「行ってきました、山中温泉へ」
去年は湯快リゾート南紀・勝浦を度々利用しましたが目的は「山小屋感覚」の利用でした。
熊野古道を完歩さすために少しでも安く行きたいと工夫し湯快リゾートを選択。まずは勝浦までのバス代が、たったの千円と言うお得感に飛びつきました。しかし今回の山中温泉は
「温泉にゆっくり浸かって河豚三昧を楽しもう!」
が主たる目的です。
「河豚三昧は別料金」とあり、高くつくので躊躇しましたがポッチーが「ワシがみんなの分支払う!」おっと〜!「どの口が言うとんねん?」と思いましたがせっかくの申し出につき、断る理由がありません。新大阪駅で16名と京都駅で25名が乗車予定だそうです。ほぼ満席の様子です。高速を出て京都らしい町並み「東寺」が見えました。京都駅では靖ちゃんと合流するはずでした。ところが京都駅乗車場所で、やっちゃんの姿が見えません。途中何度もラインで上手く連絡を取り合っていたのですがどうしたのでしょうか、電話を何度かけても繋がりません。出発時間5分前になり運転手さんが「あと1名がまだやなぁ」とのこと「すみません、私の連れなんです。出発時間まであと5分ありますのでギリギリまで待ってください。その間に車内説明を始めてて下さいませんか?」バスの外に出て多くの人垣の中から靖ちゃんを探しますが見えません。するとポッチーが「やっちゃんやっ!」と指をさしています。ギリギリセーフで間に合いました。ホッ。
小春日和のように温かく近江富士に雪は無く周囲にも雪らしい景色は見当たりません。流石に伊吹山は雪帽子を被っているはずなんですが雲が低くて山頂は見えませんでした。渋滞もなくスムーズに賤ケ岳サービスエリアでトイレ休憩です。賤ケ岳を過ぎると山々はうっすらと雪化粧をし、道路脇には除雪した雪の塊があり田畑も白くなってきました。
加賀インター出口から下道を走り「山代温泉・彩朝楽」「山中温泉グランドホテル」と順番にお客さんが降りていきます。私達の宿泊する「山中温泉よしのや依緑園」は3番目に下車となりました。最後にまだ降車するホテルがあるらしくロン毛のミニスカートの若き女性はどうも最後のホテル利用みたいです。(同性の我々でも気になるほどのミニスカートでおばちゃん曰く「お尻風邪ひくで~!」)
ホテルに到着と同時に停電のため部屋に入れないと説明がありました。荷物は預かりますので1時間ほど散策に行って欲しいとのことでした。私達は最初からタクシー呼んで散策に行くつもりをしていたので快く承諾し、まずは近くの散歩に行くことにしました。ホテルで「やまなか遊歩」の地図を貰い、まずは「こおろぎばし」に向かいました。歩道は積み上げられた雪で車道しか歩けません。交通量は激しくて恐ろしい思いをしました。鶴仙渓遊歩道があるのですが4~5日前に1mを超す大雪が降り、危険なので行かない方が良いとの事でした。「こおろぎばし」の手前に岩不動がありました。岩不動は目の神様だと書いていましたので全員でジョンさんの白内障の回復を祈りました。「こおろぎばし」は鶴仙渓にかかる総ひのき造りの橋で山中温泉を代表する名勝地のひとつです。「こおろぎ」の由来は、かつて行路極めて危なかったので「行路危」と称されたという説と秋の夜に鳴くこおろぎの声が由来だと言う説があるそうです。
山中温泉・よしのや依緑園は、景勝・鶴仙渓の大自然を一望できる源泉かけ流しの天然温泉です。ガラス張りの大浴場は広い湯船に豊富な湯をたたえ、開放感にあふれていました。800年もの間「湯治」の名湯として多くの人々の疲れを癒してきた天然温泉は心と体を癒してくれます。眼前に広がる鶴仙渓の景色で心を癒し、弱アルカリ性のまろやかなお湯でお肌ツールツル。24時間入浴可能です。ゆるりと流れる川のせせらぎと、森林の息吹を感じる露天風呂。雪景色も素晴らしい。
靖ちゃんが泉質を気にしていたので調べました。泉質は、カルシウム・ナトリウム 硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)効能は、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・冷え性・病後回復期などなど。
あっ・・・今回の参加者の紹介が後になってしまいましたが、ポッチー、junkoちゃん、靖ちゃん、姫の4人です。ジョンは?直前になってドクターストップがかかってしまいました。白内障手術を受けたばかりで温泉は雑菌が入るので許可が下りず残念ながら不参加となりました。
私的には秋の夜のこおろぎの話の方がメルヘンで好きです。「こおろぎはし」を渡り、しばらく歩くと抹茶とおまんじゅうを出してくれる店があり入りました。スモーク玉子を注文すると売り切れ、では、加賀名物の娘娘饅頭(にゃあにゃあまんじゅう)を頼むと売り切れとないないづくしにみんなで顔を見合わせて笑うしかありませんでした。
そとに出ると何と雨・・・
「弁当忘れても傘忘れるな」
と言われるほどの地方だけのことはあります。仕方ないので濡れてホテルまで帰りました。
停電も解消しており部屋に入ると2部屋もある、かなりゆったりとした広い部屋でした。まずは濡れた身体を温めようと温泉に行くと露天風呂に「せせらぎ酒」と書いた梅酒があるではありませんか。温泉に浸かりながら美味しく頂きました。脱衣所で「飲酒後に入浴禁止」の看板を見つけ「私達は入浴中に飲酒だからいいよね」と自分に都合の良い解釈をしました。
姫が先に温泉から上がり、電動あんま器でい~い気持ちになっていたら靖ちゃんと、junkoちゃんがやってきて「姫!姫!長崎までバス1750円で行けるって書いてあるよっ!」電動あんま器から転げ落ちるように「ぜひ行こう!すぐ予約しよう!」と案内ポスターを見に行きました。よ~く見ると
「福岡空港から1750円」
・・・大阪から1750円のはずないのにねっ!でも・・一瞬信じたねっ!
。おいおいおい
湯快リゾートも利用者によっては賛否両論ではありますが「老舗旅館の経営不振で買い取った宿」と言うことで、どの施設もお風呂も立派です。ゆっくりと静かな旅をお好みの方には不向きかも知れません。まぁ、どこに行っても外国の方達の団体旅行に振り回されるのですから高い宿は勿体ない。
(今回は静かでした、しかもバイキングではなくて会席)
おっ!飛騨牛のステーキかあ
おおおっ!あわびのステーキかああああ
夕食は特別料理「河豚三昧」を別注していたので楽しみに食事処に行きました。テーブルの上には所狭しと料理の数々が並んでいます。しかし・・・河豚三昧の姿が見えません。スタッフにその旨伝えると「本日は河豚の入荷がありません。フロントでその旨伝えていませんか?」(聞いていないから尋ねてるんや~)そのかわりに飛騨牛を出しているとの事、いやいやそれは話が違う。納得せずしてこの飛騨牛は食べれないと20分程交渉しました。一度スタッフは姿を消し再び現れて「こちらの不手際に付きお肉はどうぞ召し上がってください料金は頂きません」あっそう、では頂きましょうと(大笑)その後はお詫びの品が追加されアワビのステーキも出して頂きました。美味しかったです!食事を終えて姫が「いまから全員でフロントに行こう!朝になって支払い時にトラブルになるのは嫌だから」と全員でフロントに行き経緯を説明しました。フロント係は納得できない顔をしていましたが「よく検討しておいてください」と言って部屋に戻りました。
ポッチーが何故かトランプを持参しておりみんなでババ抜きをしました。酒の勢いもあるし、河豚事件もあったし、みんなテンションが上がり何度も何度もババ抜きを楽しみました。「疲れた~もうおしまいにしよう」と誰かが口火を切るまで延々と続きました。(口火を切ったのはポッチー!)
「ないないづくしのおもろ集」
山中温泉での「ないないづくし」今となっては笑い話です。
その① 「ジョンがいない」⇒白内障の術後でドクターストップがかかり止む無くキャンセルとなりました。残念!
その②「靖ちゃんがこない」⇒京都駅で出発1分前になっても姿が見えず慌てました。でも間に合って良かった!
その③「エレベーターが動かない」⇒ホテルのエレベーダーが年に一度の定期点検日だってサ。
その④「電気がこない」⇒定期点検で停電なんだって。だからカラオケルームの使用もできないってサ
その⑤「部屋に入れない」⇒1時間ぐらい外で遊んで来いってサ。足の不自由な人は雪の中大変だね。
その⑥「スモーク玉子売り切れで、ない」⇒喫茶店の目玉商品なのにサ、売り切れだっていうの・・おかしいよね。食べたかったわ~。
その⑦加賀名物「娘娘饅頭(にゃあにゃあまんじゅう)もない」⇒加賀名物だっていうのに・・・抹茶のお菓子に最適だって言うのにサ
その⑧「雨が降って来たのに傘がない」⇒荷物の中には傘をもってたのに・・急に降るんだもんサ。
とどめを刺したのは注文した「フグがない」⇒これにはおったまげたなぁ。
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この夜はぐっすりと眠りました
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1月19日(金)快晴目覚めすっきりです。
朝風呂に入りゆっくりと朝食、昨日の続きの散歩をすることにしました。まずは「ゆげ街道」を歩いて行くと「長谷部神社」がありました。熊野古道以来、神社仏閣、記念碑には興味があると見えて迷わず鳥居をくぐりました。本殿までは雪が深くで行けませんでしたので下で手を合わせて雪の中を歩きます。まずは「あやとり橋」へと向かいました。「あやとり橋」は、草月流家元の勅河原宏氏が「鶴仙渓を活ける」というコンセプトのもとデザイン。名称は日本の伝統的な「あやとり」からつけられS字に曲がったユニークな形は「道明が淵」に住んでいると伝わる龍を連想させるものだそうです。「あやとり橋」を戻り芭蕉の館へ。『奥の細道』の旅で松尾芭蕉と弟子の曽良が別れたのが山中温泉でした。それ故芭蕉の館の入口前に「芭蕉と曾良別れの像」があります。別れを惜しむ姿が印象的でした。また、建物は築百年以上の宿屋古建築で大変立派です。建物だけでも一見の価値はあると思います。
山中温泉は、1300年の歴史を誇る温泉地です。「奥の細道」の途上訪れた芭蕉もいたく気に入って、「山中や菊は手折らじ湯の匂い」(この湯につかるだけで長生きできる)と詠んでいます。温泉は、さらりとした湯で、地元の方々が利用しているため、飾らない人情に触れることもあります。総湯は、菊の湯と呼ばれ男湯と女湯が別棟になっており、隣接して建っています。傍には「飲める温泉」も湧いておりみんなで飲みました。
あやとりはし
芭蕉の館 「芭蕉と曾良別れの像」
山中座では名誉座長に森光子の絵を掲げ、収容人数180 名を誇る山中座ホールです。山中節の歌と踊りが愉しめる劇場として、緞帳には、山中温泉の歴史を描いた「山中温泉縁起絵巻」の入浴場面を266 色の色糸で表現した作品が舞台を華やかに彩ります。バスの時間が気になり入館せずに帰ったことが心残りでした。
帰り道には片岡鶴太郎の工藝館もありました。
ゆげ街道のモニュメント
ゆげ街道の散策を充分楽しみホテルに帰ると館内にある能舞台を見に行くことにしました。かつてのよしのや依緑園の栄華の時代を想像できる、それはそれは立派な能舞台でした。いまはほとんど使われることが無いと係の人が寂しげに話をしてくれました。本来のよしのや依緑園は女将や仲居達が客を出迎え、部屋に案内し、部屋に食事を運び品格を持ったおもてなしの姿があったと思います。しかし昔ながらの旅館は姿を消し今風の「安ければ良し」の時代の旅館になったのだと思います。能舞台は昔の面影を残す唯一の宝物のように感じました。
「まだ時間があるね。卓球をしよう!」と誰もいなくなった卓球台を占領し、最初は、なかなか続かなかったのですが次第に上手くなり長く続くようになりました。
キャッキャッ言いながら大汗をかき迎えのバスが到着するまで遊んでいました。
13時45分バスは往路と同じように各ホテルで乗客を乗せ、同じメンバー、同じ座席で出発です。運転手さんがおもしろおかしく「大人の事情で土産物屋に寄ります」と説明されて
「月うさぎの里」
と
「福井のかまぼこや」
に立ち寄りました。加太サービスエリアでトイレ休憩の後は京都南で高速を降りて京都駅着18時35分、新大阪駅着19時40分とスムーズに予定通り帰路に着くことができました。ないないづくしの珍道中ではありましたがゆっくり、のんびりと時間を忘れる楽しい旅となりました。支払いは「河豚三昧」が用意できなかったお詫びと言うことで飛騨牛、アワビの料金は加算されておりませんでした。寛大な処置に感謝申し上げます。
みんなの感想文
● ポッチー
元気に参加出来たことにまず感謝です。いつも孫達とするトランプと違い大人だけでするトランプの楽しかったこと!次回もトランプ持参します。卓球もしたいです。朝の散歩は寒く無くて良かったです。留守番より参加する方が数倍楽しいことがよーくわかりました。
● 靖ちゃん
ジョンさんが不参加で残念です。温泉も良し!食事も良し!雪もあったし、最後にした卓球は楽しすぎて汗だくでした。ジョンさん楽しすぎてごめんね。
● Junkoちゃん
トランプ久しぶりでした。卓球も久しぶりに楽しかったです。色々もめごともあったけどそれもまた楽しかったです。飛騨牛とアワビのステーキ言うこと無し!
● ひ め
今回もまた交渉係の出番となりました。レストラン係には出来るだけおだやかに、それでいて理路整然と相手に理解をして貰うよう努力しました。夕食後フロントに行き請求書作成時にはレストラン係から事情を聞いた上で作成するように伝達しました。河豚三昧を食べに来たのに「河豚が入荷できず飛騨牛にしました。」「ああそうですか」って言うと思ったのか?事前に河豚が用意出来ないことを連絡くれればトラブルにもならないし山中温泉くんだりまで来なかったはず。河豚の代わりの飛騨牛は食べませんと言うと「料金は頂きませんので、どうぞ召し上がってください」じゃあ、いただきましょうかと・・・(大笑)そして何と何とメニューにはないアワビのステーキも出してくれました。臨機応変の利くスタッフでした。
文:美智子姫
は平成12年(2000)に完成した東横堀川水門は、道頓堀 川水門と対になっている閘門です。①門の前後で水面の 高さが違う時に水門内で水位の調整を行い船舶を航行さ せる、②大雨や高潮で水位が上昇する時は水門を閉めて 浸水被害を防ぐ、③潮の干満を活かして門を開閉して水 質をきれいにする、という役割があります。水門が開閉す るときに船の信号がわりに出る噴水は、大阪市章「みお つくし」のかたちをイメージしてつくられたそう