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七曲滝 |
2時間ほどで七曲滝に到着です。人影が大勢見えて来ました。目の前に美しい氷瀑が見えました。「やった~っ!来て良かったね!」そう言いながら滝に近づいて行くとクライマーが滝を登攀している様子でした。しかし何やら険悪なムードが漂っています。
ガイドと称する中高年男性と若い男性グループがもめていました。耳をダンボにして聞いていると滝を登攀するクライマーが右手を登ろうとすると、右側は氷が薄くて氷が崩れる恐れがある。多くの人たちが鑑賞にやって来るので左側から登れと指示を出しました。するとガイドと称する男性は「氷が壊れても明日にはまた復活するから大丈夫だ」「いや自然破壊だ」「練習場所はここしかないのだ」最後にはガイドが「この道は私が作ったのだ」と言う始末です。クライミング反対派と推奨派の口喧嘩となりました。せっかくの美しい氷瀑が台無しです。「もう帰ろう!次の滝に行こう!」とジョンに促され百間滝へと移動しました。そのあとどうなったのでしょうか? |
この問題も答えが出ない問題かもしれませんが皆さんはどうのように思われますか。昔は七曲滝や百間滝はアイスクライミングのゲレンデとして使われていたようですが、兵庫県の山岳会の指導で「六甲のアイスガーデンは観光コースといっても過言ではないのでアイスクライミングは自粛しよう」と聞いていました。
ガイド協会やその他の団体はどのように指導されているのでしょうか。
昨今ロッククライミングのゲレンデにおいても混雑時はトップロープは自粛する傾向に有るようです。ハイカーが天気予報を参考にして大勢訪れる氷瀑めぐりの現場において「こんなところでアイスクライミングをしないで」という意見は当然のような気がします。この氷瀑をリード&ビレイで登攀して抜けていくのなら10分~15分くらいで通過できますので待つことは可能です。またリードで登って懸垂下降しロープを引き抜くという方法なら登攀時間を待てばいいだけですので我慢は出来ます。ただトップロープでの登攀練習となるとクライマーが降りて下にいる場合でもロープは張られた状態にありますので写真撮影等を楽しむ我々には多少目障りになりました。
この時も氷瀑の基部で撮影しておられる方がいらっしゃいました、落下させた氷塊で怪我をさせてしまったらどう責任を取られるのでしょうね。そんな時でも下にいる方が悪いとでも言われるのでしょうか。
「氷は落としても明日になればまたできる」とか「自分が自費で切り拓いた場所だ」とか「40年以上山をやってる」とか持論を交わす前に「自然はみんなの共有物、他の登山者の迷惑にならないように」と考えれば案外簡単に答えが出るのではないでしょうか。
私たちもアイスクライミングはやってきましたが(今はもうお歳)、六甲界隈でアイスクライミングを楽しんだりはしませんでした。それに適した場所は八ヶ岳あたりに行けばいくらでもあるのでそちらまで足を延ばしていました。赤岳鉱泉や信州川上村の岩根山荘には人口氷壁もあります。また岩根山荘ではアイスクライミングのレンタル装備がありますので体験されてみるのも良いでしょう。
決してアイスクライミングを否定するものではありません。若いクライマーにはどんどんチャレンジしていただきたいのです。 |
2014.1.19 奈良県と三重県の県境にある三峰山に霧氷ハイキングに出かけた時のことでした |
寒さに耐えきれず10分ほどで下山準備をし往路を引き返さずに復路は新道峠にでるコースを選びました。
中学生と思われる40人程の男子が先生に連れられて私達を追い越していきました。口ぐちに「コンニチワ」と元気よく挨拶をしていきました。しばらくするとその団体が立ち止まって先生の話に耳を傾けていました。気になるのが姫・・・早速、登山道を走りました。
「どうしたの?」と聞くと「怒られてるんです」益々気になります。私も生徒の一人の様な顔をして列に身体を突っ込みました。
「お前ら!アホかっ!何で霧氷を落とすねん!遠くからしんどい思いをしてこれを見に登ってきてるんやないかっ!」
どうも生徒たちがストックで霧氷を叩き落しながら下山している姿をアンカーの先生が見つけたようです(そらその通りやなぁ。でも先生!登る前にその説明してあげましたか?)心の中でそう言いながら、はるか前を歩く仲間に追いつこうと小走りに雪道を駆けていきました。 |
三峰山の思い出です http://www.hime8kin.net/2014sankokiroku/140119miuneyama.html |
私たちの古い思い出です http://www.hime8kin.net/2014sankokiroku/140313snow.html |
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滝めぐりの登山道の七曲滝への分岐を境に、このような柵が上下二か所設置されています。この柵を越えていかなければ七曲滝へ行くことはできません。これは上側の柵ですがここから七曲滝への分岐まで下っていきますが、途中には危険個所はありませんでした。また下側の柵から七曲滝への分岐までは通行していませんのでどうなっているかは解りませんが、帰る途中後続のチームはそちらの方へ降りていきました。
七曲滝への分岐から滝直下の沢までは道も細く危険個所を通過しなければいけません。またわずかな距離ですが沢筋の凍った石飛をしていかなければなりません。慣れない登山者が同行される場合はロープなどを携行して安全対策を講じるほうが良いのではないでしょうか。 |