「 リハビリウオーク・・えらい遠くまで来たもんだなぁ in 金沢&奥能登の旅 」
本来の目的は輪島にある舳倉島(へぐらじま)にジョンが鳥の撮影に行くと言う計画でした。ポッチーもリバビリを兼ねて「一緒に付いて行ったらどやサ?」が、本来の目的でした。リハビリならもうひとり居るわなぁと言うことになりjunkoちゃんにも声をかけました。急きょ決まった話です。「リハビリ」と聞けば、治りたい一心で「OK」の即答を貰いました。話を煮詰めて行くと「鳥の撮影だけで能登まで行くのは勿体ない、もし鳥が飛んでなかったらどうするの?」そしてせっかくなら能登輪島の朝市にも行きたい、千枚田も見てみたいと欲張りを言い出して、いつしか舳倉島の企画は消え、輪島観光にすり替えられてしまいました。(ジョン・・ごめんね)そんな経緯の旅のはじまりでした。

折から「Go-toトラベル」を使えないものかと相談し、高級旅館を格安で行ける段取りがつきました。年金組の旅のモットーは「時間はなんぼかかっても良い!安くて何度も行きたい!」なのです。夜行バスは金沢まで4300円、帰りは2800円で往復できます。人はみな「サンダーバードでお越しですか?」と聞かれます。首を横に振ると「じゃあお車ですね」と言うのです。夜行バスだと答えると目をパチクリされます。寝ている間に目的地に到着するのですよ。こんな快適な乗り物は有りません。しかも3列シートですから他人との接触もありません。夜行バスは10数人しか乗客がいなかったと思います。 
▲05j時50分 早朝の金沢駅コンコース ▲金沢駅東口正面の巨大な総ガラス製ドーム「もてなしドーム」
▲金沢に着いて朝食は加賀「白山そば」さんで
●10月5日(月曜日)晴れ
4日の午後10時20分に大阪駅を出発したドリーム号は5日の早朝、金沢駅に到着しました。駅構内にある白山そば屋で腹ごしらえをしました。
▲07時50分 いよいよ奥能登観光に出発です
午前7時50分発の金沢奥能登観光(7700円昼食付、拝観料付き)を予約していましたのでバスに乗り込み奥能登の観光めぐりです。乗客は、たったの8人で出発です。勿論バスガイトさんも乗っています。8人だからと言って手抜きもなく小鳥のさえずりの様な口調で案内をしてくださいました。
「昨日のお客様はおひとりでした」と嘘のような本当の話でオドロキました。気の毒で眠ってなんかいられません。ハイ。でも時々ウトウト。
このガイドさん超ベテランで吉良上野介をよしらさんと言ったりはしませんぞ。この話以前行った赤穂の旅で若いバスガイドさんがそう言っていたことを思い出しました。
まずは輪島朝市と輪島塗会館の見学です。「日本三大朝市をご存知ですか?」とガイドさんの質問に私が「高知~!」と答えると「あれは日曜市ですね」と返されて爆笑となりましたよしっ!これでバスの中は和気あいあいで行けるぞ。日本三朝市とは「千葉県の勝浦・石川県の輪島・佐賀県の呼子朝市」なんだそうです。(ガイドさんは飛騨高山の朝市って言ってました)

輪島の朝市は少し錆びれた感じがして活気が少なかったように思います。いま観光客が動き始めたばかりなので静かなのかも知れません早く賑やかさを取り戻せるといいですね。輪島の昔の女性達はたくましいです。腰が曲がっていてもリヤカーを押しながら商売している姿に思わず写真を撮らせて貰いました。
▲日本三大朝市の一つ「輪島の朝市」 
見学が終わると次は白米(しらよね)千枚田です。先週、刈り入れが済んだところで黄金色の風景は見られませんでしたが海に隣接する1004枚の棚田は圧巻でした。熊野古道の「虫送り」でみた丸山千枚田の棚田を思い出して懐かしかったです。 
▲白米の千枚田 
▲ 輪島市沖の七つ島…ひい、ふう、みい、よう、い―、むー、なー…あるある七つ
バスに乗り、わずかな時間で輪島キリコ会館の見学です。能登の祭りは、キリコと呼ばれる大きな奉燈(御神燈)を氏子たちがかつぎ出します。神輿を先導し、威勢よい掛け声を響かせながらまちを練り歩き、巨大な松明の炎とともに夜空を染めます。その熱い華やぎが、能登人たちの魂をはずませます。最大で4階建てビルほどの巨大なキリコは、能登の伝統のお祭り。日本人の美意識や宗教観が色濃く残されます。夕闇をほんのり明るく照らすキリコ燈籠の行き交う様子は実に幻想的です。今年はコロナで残念ながら中止となったそうです。
▲輪島キリコ会館です
▲リゾートホテル ビューサンセットさんで昼食
海辺の近くを走りビュー・サンセットホテルに到着するとランチタイムとなりました。お昼も料金に含まれているみたいで美味しくいただきました。
昼食を終え金沢に向けて帰る途中、あすなろの木で造ったと言う世界一長いベンチ(460、9m)がありました。この椅子に座れば濃厚接触にはならないなぁ・・・。傍らには「岸壁の母」の歌碑がたっており、この地は端野いせさんの出身地だったそうです。端野いせさんは戦後東京に住まいを移していましたが、引き揚げ船が帰って来る度に東京から舞鶴港まで迎えに行ってたのかと思うとジーンと来るものがありました。
▲岸壁の母のモデルとなった端野いせさんの出身地
この曲は、二葉百合子が昭和46年に発売したカヴァーアルバム『二葉百合子の涙の歌謡劇場』で初めてカヴァーした。その後、昭和47年(1972年)にシングルカットされ、二葉百合子が浪曲調で吹き込んだ(作・室町京之介)。LPレコード、シングル、テープを合わせて(250万枚[1])の大ヒットとなり、昭和51年(1976年)には中村玉緒主演で映画化された。さらに、昭和52年(1977年)に市原悦子主演でドラマ化(「岸壁の母」)された。今も二葉百合子の十八番として息長く歌い継がれている。
▲機具岩 (はたごいわ)と外浦海岸
機織り(はたおり)の神様の伝説を生んだ夫婦岩です。
機具(機織りの道具)のような岩々からなっている所から名付けられました。
高さがそれぞれ、16メートルと12メートルの2つの岩が寄り添うようにあり、太いしめ縄で結ばれています。
伊勢の二見岩によく似ていることから、別名「能登二見」とも呼ばれています。
伊勢の二見岩は、高さ9メートルの岩が男岩、高さ4メートルの方が女岩に対して、能登の機具岩は、高さ16メートルの方が女岩、高さ12メートルの方が男岩なのです。
西向きに立っているため、能登の中でも屈指の夕焼けスポット。
まさに、神様が残した置き土産です。
1989(平成元)年から毎年行われている夜間のライトアップですが、2014年は夏期、冬期の実施を予定しています。 
ほぼ観光名所めぐりを終え金沢に帰る道すがら車窓から機具岩(はたごいわ)を見学しました。「あれっ?この風景どこかで見たことがあるぞぉ!」そう二見ケ浦の夫婦岩ソックリでした。その昔、織機を背負って山越えの折、途中で山賊に遭い、思わず織機を海中に投げたところそれが岩に変じたという伝説があります。 
▲能登金剛・巌門
約30kmに亘って奇岩、奇勝、断崖が連続する海岸であり、能登半島国定公園の代表的な景観の一つ。松本清張の小説『ゼロの焦点』(1959年刊行)の舞台となったことで、全国にその名を知られることになった。遊覧船が運航されている。
 2016.9月にここを訪れた時のレポートを下記アドレスからご覧いただけます
 https://hime8kin.net/2016sankokiroku/0916tabi-015.html
▲旧福浦灯台
日和山と呼ばれる断崖の上にある、日本で最も古いとされる木造灯台です。1608(慶長13)年、福浦の日野資信(すけのぶ)がこの地で篝火(かがりび)をたき、夜の暗い海を航行する舟を導いたことが「灯台」の始まりといわれています。
現在の灯台は、1876(明治9)年にかつての形状を残したまま建造され、新灯台が設置されるまでの76年にわたり、沖を行く舟にその位置を知らせてきました。
付近の坂道には石畳が敷かれ、昔ながらの漁港風情が残っています。灯台から見渡す海は絶景。
2012年には映画「リトル・マエストラ」のロケ地にもなりました。
▲千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイドライブウエイ
 千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイは、車で砂浜を走れる日本でここだけのドライブウェイ(全長約8キロメートル)で、ほかにもバスやバイク、自転車でも砂浜を走ることができ、まさしく「なんでも走れる砂浜」です。
最後は千里浜なぎさドライブウェイを走る予定でしたが波が高く通行止めの旗が立っていました。
午後4時過ぎに金沢駅で解散しました。たった8名のために誠心誠意ガイドをして下さりありがとうございました。 
 ▼料理旅館 金沢茶屋
バスを降りたら高級旅館「金沢茶屋」をスマホで検索しながら歩いていると高そうな宿を発見。Go toトラベルでなければ利用できないよね。入浴も密を避けるために6人分のゲタ札が置いてあり、札がない場合は外で待つと言う徹底したコロナ対策をされていました。おかげでゆっくりお湯につかることができました。
一夜明けて 10月6日(火)
▲金沢茶屋さんを出発です
 ●10月8日(火曜日)晴れ
ホテルをチェックアウトする際に。夜のお飲み物代を「クーポン券」で支払いしました。スマホからの決済になるので慣れなくて戸惑いましたが2度、3度使っているうちにスムーズにいくようになりその都度拍手がわきました。(スマホ決済と券の決済の両方があるらしい。今回はスマホ決済)客の方が慣れないのはわかりますが対応する店側が戸惑っていては混乱を引き起こしてしまいます。もっと良い方法はないものか・・・?
▲金沢駅東口(当時の呼称)正面には巨大な総ガラス製ドーム「もてなしドーム」と木製の「鼓門」 
巡回バスに乗り飴屋の「俵屋」に行くことにしました。ネットで調べた折には大きな店構えかと思っていたら・・・何と横に長いお店で、すごく狭いため「1組づつお入りください」と書いてありました。2組目は外で待機するシステムです。クーポン決済に時間がかかり、お店の方も何度も店の奥に入ったり出てきたりと・・・大変でした(笑) 
▲あめの俵屋さん
 さて午後3時の大阪行きのバスまでにはまだ時間がたっぷりあるため路線バスで金沢港に行くことにしました。美味しいお魚が食べたいのです。事前調べでは近くに「カラクリ記念館」があるのでバスとタクシーを乗り継ぎ行って見ました。駅前から離れていることもあり立派な建物なのに客は私達だけです。勿体なや~!

金沢港の先端に位置し、日本海に突き出すように建つ「大野からくり記念館」は、金沢市大野町に住み活躍した幕末の科学技術者・からくり師 大野弁吉の業績を紹介するとともに、近代技術のあけぼのを代表する「からくり」の世界を様々に展示しています。実際に触って遊び、「からくり」を体感させて貰いました。北前船をイメージした内井昭蔵氏設計の建物も見る価値があります。何と言っても佐藤文夫館長さんの流暢なお話しが魅力的で、吸い込まれるように聞き入っていました。カラクリ人形の実演も見せて下さいました。 
▼公益財団法人 大野からくり記念館 館長:佐藤文夫様による からくり人形実演ショー
楽しかったカラクリ記念館とお別れし、再びタクシーを呼び、金沢港にある「船員厚生食堂」に行きました。お昼は過ぎていると言うのに長蛇の列です。遠くから車でやってきている様子でした。「お刺身定食」「鯖の味噌煮定食」を美味しくいただき、またまたタクシーを呼び金沢駅に戻りました。タクシー料金もクーポンが利用できるみたいで12,000円分を当日限りで使うのに苦労しました。(滅多に無い贅沢でした)
昼食は金沢港船員厚生食堂で美味しい魚をたっぷりと頂きました
▲金沢港「船員厚生食堂」 ▲いきいき市場
15時丁度の大阪駅行きバスは乗客たったの10人ほどで出発し渋滞もなく安全運転で無事帰宅することができました。
感   想
● ひめの感想 
前回、金沢旅行の際に、近江市場、兼六園、忍者寺、尾山神社など訪れていましたので今回は観光バスを利用して奥能登まで足を延ばしました。金沢の観光地で飴屋やカラクリ記念館を見ていなかったので今回は、ぜひと思い取り入れました。資料で調べただけなので皆さんが満足して貰えるかどうか心配でしたが、カラクリ記念館の佐藤館長さんのおかげで心に残る旅となりました。佐藤館長さんのお話しもう一度聞きたいです。ジョンさん・・舳倉島行き変更してごめんなさいね。里香ちゃん・・go toを駆使して宿の手配をしてくれてありがとうございました。
● ポッチーさんの感想
歩く距離も短くて疲れもなく楽しく過ごせました。里香ちゃんが宿の手配をしてくれたそうで立派な高級ホテルで大満足でした。ありがとう。印象深いのはキリコ会館。迫力満点で心に残りました。本物の祭りを見てみたいなぁと思ったりしました。盛りだくさんの観光でしたが疲れもなく快適でした。ありがとうございました。
● Junkoちゃんの感想
「お疲れさまでした。何時もご丁寧にありがとうございます☺️九時四十五分に帰宅しました。ザックの中身を全部だしかたずけを済ませ寝ました。わりと寝れたので今朝は楽です。又、ヨロシクお願いいたします。このたびの金沢への旅は何時もの金沢行きより心に残る旅でした。おおぜいで物を教わっているとなんか気持ちが散漫になってしまいますが、少人数だと相手への気持ちもあるのか、聴かねばならない義務のような気に。久しぶりの本格派ガイドさんに恵まれこと、からくり人形館での館長の熱弁は多分に姫さんの相づちが効いたこともあると思います☺️又、次回も中身の濃い旅をしたいものですね」
● JONの感想 
へくら島航路株式会社の運行する「フェリー希海(のぞみ)」は唯一舳倉島へ渡る手段ですが、8月14日、 15日(お盆)と8月22〜24日(輪島大祭)は島民不在のため休航です。 とのことでしたが輪島キリコ会館を拝観して「なるほど」と頷けました。これだけのお祭りですから島民不在になるのも当然ですね。
元来アウトドア派であり人工物には興味を示さないのですが 大野からくり記念館の展示物と 館長:佐藤文夫様のお話しには心をわしづかみにされました。まさに感動ものお笑いの街大阪で暮らす私達にとっても心底笑えるひとときでした。輪島大祭と併せてもう一度お伺いしたいと考えております。