Yamatabi club
2009.09.23

 甲斐駒&仙丈岳登山(赤木沢は除く)以来の例会で、9月23日(祝日) 虚空蔵山登山となりました。当初の集合場所は藍野駅(本当は相野駅)集合と発表したため、万が一間違って相野駅で下車する人がいた場合を想定してポチが相野駅で待機することとなりました。参加者全員、無事に「藍本駅」に集合です。今回は後発組2名もいる様です。特別参加の若者「健太君」を迎えておばさま達はおおはしゃぎです。
3?歳と若く好青年で、オリオンさんも娘婿と一緒に山登りが出来て、心なしか緊張し、今までにない、親父の顔を見せてくれました。
ストレッチを終え、JR藍本駅より酒滴(さかたれ)神社前を通り、歩き始めると道ばたの曼珠沙華が満開です。思わず「♪赤い花な〜ら曼珠沙華〜♪」と口ずさんでしまいたくなる様なのどかな光景です。コスモスも風に揺れています。稲穂は黄金色に実り、刈り入れを待つ物や、まだ青々としている物などさまざまな秋の気配を感じさせてくれました。イガから飛び出た栗の実や小さな柿の実も都会に住む私達の心を癒してくれました。ドングリも沢山拾いました。みんな久しぶりの再会とあって、はずむ会話と弾む足取りで快適に虚空蔵山登山口を目指して歩きます。自然歩道の標識が立ち並び、後発組も道迷いの心配はありません。「中の池」をすぎて小さなトンネルをくぐると「虚空蔵山登山口」となります。急な上り坂にさしかかると、にぎやかだった会話も少し途絶えてきました。みんな一生懸命に歩いて居るようです。トツプは姫、「列がとぎれたらトップに教えてくださいね〜」「了解〜」と言いながら、急な階段を登り切ったところの虚空蔵堂手前で休憩を取ることにしました。虚空蔵山堂まで行けば広い境内があるとわかりつつも、みんなの吐息と大粒の汗を見ると、ついつい「休憩しま〜す」と叫んでいました。
必要最小限の荷物でリュックが軽いということは快適な歩きが保証されます。
歩荷訓練の時は別として荷物は最小限にして歩くのが理想です。万が一、自分のリュックを人に担いで貰うことになった事を考えれば合羽、行動食、飲料水、弁当があれば何とかなります。
赤木沢の草原でリュック2個を背負ったあの苦しい思いは、他人にさせてはいけないし、自分もしたくないです。山岳会の人達は何泊の登山であっても着替えは一切せず着の身着のままで、
「いかに荷物を軽くするか」
これに徹しています。
虚空蔵堂から細い山道を登り、丹波岩に出ました。大きな岩場が顔を出しており、岩場を楽しむ者もいれば巻き道を行く者もいます。途中で日本六古窯のひとつ立杭焼きの道標を発見しました。ここからは立杭焼の郷へ行く道の分岐点の様です。
午前11時前には既に頂上の虚空蔵山(592メートル)の地にいました。後発組からの電話も交信でき30分遅れで頂上で合流することができました。全員揃ってお弁当を頂きます。食後にストックの使い方のミニ講座がありストツクの置き方について、そばに置いてあったストックが悪い見本としてリーダーの指摘対象となりました。昼の歌は「なし」
虚空蔵山を後にして、どんどこどんどこと下っていきます。かなり急な下り坂です。見晴らしの悪い八王子山(540メートル)でトイレ休憩。と言ってもトイレがあるわけでもありませんが緊急処置です。露岩あたりで雨に遭い、みんな急いで合羽を着ることとなりました。雨の登山道は小さな小川の状態で滑りやすくストックのない人は、そばにある木の枝をつかまえての下山となりました。車の音が聞こえてきました。健太君が「もうすぐですね」と声をかけてくれます。年寄りの頑張りにエールを送ってくれたのでしょうか。
先に下山口にだどりついた人達には、先に駅に行き、着替えを済ます様に伝え、また登り道に引き返しました。最後の人達の姿が見え、大きな尻餅もつかづ全員「草野駅」に到着しました。午後2時すぎのゴールです。途中の沿道に無人の野菜販売所がありましたが、すでに売り切れ。亀ちゃんに黒豆の枝豆買う場所を聞かれていたのに雨にあい約束を果たすことができませんでした。

秋の満喫は、最後の最後で雨に遭いましたが、短時間での合羽の装着、悪路の歩行などトレーニングにもなったのではないでしょうか。

文:美智子姫  写真協力:鹿島秀元

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