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新しい分野のウインタースポーツ スノーシューテクニック 　スノーシューの楽しさ 履いたその日から簡単に扱え雪原を自由に歩き回ることができる道具、それがスノーシューです。日本では古くから山仕事や猟師さんが履いていたカンジキの機能性を高めた物です。スノーラケットなどと呼ばれテニスラケットのネット部分を大きくしたものを履いていた時代がありましたが今はスノーシューが脚光を浴びています。 雪質、傾斜、降雪状況によっては、歩行にコツが必要になりますが、さまざま雪面地形に対応する歩き方を知っておけば、スノーシューイングはぐ〜んと楽しく快適になります。 装　着 装着の止め具はメーカーによってさまざまですが、ご自身に合った操作のしやすいものを選んでください。 スノ-シューの装着は雪の上で行うようにして下さい。 装着場所が積雪が多い場合は回りをあらかじめ踏み固めて、雪面を硬くしてから装着する。 左右非対称の物、ベルト固定位置が左右逆になると装着しにくいものがありますのでメーカーの指示に従って装着してください。 フットベッドに雪が入らないように注意して足をのせる。雪が噛んだまま装着すると、緩みの原因になります。 前に出すぎるとスノーシューと靴が緩衝し歩行しにくくなります。 足が痛くならない程度にハーネスをしっかり固定します。 ※スパッツのすそはスノーシューのベルトで靴と一緒に締めこんでおくのも一計です。 歩　く スノーシュー同士が当たらないように、多少足を開き気味に歩く。 平地では足を上げるというより、前に滑り出していく感覚で進む方がスノーシューの機能が活かされます。 傾斜では足をしっかり上げてテールを引きずりながら前に出すと安定した歩行が出来ます。 ストック・２本を利用すると歩行が安定し、楽に歩けるようになります。 慣れた人ならピッケルの先にリングシューをつけて、片手で歩行できます。 アイスバーンの緩傾斜ではスノーシューによってはクリート（爪）が利かず、滑るデザインのものがありますので、購入時お店の方によく相談してみてください 深雪での歩行について 足が深くもぐる雪質の歩行は、踵から着地するようにし、後ろ側の足を抜くときは、つま先を前方のトレースのへこみへ進めていくと足が抜きやすくなります。 急な斜面の登りでは、つま先を斜面に蹴り込んで、階段を作るようにして登ります。固い雪面を登るときはクリート（爪）の部分に力を集中させグリップを効かせます。 雪面に踵を突き刺すイメージで歩くと、グリップを効かすことが出来ます。また急斜面を降りる場合は両手のポール（ストック）でバランスをとりながら後ろ向きに歩くことを必要とする場合もあります。 柔らかい雪面の場合、雪面が水平になるように踏み固めながら歩きます。 一方固い雪面の場合は全てのクリート（爪）が雪面に突き刺さるようにして、体は垂直の状態をキープします。2本のポールを「山側は短く」「谷側は長く」持つとより安定します。 スノーシューイングの服装 天候の良い日にちょっと裏山を散歩というようなときには、セーターにジーンズのような普段の服装に、長靴程度でも十分楽しめます。しかし標高の高い場所や、険しい地形、天候が悪化することが予想されるような場合には、服装や足下に注意を払った選択が必要です。スキーやスノーボード、登山用のウエアがあればそれをお使いいただけます。 トラバース（急斜面の横移動） どのタイプのスノーシューでもトラバースに向いているという物ではありません。サイドに横滑り防止の歯が付いている物ならまず大丈夫だと思います。スノーシューは斜面に対して水平に蹴りこんで行くようにします。そのとき谷川の足はつま先を谷川に向けるのが良いでしょう。山側の足はきっちりと蹴りこんで歩かなければなりません。雪面が硬く蹴りこめない状況においては、アイゼンに履き替えて歩行してください。 下る時はスノーシューの水平を保ちながらつま先を開いて踵から雪面を踏み潰すような感じで下っていきます。少々恐さを感じますので、どうしても前を向いて歩行できないときは、後ろ向きになって、ストックで雪面を捉えながら一歩一歩ゆっくりと進んでください。