましたので氷瀑が美しかったこと、土曜日は見頃で有ることを車内で発信し、楽しかった1日を無事終えることができました。
みんなの感想文
 ● ジョン
有馬稲荷からいきなりのアルバイト、今までよりも1時間余分に歩いたのに疲れました。冬が来れば雪山、夏が来れば沢登り、春と秋は岩登りが定番でしたが、寄る年波には勝てず、昨年はアイゼンを履くこともなく過ぎ、久しぶりのアイゼン歩行でしたが、もう少し頑張って雪山に出かけてみようと思い始めました。
 ● Junkoちゃん
思いもよらずアイスガーデンに行けて最高!程よく氷もついていて感激の連続。危ない所も無事に通過できてホッ。今年が最後かなあ、来年も行ってみたい気もしますが、余り欲を出さずに体力の温存に努めておきます。
 ● ひ め
冬の登山靴と外反母趾の相性が悪くて朝から嫌な予感がしていました。でも七曲滝の氷瀑を見た時は痛さを忘れました。アイスショーに見とれてしまいました。行こか、行くまいかと迷っていたけど氷瀑が見れて良かったです。平日で人も少なく白石谷を下るときだけアイゼンを装着しましたがあとはツボ足で歩けて楽でした。宝塚からバスに乗り、外をみるとボタン雪。見る見る間に山も家も真っ白に積もっていました。「雪の降る町を」思わず口ずさみました。冬にしか見られない有馬の氷瀑‥寒くてもやっぱり見ておかないとね。
 文:美智子姫   
は平成12年(2000)に完成した東横堀川水門は、道頓堀 川水門と対になっている閘門です。①門の前後で水面の 高さが違う時に水門内で水位の調整を行い船舶を航行さ せる、②大雨や高潮で水位が上昇する時は水門を閉めて 浸水被害を防ぐ、③潮の干満を活かして門を開閉して水 質をきれいにする、という役割があります。水門が開閉す るときに船の信号がわりに出る噴水は、大阪市章「みお つくし」のかたちをイメージしてつくられたそう