地形図の基本と読み方 005 JON登山楽講
山岳遭難の特徴と未然防止対策等
山岳遭難を目的別にみると、登山( ハイキング、スキー登山、沢登り、岩登りを含む) 、山菜・茸取りが多く全体の87.9 % を占めている。また、態様別にみると、道迷い、滑落、転倒が多く全体の71.6% を占めている。
これらの遭難は、わずかな不注意や安易な行動がもとで発生していることから、遭難を未然に防ぐため、登山に当たっては、以下のような点に留意が必要である。
○ 登山計画書の作成、提出
気象条件、装備、食料、体力、体調、登山の経験と山岳の選び方、登山コース、日程等に配意して、余裕のある、安全な登山計画書を作成し提出する。
○ 危険箇所の把握
計画を立てるとき、滑落等の危険箇所を事前によく調べる。
○ 状況の的確な判断
視界不良・体調不良時等には、滑落、道迷い等のおそれがあることから、状況を的確に判断して早めに登山を中止するよう努める。
○ 滑落・転落防止
滑りにくい登山靴等の着用、ストック等の装備を有効に使用するとともに、気を緩めることなく常に慎重な行動を心がける。
○ 道迷い防止
地図とコンパスを有効に活用して、常に、自分の位置を確認するよう心掛よう。
   
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