南アルプス 悪沢岳・赤石岳
●第2日目(9月12日・土) 晴れ まずは千枚小屋めざして「ひたすら登るのみ」
椹島ロッジ登山口~滝見橋~吊橋~小石下~清水平~見晴台~駒鳥池~千枚小屋(泊)
目を覚ますと隣に宇都宮ナンバーの車がピタリと横付けしておりまだ仮眠中の様子です。朝食を済ませ「おはよう!」と声をかけると智リンが元気よく「おはようっ!」と起きてきました。まだドライバーのリジュ君は寝ている様子です。眠そうな眼をこすりながら出発準備を整え、バス停に行くと既に並んでいる人が大勢いました。 
土曜日なのはガラガラ 土曜日なのはガラガラ 里樹チームと合流して 椹島行バスを待ちます
登山者数はバス1台分 東海フォレストの送迎車 運転手さんが3000円集金 今夜の予定も聞かれます
東海フォレストの小型バスにはNHkのカメラマンも乗り、バスの中の風景を撮影したいとのことで乗客全員に了解を得ていました。
「どうぞ。どうぞ~」バスの中は、いい雰囲気で補助席も満席で約1時間、心臓が口から出そうなほどの悪路を揺られながら標高1120mの地にある椹島ロッジで下車しました。
椹島ロッジへの一般車両は禁止されており、東海フォレストのバスでしか移動手段はありません。(徒歩なら3時間30分かかるそうです)夏季臨時駐車場から3000円支払い、バスに乗車しました。バス代金3000円は山小屋利用者のみ宿泊代から差し引いてくれるシステムです。いわばバス代は無料と言うことになります。帰りは山小屋の宿泊領収書を提示すると同じように無料で乗車することができます。
同じバスに乗り合わせた人々は早くも登山口に向けて歩き始め姿がみえなくなりました。私達は再会の喜びを味わいながら写真撮影を楽しみ、とうとう最後になってしまいました。
荒川三山方面
タイムスケジュール
 椹島ロッジ登山口 09:00
 滝見橋 09:18
 小石下  11:30
11:40
 清水平  12:52
13:05
 駒鳥池  15:15
15:35
 千枚小屋 16:15
滝見橋を渡りアサギマダラが美しく乱舞する林道を歩き、いよいよ本格的な登りとなりました。標識が見えるたびに休憩をし、お喋りの花を咲かせ、レーションの実をつまみました。山小屋到着予定3時30分から4時と決めているので、その時間をゆっくり、たっぷり使い登山を楽しみました。水場の清水平では暑さを吹き飛ばすために顔を洗ったり美味しい水を飲んだりと少々遊びすぎかなと思われる山行でしたが同じバスに乗車していた人たちも前を歩いていますのでそんなに遅れているとも思えません。
宇都宮チームは若いので健脚です。我々は老体にムチ打っていつもの通りのカメ歩行です。前を歩いていてもすぐに追いつかれてしまいました。互いに声の聞こえる範囲、姿の見える範囲でストレスの無い歩きをしました。きつい登りを一生懸命登っていたため見晴台を見落としてしまいました。(笑)駒鳥池は登山道から逸れていたためリュックを置き少し下ったところにある池の渕まで降りてみました。ひっそりとした山中にある苔の美しい池でした。もうすぐ目的地に着くと言う安ど感もあり長めの休憩を取り「ぼつぼつ行くか」と掛け声を掛けやっと出発する気になったみたいです。
駒鳥池
かつて木材を運び出したという木馬道はまっすぐ上に延びているため疲れます
「小屋が見えたよ~!到着で~す。」先頭を歩く姫が叫びました。千枚小屋に到着です。テラスからはデッカイ富士山が見えています。
「最高やねっ!最高!最高!」と「最高の大安売り」をしてチェックイン。土曜日なのに私達4人と三重県から来たと言う2人、近江八幡から来たと言う2人、その他ソロが2人のゆったりとした宿泊でした。食後は手を伸ばせば届きそうな満天の星空を満喫し早目の就寝となりました。
フロントマンは大阪の兄ちゃんでした 就寝スペースから富士山が望めました
今回の悪沢岳・赤石岳登頂で日本百名山を96座登頂される、桑名のご夫妻と
夕食は小屋食です
 夕暮れの富士山
写真:美智子姫●●