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7月24日(月)下山日 曇り
私たちは4時半起床と決めていましたが、午前3時頃になると 周りのテントがざわつき始めます。音に起こされ4時過ぎには起床、朝食の用意をはじめます。
今朝は「きな粉餅」で簡単に済ませます。今朝はというよりほとんどが「きな粉餅」で、たまにお粥です。
ひめ~。ここでも現場監督ですかあ…チャラチャラやってないでテキパキ動くこと…また雨に襲われるよ~ ▲
しかし大きな荷物だねえ 三伏峠小屋を後にします
3日間とも雨と言う前代未聞の山行となりましたが、それなりに楽しく過ごせました。出発最初から頂上は踏まないで見守り隊に徹すると決めていたので後悔はありません。下山後駐車場まで1時間の林道歩きを回避するためには午前9時のバスに乗らなくてはなりません。
そのため午前6時出発し決めテントを撤収して下山にとりかかりました。 
 ▲テント場が隣同士だった「パパ&小6&小2の男の子チーム」。3000m級の山を制覇しており、残すは仙丈ケ岳のみだと話してくれた元気な親子でした。
 「 じゃあこの夏休みに完登できるね」って言うと、明るい笑顔で「はい」と答えてくださいました。その次は日本100名山を目指してね。ほんと良いパパです。
濡れたテントは重くて・・・小屋泊まりの人たちの足取りは荷物が軽い分だけ足取りも軽く、何組もの人達が追い越していきました。登って来るツアーの人達とも出会いました。多分ガスがかかって視界が悪いのではないでしょうか。(山の天気は女心と同じですぐに変わります)ツアーの人達は荷物が軽そうなので小屋泊まりかと思います。
「川崎からです」とおっしゃる若い登山者…一緒に写真におさまっていただきました。…若いっていいなあ
 鳥倉林道登山口に到着です…もうバスが到着しています乗れるかなあ
鳥倉登山口まで戻ってくると丁度バスが方向転換をしているところでした。出発時刻までにはまだ20分はあります。乗客の人数を数えると「一度に乗り切れませんので駐車場までの人を先に乗せてピストン運転します。」と機転の利いた対応でした。伊那大島駅や松川インターなどを利用して遠くに帰る人達も出発時間前の処置に付き誰も文句を言う人はおらず、私達駐車場組10人余りは一足先にゲートをくぐり車のところへ帰って来ることができました。
大鹿村へと戻り 鹿塩温泉の塩湯荘でひと汗流しました…ついでに塩川でテントの汚れも流しました
身支度を整え入浴の場所をさがしていたら「日本秘湯を守る会」の提灯が目に入り入浴することにしました。この日は浴槽がひとつしか無くて男女交代で入浴とのことでした。待ち時間を利用して女組は塩川に下りて泥だらけになった登山靴を洗うことにしました。流れが急なので靴を流さない様に注意して綺麗にしました。そして男組が入浴から出たので交代。女組が入浴中、宇都宮・リジュ君は清流でテントを洗ったらしいです。 
昼飯を何処かで食べようと探しますが、なかなか4人の希望を叶える店がありません。仙流荘にも立ち寄ったり途中の蕎麦屋の看板に目をやったりしましたが結局、道の駅の自然食専門レストランに入りました。こだわりの食材でハンバーグにも肉を使ってないそうな・・・。
山であれだけご馳走になったんだからしばらくは粗食で大丈夫だあ。
昼食を済ませ、時計に目をやると大阪行きの高速バスの乗車時間までには3時間もあります。しかし宇都宮チームをこのままバスの時間まで突き合わすわけにも行かないため早々に「中央道辰野」の高速バス停まで送ってもらいました。3時間もあれば彼らは宇都宮に着くはずです。「君たちには翌日仕事があるのだから早く帰って荷物の整理をして下さい」と別れの言葉をかけて解散しました。バス待ちの3時間を費やすのに、思ったほど退屈はしませんでした。中央道辰野発17時13分大阪行きの高速バスは、ほぼ満席状態で大阪に向けて走り「自宅に帰るまでが登山」と言うことで、3日間の楽しかった「日本一高い峠の宴会」はおひらきとなりました。
 「トモちゃんのフェイスブックから引用」
『今回は、10ケ月ぶりに大阪の山友との再会。アンド、98座目となる塩見岳に登頂?
てんくらではAだったのに、行ってみれば雨の連続?塩見岳からの景色はまっしろ。でも、テント撤収時と張る時だけは一瞬雨も止んだ。宴会はステーキと牛タンの肉祭り??
楽しい山行でした。次回は青年小屋で宴会だぁー』v
 【JONの感想】
1000m以上の山には登らないって心に決めて10カ月。智&里樹のお誘いで南アルプスまでノコノコ出かけました。でも大丈夫1000mより高い山には登っていませんヨ。三伏山も烏帽子岳も濃霧で登れず。ずーと三伏峠に居ましたから。日本で一番高い峠2580m、ここは山ではなかったんだ。
10月の終わりごろ八ヶ岳の編笠山に誘われたけど、あそこは1000m以上あるのかなあ。…有るわ 2524mやぁ でも三伏峠より低いでぇ
 【姫の感想】
「南アルプスにいってきました」・・・百名山付き添い山行
「もうテントは限界」と言いつつも三伏峠小屋まで担ぎ上げました。テン場で55歳の叔父さんが「友達から55歳にもなってまだテント担いでるんか?ええ加減に止めなあかんでぇ」と言われてるらしくジョンに「ところでおたく何歳?」「73歳ですわ」と答えると驚いていました。年相応な山行をすれば、まだまだ登れるのではないか?と思って見たりもします。今回は3日間とも雨となりましたがおかげで(強がりではない)テントの中がカンカン照りにならなくて涼しかったです。17度と言う気温は麓では信じられないと思いますがダウンを着て寝袋に包まってでないと寒かったです。雨であっても「テントを張るとき、撤収時に雨さえ降らなければ良し」だと思っています。そして「テント張りの場所は大雨を想定して傾斜のある場所を選ぶべし」が今回の教訓となりました。天気がどんなに良くても、合羽は常にリュックの上に入れておく方が良いと痛感しました。
 文:美智子姫  
 
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