熊野古道・伊勢路トレーニング「其の2」こんなにきつかったか?六甲・油こぶし2018.9.24

 
熊野古道・伊勢路トレーニング「其の2」 油コブシ 標高625m
阪急・六甲駅~六甲ケーブル下~油こぶし~サンライズドライブウエイ~ヴォーリズ六甲山荘~天覧台カフェ(ランチ)~六甲ケーブル上駅

山本から清荒神のトレーニングが、あまりにきつく感じた為、今回は「油コブシ六甲」をトレーニング場所に選びました。油コブシ(標高625m)・・・山の名前にしては滑稽な名前です。名前の由来はその昔、灘のなたね油売りが六甲を越えて有馬や丹波方面に輸送途中で厳しい坂道のためによく油をこぼしたことから、油コボシという名がつき、それがなまって油コブシと呼ばれるようになったようです。それほどにきつい坂道があると言うのです。

午前9時、阪急・六甲駅で待ち合わせをして、熊野古道メンバー勢ぞろいです。「六甲ケーブル下行き」のバスに揺られる事20分ぐらいでしょうか、かなりきつい上り坂をバスが青息吐息で走って行きます。乗客のほとんどが登山者です。バスを降りていよいよ油コブシに向けて出発です。油をこぼしながら坂道を登っらしいので私達も覚悟をしてスタートしました。目の前にケーブル乗り場がありますが目もくれずに歩け~歩け~!

雨の予報でしたが、そんな予報はもろともせずに「午前中は降らない!ゴールまでは持つ!」と信じて歩きました。有料老人ホームが乱立し高齢者社会の現実を目の当たりにしました。「こんな山の上で寂しくないのかなぁ?」明日は我が身の5人衆は口々に感想を述べ、老人ホームの下見をしながら高度を上げて行きました。六甲ケーブルとほぼ並行して登っていく登山道はよく整備されています。バスの到着に合わせて後続の登山者もボチボチと増えてきて追い越して行きます。若い人は早いなあ。

この日は湿気が多くて蒸し暑く、出発してすぐに衣類調整をし、その後は水分補給・休憩を頻繁に取りながら初めてのコースに「こりぁいいわっ!」「歩き易いね」「また来たいね」などと、お喋りしながら楽しく歩きました。油コブシ手前の広場で海が見える展望所があり、しばし休憩しました。こんな素敵なコースをガムシャラに歩く人は可哀想・・・。
不思議な樹林帯を抜け、しばらく歩いていると、目の前に大きな石の塊が見えて来ました。「あれが油コブシの三角点」とウッチー会長に教えてもらいました。ここでまた「デンの記撮影会」です。そこから少し下るように歩いていきました。目の前にきつそうな階段が見えてきて別荘地の様な建物も見えてきました。このきつい階段を登り終えると六甲ケーブル山上駅なのです。今まで快適に歩いていたのに、いきなりきつい階段に驚き、お喋りが止まり必死で登りました。もう汗びっしょりです。
レーションを頬張り、ここから先は樹林帯へと続きます。不思議な、もののけの国に来たような曲がりくねった木が多くて「この木をバックに記念写真を撮ろうっ!」とこの日のリーダーであるウッチー会長が言いました。「ほんまや!撮ろう!撮ろう!」
やっとの思いで階段を登り終え、六甲ケーブル山上駅近くのサンライズドライブウエイに到着です。六甲山上周遊路には、スカートやパンプスの街歩きの恰好で散策を楽しむ人も沢山いました。私達は油こぶしルートはゴールでも、まだ40分かけて「ヴォーリズ六甲山荘」に向います。

『ヴォーリズ六甲山荘は 1934(昭和9)年にヴォーリズ建築事務所の設計により個人の別荘として建てられました。建築当時の状態が保たれており、ヴォーリズ様式の特色がそのまま残されています。 保存状況も良好であり、ヴォーリズ建築のなかでも建築的価値・希少性の高い建物です。このヴォーリズ六甲山荘は、国登録有形文化財、近代化産業遺産、兵庫の近代住宅100選に登録/選定されています。アメニティ2000協会は、このヴォーリズ六甲山荘をナショナルトラストの第1号として20083月に購入し、保存と活用を目指して活動してきました。2018年に六甲山荘購入10周年を迎えました。これを機に、周辺の土地を取得しました。今は草が茂っていますが、上手に整備し遊歩道を通し整え、「文化財と自然・遺跡の共生」を実現するプロパティに育て上げたいと計画を立てています。』
入場料500円で季節限定ですので訪れる時はホームページで開園しているかどうか調べてから出かけるといいと思います。建物のさまざまなところに細やかな工夫がされており感嘆の声ばかりが出てヴォーリズ氏の家族への愛が伝わってくる貴重な建物でした。

見学を終えて六甲ケーブル山頂駅まで戻りランチタイムとなりました。六甲ケーブル山頂駅に隣接するレストランで豪華なランチタイムです。神戸の町の上品さも味わいながら、ゆったりとした時間を過ごすことができました。帰りはケーブルを利用して一気に下りました。「こんなに登って来たんやね」驚くほどの速さで高度を下げて、あっと言う間に山麓駅に到着です。
六甲ケーブル下駅前にはバスが接続されていて、待たずに「JR六甲道行」のバスに飛び乗りました。阪急六甲駅前でウッチー会長と靖ちゃん、junkoちゃんは降車。「それでは本番の熊野古道・伊勢路でね」そんな言葉を車窓から投げかけましたが聞こえたかしら?。
ジョンと姫はJR六甲道で降車し、阪神電車・新在家駅まで歩きました。普通電車で慌てることなくコックリコックリお船を漕ぎながら家路についた次第です。
  感   想
 ●ひ め

油コブシを舐めていたように思いました。昔の人が油をこぼしながら歩いたらしいので、きっと簡単なコースだろうと思っていたのです。ところが、ところが、立派な登山道や道標が完備されていて多くの登山者が利用していました。神戸の町が一望できるスポツトもありゴールのケーブルの駅では食事や買い物もできます。紹介頂いたウッチー会長に感謝です。今後、再びトレーニングコースとして利用したいと思っています。お昼のランチと神戸ビールも美味しかったです。次回は周遊バスで六甲牧場にも行って見たいなぁ・・・。

 ●JON
前日の23日に単独トレーニングで中山最高峰に行ってきたため、第一回トレーニングのような足攣りはありませんでしたが、まだまだ本調子でないため、10月3日の伊勢路スタートまでに、あと一回くらいはトレーニングに行かなければ不安な状態です。まあボチボチ頑張りましょう。
 文:美智子姫00 
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