能勢の道の駅集合午前9時00分、別々の場所から発車したにもかかわらず、オリオン号と四万十号は、ほぼ同時に到着しました。朝の挨拶もそこそこに「筱見48滝」に向けて車を連ねます。三連休とあって車は多いものの、さほど渋滞には至っておらず、筱見48滝途中の酒造会社の近くでドライバー以外は車を降りて歩き、2台の車はゴールの場所・大タワへ走り1台は駐車場に停めて1台は滝へ戻ってきました。全員が揃ったところで午前10時30分には出発することができました。

「その手では筱見48滝から小金ケ岳登山は無理やろ?」ジョンからそんな打診を受けましたが「大丈夫!この間の妙義山からの下山に比べたら行ける!」と言ったものの、いざ登り始めると滝近くは石が滑り、岩場は鎖がかかっておりジョンにシュリンゲをかけてもらい手間をとらせることとなり、自分のわがままで参加をしたものの迷惑をかける登山となりました。しかし障害者をフォローして登る訓練だと思えば技術向上になるかなぁとプラス志向に考えて、下りを中心にフォローしてもらうことにしました。この間の怪我からか、恐怖心がまだあり、下りは、なかなか足が前に進まない状態も度々ありました。
歩き初めてすぐ「手洗い滝」、次に「弁天滝」、その上にかぶさるように「肩の滝」を見ることができました。水量もあり紅葉も美しく、感嘆の声をあげながら「長滝」までやってきました。登山道から下に降りて滝見物となるため、足場も悪く、姫はここで待機することにしました。
右を見ても、左を見ても美しく彩る紅葉は、ここへ足を運んだ者達へのご褒美のように「絵にも描けない美しさ」を堪能させてくれました。「シャレ滝」、「大滝」、「二の滝」「一の滝」と標高差200メートルの間に8つの滝が続く、まれにみる滝スポットです。この場所は電車の便が悪く、今日の登山者は我々だけで「貸し切り状態」でした。
「滝道終了」の看板を見て岩場を駆け上がりますが、みんなラクラクと登っていきました。500メートル級の山であっても岩場通過時にはクライミングの技術が役立ちます。
先に登った人が「わぁ!」とか「キャー!」とか、声を上げているのは、さぞ美しい景色が待っているのだろうと心が弾みます。
第一部の「筱見48滝」を終え、続いて第二部の小金ケ岳へと向かいます。以前ウオークの会で来たときは滝道へ戻る道と小金ケ岳へ登る道が不鮮明でしたが、今はりっぱな標識が立ててあり迷うことはありません。小金ケ岳への入り口をすぎたところで昼食タイムとしました。晴天ではありませんでしたが、ときおり薄日もさして絶好の紅葉狩りです。お昼の歌は「ふたたび紅葉」と「思い出」です。「ふたたび紅葉」は前回も歌ったのでそう名付けました。この歌は、いま歌わないと冬には歌えないでしょ?だからね。そのかわり篠山バージョンなんです。
♪♪
滝の流れに 水音聴いて 
紅葉散りゆく ハラハラヒラリ
丹波篠山 やまがの猿も
今日はせっせと 冬支度  ♪♪
 亀ちゃんが笑いすぎて歌になりませんでした。「思い出」はソプラノとアルトに分かれてハーモニーがきれいでしたよ
(ジョン!途中でソプラノ歌ったりアルト歌ったらしないでよ〜!)
…キャン!
手洗いの滝 長滝
大滝 紅葉の下で 一の滝・二の滝
 大滝をバックに
今日のお昼の歌は「もみじ」と「思い出」です
映画「剱岳 点の記」を見て以来三角点がいとおしいのです
小金ケ岳(725メートル)はアップダウンを数え切れないほど繰り返し(GPSで回数確認依頼中)「ちょっと小金ケ岳を舐めてかかってたなぁ」と言うほど、そりゃあもう、「あの山、この山、越えて、はるか遠くに小金ケ岳」と言いたくなるほどでした。午後2時30分小金ケ岳到着、山頂にはりっぱなモニュメントがあり記念撮影をすることにしました。ここで雨がポツリと落ち雲行きもあやしくなってきました。この場所まで雨が降らずに待っていてくれたことに感謝をし、雨具を着て下山することにしましたが10分も経たない間に雨は止んでくれました。オリオンさんとポチは後列を気にせず少し急ぎ足で下山をして駐車場にとめてある車に乗り、出発地点に駐車中の車を取りに行ってもらうことにしました。
しかし先発したオリオンさんの「道がな〜い」と下の方からの声で、道迷いに気が付き、登り返してもらいました。Uターンをした形となったため、最後を歩いていた姫がトツプとなり、おかげで長い鎖場を、ゆっくりと降りることができました。いつまた雨模様が到来するかわからないため、休憩を取らず午後3時30分にはゴール地点に到着することができました。オリオンさんも、ポチも同時到着の様でした。お二人には滝の入り口まで車を取りに行ってもらうことになります。全員のリュックを車に積み込み、お迎えの車がやってくるまでクールダウンのウオークをする事にしました。
30分ほどして、やっと戻って来た車に乗り「草山温泉・観音湯」に入ることにしました。
泉質はナトリウム-塩化物強塩でちょつと塩辛く、有馬の金泉によく似ていました。
効能は、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、打ち身など多くの効き目が有るようで(1回きりじゃだめよ〜)ぬるめでホッコリとするお湯でした。
時間は午後4時30分を過ぎていましたが冷えた身体を暖め、疲れた足を癒すのに誰も反対する者はいませんでした。姫は片手が不自由なため背中を流してもらったり、服を着せてもらったりの至れり尽くせりの至福のひとときでした。(但しこれは女湯での話)
人の温もりと、お湯の温もりと、紅葉の美しさで今日の登山は「一度で二度美味しい思いをしました」来年の春には、この続きを登り「篠山連山走破」しようということになりました。乞うご期待!
 等高線10mの中のアップダウンは表示しておりません。
 

文:美智子姫 写真およびGPSデータ提供:鹿島秀元

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