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●第1日目 7月22日(土)晴れのち雨 
 鳥倉登山口08:45 ⇒ 1/10ポイント09:10 ⇒ 2/10ポイント09:31 ⇒ 3/10ポイント09:58 ⇒ 4/10ポイント10:10 ⇒ 5/10ポイント10:38 ⇒
 6/10ポイント10:57 ⇒ 水場11:05-11:15 ⇒ 7/10ポイント11:32 ⇒ 8/10ポイント11:53⇒ 9/10ポイント12:05 ⇒ 小屋到着12:30
●移動日 7月21日(金)晴れ
姫の所属する会が主催する祝賀会を終え、自宅に帰る時間もなく、事務所で着替えてコッソリ抜け出たつもりでした。事務所のある5階からエレベーターに乗り「1階までノンストップで行きますように!」と祈るような気持ちで乗っていると3階で停まりました。アッチャー!祝賀会帰りの人達とバッタリ・・・。意味不明の汗が背中をツーツー。(失笑)
何とか夜行バスに間に合いました。ギリギリセーフです。
大阪22:00発茅野・行高速バスは満員です。私たちは通路を挟んで5b・5cの座席に座りました。八ヶ岳方面への登山者が多いようです。JONの隣の席も登山者でした。小西さんとおっしゃるこの方は勤務先が和歌山の様でした。一言二言話すうちに最近熊野古道の滝尻から本宮を歩かれたようなので「私たちも先週紀伊路中辺路が終わったところです」と姫のホームページのアドレスをお渡ししました。わずかな時間でしたが楽しくお話しさせていただきました。
夜明けの午前5時58分中央道辰野で高速バスを下車。上りから下りのサービスエリアに移動して宇都宮チームに出迎えて貰いました。朝食がわりに祝賀会で貰った赤飯を4人で分け合い塩見岳の登山口となる鳥倉駐車場前に到着です。多くの車が所狭しと駐車していました。登山口に近い第一駐車場は既に満杯のため第二駐車場に車を停め林道を1時間ほど歩き、三伏小屋めがけて登って行くルートですが、この日は運よく伊那バスに乗ることが出来ました。1時間の林道歩きがカットされたのです。この差は大きい~
三伏峠は、長野県南東部,静岡県との県境,塩見岳の南側にある峠で標高2580mもあり日本で最も高い峠として有名です(日本三大峠とは針の木峠、三伏峠、雁坂を言う)。赤石山脈の中央部にあり峠としては日本で最高所にある。西は塩川,小渋川の谷を経て伊那盆地に通じ,東は大井川の源流西俣を経て川沿いに東海地方に達する。三伏峠には三伏峠小屋があり,北の塩見岳,南の荒川岳,赤石岳などへの登山拠点となっている。南アルプス国立公園に属しています。小屋までの距離は10分割された道標が大きく掲げられており、現在どのあたりを登っているのか目安になります。
お~いJON。いくつになってそんなザック背負ってるんや…ええ加減に歳考えや…
18kgオーバーはきついなあ。「ほとけの清水」で水汲んだら20kgは超えるわ
久々の本格的な山登りで、ザックは重く肩に食い込みます。「暑い、つらい、しんどいの3E」は、
熊野古道で快適なウオークを楽しんだ後なので余計につらく感じました。前回は下りに使った登山道を三伏小屋まで、ひたすら登り続けます 
登山口から、いきなりの急登で第一ポイントで早くも休憩です。それぞれが大きなリュックを背負っており宇都宮・リジュ25㎏、宇都宮トモ17㎏、ジョン18kg、ひめ12㎏ではなかったかと想像します。とにかく後ろから見上げるとリュックの塊が3つ動めていいる感じです。
登山道の傍らに野鳥の巣が…こんなところに巣があるなんて驚きです
 「ほとけの清水」で水を調達 重いザックの担ぎ方講座です…30kgオーバーだな!
半分以上登ったところにある水場で休憩を取ることにしました。それぞれが水タンクにチョロチョロと湧き出る水を汲んでいると後ろから来た登山者が「あのぉテン場に水はないのですか?」と聞くので、あるのはあるがテン場からかなりの距離のところにあることを話し、通過点で汲んでいるのだと説明をしました。
ここで水を汲んだリジュのザックは30kgオーバーになったと感じました。
9/10ポイントを過ぎたあたりからポツポツと大粒の雨が落ちてきました。「え~っもうすぐ小屋に着くと言う時に・・にっくらしい雨だこと!」既に身体は汗で濡れているため、今更雨具を着ることもないとリュックカバーだけ装着して小屋に急ぎました。9/10から小屋までの長かったこと、長かったこと!(本当に等分して看板立ててるのかと疑いたくなるほどでした)
大雨の三伏峠に到着でーす
小屋の自炊場は雨宿りの登山客ではちきれんばかりです 雨の中何とかテントを張ることが出来ました
土砂降りの中、テントも張れず屋根の有る小屋の自炊場の中で雨宿りとなりました。今から塩見岳小屋に向かう人やテント張りが出来ず待機している人などで満杯状態でした。その間にリジョ君達がテント場の申し込みを済ませてくれました。何故か手には既にビールが・・・。
一時的に雨が止み急いでテントを張ることにしました。慣れているから、みんな手際がいいです。まだ少し空スペースがありますがテン場は色とりどりのテントで埋め尽くされていました。 
▼10か月ぶりの再開…北海道の利尻以来の再開だあ あの大きなザックにはこんなに沢山の食材が入っていたんだああ
「少し早いけど宴会とすっか~!」時間は午後3時を過ぎたばかりではありましたが久しぶりの再会に、待ちきれなくてビールで乾杯しました。大きなリュックの中から食材が出るわ、出るわ。オドロキで言葉が出ないほどの準備周到さ。まるで麓のレストランと何ら変わりがありません。大きなサーロインステーキ2枚、ミスジ(幻といわれるミスジ。一般的にいうところの肩肉の端に位置しており、1頭から数百グラムしかとれない。赤身なのに綺麗な細やかなサシがはいっていてロースやモモとは画一した別世界の味わいで、あっさりとした食感、それでいて濃厚な味わい、後味もキリッとしたとろけるお肉です。)、生椎茸、キャベツ、ピーマンなどの野菜もたっぷりで贅沢三昧の肉パーティとなりました。
雨はますます激しく降り、テントの下が膨らんできました。「やべぇっ!水没寸前だぁ!」よく見ると川の様に水が流れているではありませんか。リジュ君がテントの中から長い手を出して溝を掘り何とか水難被害から脱出。テントを張るときには、なるべく平な場所を選びがちですが水の流れを考慮すると斜度がある方がいいのかとテン場選びの教訓となりました。百名山や百高山の話に花が咲きました。私達のために重たい荷物を担いで上がってくれたことに感謝を述べました。翌朝は宇都宮チームは午前4時出発の予定で塩見岳に出かけます。私達は見送り隊です。夜行バスの疲れもあってか早々に解散。
 文:美智子姫  
 
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