29月例会 「彼岸花を求めて葛城古道」 9月23日(土曜日・祝日)
近鉄御所駅~(タクシー)~九品寺~葛城古道・高丘宮跡の碑~一言主大神~極楽寺~高鴨神社~東佐味バス停ゴール
バスで御所駅へ(東佐味バス停発14時31分)
この日は三隣亡だったのかな。
 その壱 ジョンは朝自宅からJR環状線の西九条駅に向かう途中フラフラしながら歩いていたら自転車のおッちゃんに「オイ!」と一喝入れられたらしい。
 その弐 西九条駅の改札を入って内回りの階段を上がりかけた時に後ろからかなりの衝撃を受けるほど女性にぶつかられ、ジョンは「オイ!」と声を出すのがやっと、後ろから姫が「なんやの!」と声をあげたが、振り向くこともなく階段を駆け抜けて行きました。
 その参 天王寺駅を降り近鉄・阿倍野駅に向かう下りエスカレーターでコロ付スーツケースが物凄いスピードで滑り落ちてきました。あれに当たっていたら救急車で運ばれていたと思います。怪我だけでは済まなかったかもしれません。心臓が止まるかと思うほどの恐怖でした。「危ないやないのっ!」と思わず大声を出してエスカレーターではなくエレベーターを利用するように喝をいれときました。(こわっ!) 
 ただこれだけでは終わらずさらに難儀は続きます。しかし帰って調べましたがこの日は三隣亡では無かったです。
 近鉄電車・尺土駅で乗り換え後の御所駅行きの車内で全員合流、阿波踊りの旅以来の再会となりました。御所駅に降りて去年シャトルバスに乗った場所へ行くと・・・バスが廃止となっていました。今が彼岸花の見頃なのに何故?と思いながらもバス会社の係員も何やらハッキリせず言葉を濁すような説明でした。仕方がないので4人乗ればタクシー利用も便利とタクシーにて九品寺に向かいました。去年は、あたり一面を真っ赤に染めていた広場に一目散に行って見ると・・・真っ赤どころか黄金色をした稲穂ばかりです。どうしたことなのか?丁度大きなカメラを首に架け三脚を抱きかかえた男性に事情を聞きました。すると「訪れる人のマナーが悪くて開花前に地元の人達で刈り取ったらしい」とのこと。腰が抜けそうでした。私は嘘をついて皆をここに案内したことになりはしないか?しかしそこは長年苦楽を共にした山の仲間達、騒ぐことなく静かに葛城古道歩きへとスタートしてくれました(ホッ)
『九品寺を開いたのは奈良時代の僧、行基です。行基は聖武天皇のとき奈良東大寺の大仏造営にかかわった僧で、その生涯は民衆救済のため布教活動を続けています。布教とともに灌漑や港湾施設建設や僧尼院建設に心血を注ぎ、大仏建立の功績によって、日本で最初に大僧正となっています。九品寺はサンスクリット語で、その意味は布教でいう上品・中品・下品で、人間の品格をあらわしています。上品の中にも上中下があって中品や下品にもそれぞれ上中下があります。全部で九つの品があるので九品と名づけられています。その九品寺のご本尊は木造阿弥陀如来像で、国の重要文化財に指定されています』 
 葛城古道は六地蔵から始まりますが、私たちはタクシーで九品寺まで来ましたので、此処から葛城古道が始まります
葛城古道、九品寺から一言主神社間の景色です
田圃の稲穂を眺めながら歩いていると楢原(ならはら)休憩所を見つけました。屋根も椅子もテーブルも付いています。一息入れることにしました。バナナや柿やアンパン等豪華なレーションです。(食べると元気になるからね)九品寺の曼珠沙華をぼやきながら自然との共存の難しさも語り合いました。秋空で空気も美味しくゆっくりと進んでいくと前から団体が通過したりグループが通過したりと逆コースの人が多く通過していきました。
歩く道すがら曼珠沙華がチラホラと咲いています。
無いよりはましかと自分自身を慰めてカメラのシャッターを押しました。やがて一言主大神に到着です。 
 一言主大神は第21代雄略天皇(幼武尊)が葛城山で狩りをされたときに、顕現されました。
一言主大神は天皇と同じ姿で葛城山に顕現され、雄略天皇はそれが大神であることを知り、大御刀・弓矢・百官どもの衣服を奉献したと伝えられています。天皇はこの一言主大神を深く崇敬され、大いに御神徳を得られたのであります。この大神が顕現された「神降(かみたち)」と伝える地に、一言主大神と幼武尊(雄略天皇)をお祀りするのが当神社であります。そして、『古事記』が伝えるところによると、一言主大神は自ら「吾(あ)は悪事(まがごと)も一言、善事(よごと)も一言、言離(ことさか)の神、葛城の一言主の大神なり」と、その神としての神力をお示しになられております。そのためか、この神様を「一言(いちごん)さん」という親愛の情を込めた呼び方でお呼び申し、一言の願いであれば何ごとでもお聴き下さる神様として、里びとはもちろんのこと、古く全国各地からの信仰を集めております』
まずはお参りを済ませ「一言」だけお願い事をして沿道にある無人販売所でお餅やニンニクや柿などを購入しました。お参りを済ませて歩いていると、ななななんと・・・・!曼珠沙華が満開ではありませんか!人や車で溢れていました。去年の九品寺みたいです。良かった!嘘つき婆にならずに済みました。場所は違えど満開の曼珠沙華と出合えたのです。畦道を行ったり来たりしながら存分に楽しみました。ここをゴールにして解散しても良い気分です(笑)
参道の空き地には車が満車状態で停車していました。
いずれこの調子だと九品寺の二の舞になりはしないかと思うほどの大混雑でした。曼珠沙華との別れは辛いのですが先に進みましょう! 
 此処、豊田は標高120mです ここから伏見地区の標高点307mまで凡そ187mの登りが続きます。病み上がりの体に耐えられるか心配です
なかなかの上り坂が続きます。古道と言うだけのことは有って昔ながらの大きな屋敷もあり長柄神社、中村邸、春日神社、高木神社、住吉神社など、古道上に並んでいました。時間は12時に差し掛かろうとした頃「昼飯にしよう!」と広めの路上にへたり込み、弁当を広げました。5人グループがやって来て弁当を食べる場所を探しているのだと通過していきました。ゴールは私達と同じ「風の森」だそうです。
サイクリングの若者達が10人ほど列を組んで上り坂を走って行きます。手を振ってくれる若者もいて私が「自転車の後ろに乗せてって~!」と声をかけると笑いが起こりました。人との触れ合いは楽しいものです。
昼食を終えて歩きはじめると住吉神社あたりで先ほどの5人グループが弁当を広げていました「お先に」と声をかけて秋風の吹く中、ストレスのないウオークを楽しみました。
高鴨神社の境内です
最後の休憩を高鴨神社の境内外にあるベンチで水分補給をして1.2km先のゴール「風の森バス停」に向かいます。高鴨神社の前でしっかりと標識を確認し途中で何度も標識を確認しました。しかし、どこで見失ったのか・・迷ってしまいました。車道が遥か彼方に見えていますので車道に出ればいいやと焦らず、引き返さず、のんびりと田圃の中の道を歩きました。

車道に出るとやっとバス停を見つけました。「風の森」ではなく「東佐味」のバス停でした。「風の森」バス停より遠くのバス停に到着したようです。しかし予定していた午後2時30分のバスに乗れそうです。ここで解散式の写真を撮りバスを待つことにしました。
東佐味バス停にゴールです
 無事に東佐味バス停にゴールです  本日のリーダーに感謝
私の案内では「約3時間」と明記していたのですがジョンさんが何故か「3km」と勘違いして病み上がりの身体ではありましたが完歩されました。これがその四のアクシデントでした。流石です(大笑) 靖ちゃんは足首の故障で残念ながら不参加でした。
定刻になると奈良バスがやってきました。バスに乗り込み座席に座るとドッと疲れが出た気がしました。「風の森」バス停では途中で出会った5人グループの人達が乗り込んできました。「あれっ?あの人達どこから乗ったのか?」と、けげんに思われているはずです(笑)
無事に御所駅に到着し待ち時間なしに阿倍野まで座って帰ることができました。改札口で正ちゃんが見当たりません。携帯に電話しても出てくれません。仕方がないので、それぞれ家路に向かいました。それにしてもエスカレーター事件・曼珠沙華切り倒し事件、バス停間違い等々アクシデントの多いウオークを楽しみました。26,086歩、15.6kmよく歩きましたね。

資料を見ると九品寺は関西の彼岸花の名所の第2位に鎮座していますが今後は5位の葛城一言主神社を2位に格上げしなくてはね。勿論九品寺は番外です。

第1位.桂浜園地(滋賀県高島市)
第2位.葛城古道・九品寺(奈良県)
第3位.佛隆寺(奈良県)
第4位.富田川(和歌山県)
第5位.葛城一言主神社(奈良県)

(おわりに)
まさか、まさか、曼珠沙華が切り倒されているとは露知らず10月例会担当者として事前調査の甘さをお詫びせねばなりません。救われたのは一言主神社の曼珠沙華が満開だった事です。帰宅後調べてみたら関西の彼岸花の名所の第5位に一言主神社がありました。花の時期に合わせて企画するのは難しいと常々言っていましたがまさか、まさかでした。しかし葛城古道歩きは自然の織り成す景色を楽しませてくれてクモやカタツムリなどとの生物とも出合えて楽しかったです。
 0929九品寺:葛城古道と曼殊沙華 (hime8kin.net) 2022の参考記録です
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