クライミング事故
   姫路・雪彦山 ロッククライミングの男性転落死は 落石によりロープが切断されたための転落だった。 
 
4月14日の産経新聞によると
13日午後1時15分ごろ、兵庫県姫路市夢前町の雪彦(せっぴこ)山(915メートル)で、岩登りをしていた大阪府の会社員(53)が約40メートル下に転落。消防のヘリで同市内の病院に運ばれたが、全身を強く打っており間もなく死亡した。姫路署の調べでは、同日午前10時ごろから仲間2人と事故現場近くを訪れ、岩登りをしていた。同行者によると、登っている最中にロープが切れた様子だったといい、同署で詳しい転落の原因を調べているとインターネットニュースで報じていた。
雪彦山 山陵 一番高いのが不行岳、手前が三峰岳、右が地蔵岳です。
雪彦山はハイキングにまた岩登りによく行く山域です。ハイキングルートには鎖場やフィックスロープも張ってありアルパインの魅力を充分に楽しめるところです。岩登りのエリアは何箇所かあり、大きく分けて不行岳、三峰岳、地蔵岳とあります。私は地蔵岳しか登ることは出来ません。地蔵岳を二つに分けると正面壁と東稜に分けられ それぞれ開拓者によっていろいろなルートがあります。取り付き点はハイキングルートから少し離れていて初めての人ではなかなか解かりにくいところですが登っている状況はハイキングルートから見ることはできます。。
雪彦山のクライミングルートの開拓は古く昭和初期に遡るようです。ハーケン、リングボルト、RCCボルト、コリノックスなどいろいろのタイプのピンが打たれていますがその中には錆びて強度の無いものも多く残置されています。

【事故状況】
インターネットのブログに同行者のお話が一部掲載されていましたので引用させていただきました。
【記事】
パートナーの方(お2人)からお聞きした話を一部お知らせして、これから雪彦山に登攀される方の注意喚起に供したいと思います。
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事故現場:逆くの字ルートor温故知新への取り付きルート。
三峰終了後の下降路懸垂地点(ビレーステーション)を少し壁に向かって左へ少しトラバースした地点より登るピッチ。
状況:ここよりトップが右上気味に登って行き、途中ハーケンにランニングビレーをとり更に右上したところで落石と共に転落。ロープ2本とも切断され、ビレーステーション・懸垂地点から約40〜50mくらい下まで落ちた。
上記の落石について:一人は畳一枚分くらいの大きさ。もう一人は小冷蔵庫大の大きさだったと言っていました。
お願い:それほどの大きな岩が落ちたとなれば、岩が抜けた場所は、まだ不安定な状態だと推察されます。このルートを登られる方、不行沢を登られる方は十分ご注意をして頂きたいと思います。
この状況をできるだけ多くの方に知っていただき、事故に遭わないように願っております。
ホームページ等で内容をお知らせくだされば幸いです。
 と結んでおられました。
 下欄の写真は今回の事故現場とは関係ありません。雪彦山の岩場でよく登られているルートです。
     
 正面壁右カンテ  地蔵岳東稜、この中の左側にノーマルルートがあります  地蔵岳正面壁、この中にいくつかのルートがあります。