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   道 迷 い 
  気づいた点が出てきましたら随時掲載していきます。 
初めての山は道間違いをするものです。道間違いと道迷いは違います。いち早く自分の位置を確認することで道迷いを防ぐことが出来ます。まさかの時でも確実に脱出しなくてはいけません
そのために地図は自分で作るものです。山行する山の地図を整置しておきましょう
道に迷ってから地図を拡げたのでは遅いかもしれません
地形図をそのまま持っていてもほとんど役に立ちません
山に行く前に地形図を整えておきましょう。
 ● 尾根と谷を明確に分けて色付けをする。 
 ● ピークから進む次の目的地への方角を、磁北から何度というように数字を入れておくコルから次のピークまでの上りの高度差と距離を入れる。またピークからコルまでのの下りの高度差と距離を入れておくと良い目安になる。
 ● 山と高原地図などから一つでも多くの情報を書き入れる。 
 ● 高圧線や鉄塔など色ペンで線引きする。
 ● 雨裂、露岩、壁岩など、ルート近くのものでなくても色をつけてわかりやすくしておく。
 ● 住宅地や町並みからすぐの登山口はわかりにくいので、大きな目印になるところから凡そ何メートルというよう に記入しておく。
 ● 分岐点にはわかりやすい印を入れておくと良い。 
地形図、地図、コンパスは必需品です
次のような行動は危険です。絶対にしないでください。
1 もと来た道を引き返さず下へ下へと行動する。
2 迷ったことに気づいて不安にかられて動き回る。
3 コンパス、地図を携行していない。
    その結果は、滝などの断崖絶壁に行き詰まり、行動不能に陥ってしまいます。
    そこで無理に動いて転落、など最悪ケースとなる場合が多いようです。
慣れた道だと雑になり地形判断を甘くすることがあります。
ルート経験のある道のほうが、林道工事や杣道に迷い込む場合があります。それはルートを確かめず
「こっちに行けば大丈夫」そんないい加減さが地形判断を誤らせてしまいます。
アレッと思ったらコンパスを出す、地図を拡げることが大切です。
低山などでは山仕事道 登山道 監視路など様々な道が入り組んでいて道迷いの可能性があります。とくに私たちがトレーニングの山域にしている六甲山は道迷いが多い山系です。
GPSがあれば マップ上の正確なルートを確認できますが低山ではほとんどが樹林帯のため電波の捕捉が上手くいかない場合がほとんどです。

救助を要請するときには、正確な位置情報とともに遭難状況を通報することが大切です。不正確な位置情報では捜索活動が混乱します。正確な位置情報を発信するためにはGPSの活用や正確な地図読みが必要になってきます。
★GPSで北緯・東経を読み取って発信すればその位置を正確に知らせることができます。
★地形図から判断するときは、○○山山頂から南西に直線距離で凡そ2kmの□□峰の稜線上というように正 確に送信しましょう。
★携帯電話、無線機はどんな場所でも通じるとは限りません。 
  通信場所を変えて根気よく送信することが大切です。

GPSについて  
私の使っているGPSはGARMIN社の「Oregon550」英語モデルです。使っている感想を簡単に記してみます。
GPSを持っていても 使いこなしができなくてはいけません。少し慣れると十分に楽しめますので、積極的に使ってみてください。
予備電池等は必ず携行すること。特に冬場は電圧低下が激しいです。
本体はー15度が使用最低気温のようですがー13度で使用できませんでした。バッテリーの影響と思われます。バッテリーは充電式の単三型リチュウム電池で当日の朝充電完了した物でした。予備の電池もザックの雨蓋に入れていましたがダメでした。温かい内ポッケトに入れておくほうが良いでしょう。
 「Oregon550は沢沿いや樹林帯でも衛星電波の補足が良くなり
GPSをより活用しやすくなっております。
携行するだけでトラックデータが捕捉でき、今日歩いたところが細かく表現されますので、カシミールなどと併用すれば、さらに楽しくさが拡がります。

地図を整地するときGPSに入力したウエイポイントを書き込んでおけば現在位置を速やかに判別できます。
山に行かないときでも、いつも持ち歩いて慣れておくようにしましょう。
 「道迷いを防ぐポイント」
  1. ガイドブックやインターネット、先輩などから情報を入れて山域研究をする。
  2. 事前に地図を整置・作成しておき、当日は忘れずに携行する。
  3. 山行中休憩時には地図を読み現在位置を確認しておく。
  4. 歩行中もコンパスを使い凡その方角を知っておく。
  5. 遠望が利くところでは先を読んで行く方向を定めておく。
  6. 視界がきかないときは要注意。分岐点などでは特に注意すること。
  7. 迷ったら引き返す。
  8. むやみに動き回らない。動くときは元に戻れるようにテープ、赤紐などを付けておく。
  9. GPSを利用するのも一計です、ただし地図と併用すること。
  10. アマチュア無線機も何処でも入るとは限りませんので過信しないように。