「贅沢な悩みなんですが・・・お天気が良すぎて日焼けしちゃいました〜」
auさん!もうちょっと頑張らにゃアルプス界隈じゃDoCoMoさんに負けてるぜぇ!
 
●第4日目 8月25日(土曜日) 白馬大池〜白馬乗鞍岳〜天狗原〜栂池自然園
白馬大池の朝を迎えました。もう下山するのかと思うと名残り惜しい気分です。朝食を済ませ午前6時10分には出発となりました。大池の周りをグルリと廻るように登山道がついています。大きな岩がゴロゴロする登山道でポチの足元がふらついているのがわかり、トップを若者2人の任せポチのフォローに回りました。1時間ほどで7座目の最後白馬乗鞍岳(2436.7b)に到着しました。思っていたよりあっけない頂上です。乗鞍岳は、長野県と新潟県にまたがり、飛騨山脈南部の乗鞍岳と区別するために、一般には白馬乗鞍岳、略して白馬乗鞍と呼ばれています。標高2436.4mの地点に三角点があり、そのために乗鞍岳自体の標高が2436mであるとされることもありますが、周辺には2456mおよび2469mのピークがあり、国土地理院は2469mを乗鞍岳の標高としています。旧乗鞍火山帯の最北端に位置する白馬大池火山の一部をなす。山頂部分は白馬大池火山の新期噴出物からなるが、そのなだらかさは急峻な山の多い白馬連峰の中で際立っています。西方にある白馬大池は火山噴出物による堰き止め湖なのです。  
タイムスケジュール
06:10 白馬大池山荘発
07:00 白馬乗鞍・天狗原
07:05
10:10 栂池高原
11:10 栂池高原発バス
11:35 白馬駅着バス
14:40 白馬駅前発高速バス
23:10 新大阪駅着高速バス
白馬乗鞍岳山頂に到着…しかしひどい道だぜぇ
 
 ゴロゴロ道や沼地やら雪田やら ▲ 悪路の連続だぜぇ…思わず沼地に足を突っ込んだぜぇぇ
雪田の横断もありスリル満点でしたがここで道迷いをすることとなりました。雪田を横断し右手に進んでいくとどうも登山道から大きく外れているようです。沼地にオリオンさんが片足を突っ込みましたがあたり一面にチングルマが咲き「道迷いしたけれども美しいお花畑を見たね」なんて誤魔化しながら軌道修正しました。20分くらいのロスタイムです(すみません)とにかく大きな岩の上をピョンピョン飛びながら木道に出ました。「木道です!」先を歩く若者達の声で「あ〜やっとこれで栂池ゴンドラ駅か」と思いきや、またまた石コロだらけの道へと変わり、足が・・・膝が・・・悲鳴をあげはじめました。土曜日とあって一般登山者やテント泊の大きな荷物を担いだ登山者が登って来て交差するのに時間がかかって仕方ありません。やっとのことで天狗原を経て栂池平ロープウエイ乗り場まで帰ってきました。 
白馬の町まで下りてきて温泉に入りビールを飲んでリフレッシュ…臭さともおさらばだぜぇ
途中でアサギマダラを見つけカメラに収めましたが羽を閉じていたのであまり美しい姿をみることが出来ませんでした。ゴンドラは10分間隔で運行しており、その傍らでパラグライダーが何台も空に舞っていました。栂池平駅から20分かけて栂池高原駅に降りて行きます。ロープウェイからの景色はオオシラビソの森です。これは別名アオモリトドマツとも言うようで,さらに別の呼び方が「栂」だそうです。それで栂池というのでしょう。あっと言う間に麓の駅に到着です。ゴンドラの中で「ここにしかない美酒」の宣伝があり、まんまとトラ吉さんがひっかかりました。手には冷酒がぶら下がっていました。麓に降りて特急バスに乗り白馬駅前まで行き白馬ロイヤルホテルで入浴を済ませ、白馬駅近くで昼食も済ませ、14時40分発の新大阪行きのバスに乗りました。途中扇沢・信濃大町・安曇野で登山者を乗せ、京都大阪へと向かいます。梓川・内津・草津の各サービスエリアでトイレ休憩を取りました。私達は後部座席で、トイレに行く途中、通路を通ると酸っぱい匂いが漂ってきました。入浴前の私達と同じ汗の匂いです。(笑) 

途中のバス停から単独で乗り込んできた昭和18年生まれだと言う爺様が隣の席に座り、登山の自慢話を大きな声でするのに閉口しました。携帯電話はするわ、声は大きいわとバスの中のマナーは最低です。途中事故による渋滞もあり大阪駅に到着したのは午後11時をすぎていました。3泊4日の山行は天候に恵まれ怪我もなく無事終了することができました。ありがとうございました。
(今回の山行の全体の感想)
●オリオンさん
まだまだ先と思っていた不帰の嶮から白馬三山でしたが、その日が来て、あっという間の4日間でした。姫さんリーダーの下、全員で力を合わせて無事に踏破することが出来て本当に良かったです。登りになるときつくて喘ぎ喘ぎとなり、下りではずるっと滑りそうになったりと、これが最後の山行かもと体力の限界をムッチャ感じましたが、一歩一歩前へ進んでいる内に1座1座の頂上に到達することが出来て、こうして、無事に山行を終えた後の達成感は最高です。今回、行く前から、朝、起きて歩き始めに土踏まずが痛いというトラブルがあり、調べてみると『足底腱膜炎』(老化と足の使い過ぎ、筋力の低下、体重の増加が原因)のようです。重いリュックを持っての負担は体重の大幅増になるので、少しでも足底アーチの負担を和らげる様にと足裏にテーピングをしたのですが、痛くて歩けなくなるとか、腫れが出たりといった大事には至らずで良かったです。小蓮華山で少しパラッときましたが、大きな雨や雷は夜の間のみで、唐松岳頂上山荘、天狗山荘と2度のご来光を拝むことが出来、富士山まで見えるということで、天候に恵まれたことも非常に良かったです。写真も撮った撮ったの1000枚越えになりました。良い写真が撮れているのではと帰ってからの楽しみです。シャッターチャンスは出会いとタイミングなのですが、白馬大池に映る船越の頭の写真はコンクール行きと皆様から言ってもらう位の良いのが撮れたように思います。

●トラ吉さん
北アルプスでは、大変お世話になりました。
今日、旦那と一緒に写真、地図を見ながら話に花が咲いています。憧れの、アルプスに行けた事嬉しく思います。
不帰嶮では、行くまでは本当に通過する事が出来るかどうか不安でしたが、サポートして頂いたお陰で無事に通過出来る事が出来ました。
ウサギの耳の使い方は、いい勉強になりました。こらからの、山登りに役立てて行きたいと思います。
初めての山小屋も、皆さんとご一緒で楽しく過ごす事が出来ました。
本来ならば、厳しい事もあるアルプスだと思いますが、今回は良きメンバーいいお天気に恵まれ最高の山旅となり。これからも、アルプスの行く事があるかもしれませんが、今回の北アルプスの山旅は忘れれる事が出来ない印象的な旅です。景色・皆で飲んだビール最高でした。(*^_^*)
山での、チームワークの大切さを知る事が出来ました。
いろいろと、お心使い有り難うございました。

 ●Kazu君      
お陰様でよきメンバーに恵まれて、念願の北アルプス縦走ができました。
お山の偉大さ、美しさ、クライミングの楽しさ、苦しさ等沢山の経験や学習をさせて頂きました。
遙か向こうに見えた日本海、槍ヶ岳や剣岳。煙たなびく浅間山。勇気で超えた不帰の劔、歩けど着かぬ天狗の頭。
山と人生の法則に気付いた白馬三座。クライマーとしての第一歩がこの縦走で本当に幸せでした。
一生の思い出になることは間違いありません。山に登る理由が少し見えた気がします。
これから山に登れる『資格』のあるクライマー、人間であるよう修行してゆきたいと思います。
皆さん本当にありがとうございました。またご一緒させて頂ける日を楽しみにしています。

 ●ポ チ      
何とかみなさんと一緒にゴールすることができました。大きな石コロの登山道は高低差がわからず、よろけてしまいます。みんながピョンピョン行くのが不思議です。羨ましいです。今回は姫の助言でリュックも小さくし、着替えも最小限にし9sに押えました。縦走時は荷物の重さが苦痛になってきます。今回ほど助言を素直に聞き入れていてよかったと思ったことはありません。自分の体力に見合った山行があればまた参加したいと思っています。

 ●ひ め      
直前のジョンの不参加は病気とは言え、相当堪えました。急きょロープを入れたり、うさぎの耳を作ったりと出発前に準備をし直しました。私に「独り立ちせよ」と与えられたチャンスかも知れません。いままで内緒にしていましたが7月の浅間山登山の時に膝を痛め、病院で水を抜く治療をし、今も継続中の身です。まだ腫れの引かぬまま不自由な足での旅立ちとなりました。アルプスデビューの若者2人のために天候以外は何としても成功させねばならないと決意し、今回の最大の難所と言われる不帰ノ嶮を通過出来た時の感動は今でも胸の高鳴りを覚えます。これも参加者のみなさんの協力あっての成功だと思います。オリオンさん!いつもながらの写真班とGPSのご協力ありがとう。「もうこれが最後の山」なんて言わないでくださいね。Kazu君まだクライミング講習途中ではありましたがよく頑張りましたね。杓子岳の上で見た剱岳に見惚れ、目指す山を決められた様子でしたがトレーニングを積めば夢は叶います。トラ吉さんもアルプスデビューおめでとう。さすが六甲山全縦走を成し遂げるだけのパワーありですね。地図を見ながら色々勉強すると楽しいですよ。出かけてみたくなりますよ。ポチさんは、お花畑コースを変更して不帰ノ嶮コースでしたが、行けたじゃないですか!。呼吸法、足の運び方などを今後のトレーニングの課題とし、これからも山頂を踏む感動をもっともっと味わってください。最後にメンバーの一人として自分自身にも「よくがんばったね」と言ってやりたいと思います。

 ●お留守番となったジョンの感想
 今回は病気のためとはいえ若者2人のアルプスデビューを見届けることができなくて残念です。昨年の夏山で扇沢から八方尾根を縦走したときも病み上がりでした。柏原新道を登っていて種池山荘の目前で失速したのを思い出します。此処数年来、持病と闘う状態が続き騙し騙し体を使ってきましたが体力的にも精神的にもリーダーとして多くの人と高山に登るのは難しい年齢に来たのかなぁと感じています。多くのやまたび倶楽部のメンバーが老齢や体力低下を理由に去っていったように、その順番が自分にも回ってきたように思います。
最近高齢の単独行者が目に付きますが、体力の衰えのため自分なりに歩いているのかと理解したりします。
しかし新旧交代とはよくできたもので、姫はリーダーとして初仕事を終えることが出来たようですし、若者2人も無事にアルプスでビュー、あとは自分自身を磨いていくだけです。燕岳も剱岳も大丈夫登れるでしょう、ただ学ぶことは多く有りますので頑張ってください。
写真で見る限り、ストックワーク、カラビナの架け替え、三点支持、歩幅、歩行姿勢など気になる点はありますが今後の自主練習にしてください。
まずは白馬連峰制覇おめでとうございます。
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0GPS記録&写真提供 鹿島秀元    美智子姫:記0