Yamatabi CLUB | |||
知っておこう 山で体をこわさないために | |||
他のページとダブっていますが、ちょっと読んでおいてください。 |
山には医療施設は無い。あったとしても有名な山の宿泊施設に駐在する医科大学夏山診療所のようなものしかない。 山に登る前には各自、病気やケガの治療法・応急手当法は一通り心得ていなければならない。 山の現場でできる医療行為には、いかにベテラン医師といえども、限界があるのではないだろうか。まして一般登山者の医療行為においてはなおさらのことで、医学の知識はあるに越したことはないが、それよりもまず、山で病気になったりケガをしたりしないための知恵、技術、体力を身につけることの方がはるかに重要である。 『予防に優る治療はない』ということを知っておいてください。 |
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1 | 普段のトレーニング | ||
登山の安全は,普段の心掛けなくしては得られない。 最低,階段は必ず歩いて上る。 エスカレータ・エレベータは使わない。 毎日最低1万歩は歩く。 遇1回は4kmほどのジョギング行う。 縄跳び1000回を加えることができればなお良い. |
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2 | 山でケガをしないための注意事項 | ||
山での行動で大切なことは,「ぼんやり・うっかりしない」こと,「してはならないことはしない」ことである. 以下,それを具体的に述べてみる. | |||
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1 | 転ばぬ先の杖 | ||||
山では転倒してはならない.特に高年登山者(しかも荷物の重い時)は然りである.そのためには,2本杖の積極的使用をお勧めする。カメラ用三脚のように長さが調節できる杖があるので積極的に使う。 登りは短め、下りは長めに調節する。必ず2本ペアで使う方が良い。 体の中心線近くに突くように心掛ける。若い人はこういうものに頼らない方が良い。 |
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2 | 歩き方 | ||||
浮き石を踏まない。雪渓や崩れた粘土層の道(特に下り道)で、足を地面に踵から着けるような歩き方はいけない。足底を斜面に均等に踏みつけるようにして歩く。 | |||||
3 | 下り板では走らない | ||||
膝関節を痛めるおそれが大。膝はいったん痛めると簡単には治らず、その後の山行が順調に行かなくなる。時にはグループ全体の命運を危うくする場合もある。 | |||||
4 | 行動中は軍手をはめる。 | ||||
素手で山行すると、滑って手を突いたり、バランスをとるために掴んだ岩角や、掴んだ木の枝でかすり傷を負うことがたたある。 軍手よりもドライブ用のゴムが引いてあるものが良い。 | |||||
5 | 靴擦れ・まめ | ||||
ウォーキングとかトレツキングと錆打った靴が多種多様に市販されているので自分の足を均等に包み込んでくれるものを選ぶ。 底が厚くてしっかりしたものが良い。 普段から履きこなして足に馴染ませておく。 歩き始めてどこかに痛みを感じたら、靴を脱いで内部を点倹し、異物があれば取り除く。 痛む部分にやや大きめの柔らかい布絆創膏をじかに貼る。 間にガーゼを挟むことは厳禁。1日の行動が終わった時点で傷を点検する。 水泡ができていなければ、翌朝再びそこに布絆創膏を貼って出発する。 水泡ができていれば消毒し、針で水泡をつぶし、清潔なガーゼを当てて寝る。 翌朝ガーゼを取り、消毒後再び布絆創膏をじかに貼る。 靴下は厚めのウールかポリエステルのパイル生地が良く、薄い木綿物はよくない。 |
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6 | 日焼け | ||||
日焼けで痛いのは、太陽光線の赤外線による火傷のせいである。 市販の日焼け止めクリームは紫外線は遮るが火傷に対する直接の予防効果は無い。 ゴーグルから下方にガーゼを吊るす、ヴエールで顔を覆う、などする方が火傷予防効果が高い. |
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7 | 雪 盲 | ||||
サングラスで簡単に予防できる。 それを怠ってはならない。紫外線がとくにつよい雪山や海外の山では、グラスと目との隙間から入る紫外線もばかにならないので、それを防ぐためにグラスフードがついたサングラスも市販されている。 |
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8 | 凍 傷 | ||||
身体末梢部の組織の凍結である。 100%予防の問題で、現地で凍傷が治療できる可能性はきわめて低い。 重要な点は、手・足の指先、耳・鼻・頬の保温である。 予防の原則は、濡らさないこと。 衣類などで圧迫し血液循環を悪くしないこと。 風にあてないこと。 それに則した工夫が必要である。 靴下・手袋は非脱脂ウールが最良、ポリエステルがそれに次ぐが、木綿は厳禁、靴はややゆったりめを履くほうがよい。 靴の素材は皮革かプラスチックかで一長一短あり。 アイゼンはレバーロック式がよい。 その上にオーバーシューズ(手袋はオーバーミトン)を併用する方法もある。 顔面保護は含泡プラスチック素材のマスクや、毛皮を貼付けたフードなどが有効である。 |
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9 | 火 傷 | ||||
これは完全に「うっかり」が原因である。熱い鍋や飯盒のふたを素手で触る。 熱湯の入った鍋やヤカンをひっくり返す、などの単純なミスから生じる。テント泊時に多い。 |
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