Yamatabi-CLUB000
「夕日も星空も朝陽もひとりじめ! 山はやっぱり天気が良いのが一番!」
●第三日目10月4日(火曜日)晴天
午前5時の朝食を済ませ5時34分の日の出を拝むためにテラスに出ました。
今年初めてだという霧氷が付き、霜が分厚く降り積もっており、気温は氷点下5度と聞き、思わず肩に力が入りました。朝日の昇る山は赤く染まり「誰か消防署に電話をして〜!、山が太陽で燃えていますって連絡をしたいほどだね」ちょっと形容は悪いけど、ほんとうに山全体が赤く染まり燃えているように見えました。一瞬で太陽が昇り始め新しい朝を迎えました。とても神秘的です。下の小屋の人たちも日の出に合わせて登って来ていましたが、私達は山頂の小屋泊まりだからこその醍醐味で素晴らしい思い出をまたひとつつくることができました。
タイムスケジュール
06:20 赤岳山頂
07:15 地蔵の頭
09:20 赤岳鉱山
10:20 堰堤広場
11:25 美濃戸山荘
12:20 美濃戸口 八ヶ岳山荘
♪♪ あたまを雲の上に出し
四方(しほう)の山を見おろして
かみなりさまを下にきく
ふじは日本一の山。 
♪♪
水道は凍りツララが下がっていて使えません、今年初めての霧氷がついていました。
日の出は、小屋の表示では5時37分でしたが雲海が沢山あったため実際の日の出は5時40分でした。
冠雪の北アルプス連峰
午前6時過ぎには出発の準備が整い、地蔵尾根に向けて出発です。地蔵尾根までは40分ほどで到着し、たたずむお地蔵様と一緒に記念撮影を済ませ、きつくて急な下りのザレ場を一気に下ることになります。「一歩を小さくね」「はあい」遠くに見える北アルプスの峰々は白く雪化粧をしているようです。勿論富士山もくっきりと見えています。思わず口ずさんでしまいました。後の靖ちゃんからも同じように歌声が聞こえていました。
鉄の階段、鎖、急な下りを無事通過して「赤岳展望荘」前を通過し赤岳鉱山コースを行くのですが小屋の食堂のガラス越しにカラフルなお顔(どんな顔や?)がいっぱい並んで私達に手を振ってくれています。ひ〜ふ〜み〜たくさんの叔母様たちです。ひょっとして愛媛組の方たちかも知れません。私達も笑顔で手を振り、富士山の見晴らし抜群の撮影スポットで記念撮影をし、地蔵尾根コースを下っていきます。出発から2時間ほどで「中山乗越」にでました。下山道から少し寄り道にある展望台に行くと、それはそれは素晴らしい眺めが待っていました。赤岳、横岳、硫黄岳、阿弥陀岳、天狗岳、権現岳、編笠山、西岳(見えない山もあったかな?)たくさんのピークを持つ八ヶ岳にふさわしい眺めでした。
おーい。ここでもデンの記撮影会か…それお地蔵様の頭とちがうんけ〜
赤岳展望荘 頂上からの下り 愛媛からの登山者
地蔵尾根の下り…きつかったなあ コケモモ→ 誰やコケてんの
行者小屋に到着 中山乗越展望台へ立ち寄りました

ポチさん「アレが阿弥陀岳かなあ」 
やっちゃん「あれが阿弥陀岳の南西稜ですか」 
あっこちゃん「あれが中岳ですね」
ひめ「あれが、北斗七星ですか」 JON「あほー。昼間にそんなもん見えるかあ」
ベガさん「あれが横岳ですね」
ふたたび中山乗越から下山しはじめて、行者小屋横を通り赤岳鉱泉コースを取り樹林帯の中で休憩を取りながら赤岳鉱泉に到着。ここで長い休憩をとりコーヒーを注文したり、梨を剥いて食べたりと元気をつけるための行動食をそれぞれが口にしました。
赤岳鉱泉広場では、やがて到来する冬支度の工事が行われており
アイスキャンデーつくりが盛んにおこなわれておりました。大きなヘリポートもあり四季を通して登山客が多いであろうことを予想することができました。
寸暇を惜しんでレポート作成 赤岳鉱泉玄関 冬に備えてクライミング用のアイスキャンデー製作中でした
ここからは清い川の流れに掛かる橋を何度も右岸から左岸に、左岸から右岸と数えきれないほど渡り返しながら、やがておだやかな樹林帯の中を快適に歩き、2本の五葉松の巨木付近で休憩を取り、北沢コースから美濃戸山荘に到着しました。
ここからは往路に通った道となります。林道の歩きやすい道ではありますが時々車も通り、膝のクッションも効かなくなり、そろそろ疲れが出始めた頃です。「ここから気を抜くと怪我のもと!気合いを入れて行こうね」いままでは登り、下りともに山歩きモードでしたが、林道にでると「ウオーキングモード」になり、みなさんの得意とするところで爽快なスピードで、それでもトップを追い抜かないというルールのもとにお昼には八ヶ岳山荘にゴールできました。

リュックを担いだまんま、ミーティングを済ませ女性が先に入浴というシステムらしく預けておいた着替えを受け取り、汗を流しました。下山後の風呂は疲れがとれて最高です。入浴のあとは、うどん、そば、おでんなど好みに合わせて昼食を取るのですが、出てきた蕎麦やうどんの汁が真っ黒〜!とてもお汁を飲む事はできません。ここは関東味なんですね。仕方がないのでお湯をもらい薄めて食べる人もいました。私はおでんを頼んでのでセーフ!
美濃戸山荘
鉱泉の流れで赤く変色 美濃戸口に帰ってきました
午後3時発のバスを待つために散策していると愛媛組が下山してきました。「あかん〜早くリュック並べておかんと座れなくなるよ〜!」と号令をかけてバス停に並んでいたらマイクロバスのお迎え付でした。私達も貸切バスでの山行もあったよなぁ、あの頃が懐かしいです。姫がバスに近づき「お帰りなさい!良いお天気でよかったですね」と話しかけ、どのルートを登ったのか聞いてみましたら、北沢コースから展望荘泊まりで空身で赤岳山頂をめざし同じ道を通って下山したとのこと。ではやっぱり展望荘で手を振ってくれたカラフルな伯母様達だったのだとわかり、今度は私達が全員でマイクロバスを見送ることにしました。

午後3時発茅野行のバスは私達とあと2人の乗客のみで、茅野駅到着後20分ほどの待ち時間で大阪行のバスは、ほぼ満席状態で茅野駅午後4時の出発となりました。満席状態ではありましたが、みんなお疲れなのか、寝ている人がほとんどで静かな車内で助かりました。深草で靖ちゃんを見送り午後10時と少し遅い時間ではありましたが大阪梅田到着。天気に恵まれた山行に大満足の2泊3日の登山旅でした。ありがとうございました。
  みんなの感想
  あっこちゃんのこの日の感想
天気に恵まれての素晴らしい山行が実現でき、日の出と、富士山が見れて感激しました。北沢コースの渓流のきれいな流れを見て、渓流の音を聞きながらの下山となりましたが、感動で胸がいっぱいです。
  靖っちゃんのこの日の感想
昨日の夕日、星空、今朝の朝日、素敵でした。久々の山の良い天気だったので、360度の景色が見え、富士山も見えて感激しました。よかったです。下りは、ちょっときついところもありましたが何とか頑張れました。楽しかったです
 ポチさんのこの日の感想
朝日を見て、富士山を見て山頂に泊まれたからだと思っています。下りに振り返ってみたら昨日登った険しい道が見れ、あんなにも険しいところを登ったんだと思いました。下りはへっぴり腰になりましたが怪我もなくよかったです。
  ベガさんのこの日の感想
天気に恵まれると、山歩きが2倍、3倍、楽しく感じられ、星もたくさん見ることができました。。朝日も、富士山も近くで見れて良かったです。登りはリーダーに、お世話になりましたが下りは自力で下山することができました。感激です。
  姫のこの日の感想
美しい山ほど山頂直下は急な登りとなり、岩場も多くなってきます。苦労して登るからこそ山頂に到着したときの感動も大きく、天候にも恵まれた今回は、また思い出のページを美しく塗ってくれました。
  ジョンさん
無事に帰れてホッとしています。山の技術と知識は充分伝授しましたので次回は 「オイラを山につれてって」


美智子姫:記