地形図の基本と読み方 004 JON登山楽講
「道に迷ったら引き返す」「むやみに動き回らない」…は山で迷ったときの鉄則であり、誰もが分かっているはず、しかし、実際に迷うと独特の心理が働き、原則通り行動しない例が多い。迷って、遭難した者の特徴的な行動として次の2点が挙げられる。
1 元に引き返さず、下方、下方へと行動する。 2 迷ったことに 気づいて 不安にかられて動き回る。 その結果は、ゴルジュ帯や滝などの断崖絶壁に行き詰まり、行動不能、無理に動いて 転落、など最悪ケースとなる。 道迷いの原因は、ほとんどは 地理不案内(調査不足)、錯覚、信じ込みなどである。 稜線から 全く反対側へ 下降したり、剱沢二股から上流のテント場に戻る予定が、下流の剱大滝ゴルジュ帯に迷い込んだ例など、常識では考えられない遭難が現実に発生している。
山で迷った時、無事生還するためには、慌てず、騒がず、最前の努力をしよう。
   
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