「間違いなく全国的に雨」昨日に引き続き雨模様の山登りとなりました。琵琶湖湖西線の湖西レジャー号 大阪駅発7時45分発2両目の車内で集合です。
比良駅下車時には雨がポツポツと降っている様子な のでプラットホームで雨具を装着し簡単なストレツチを済ませ堂満岳(標高1,057m)に登ります 。別名は近江八景の「比良の暮雪」にちなみ暮雪山とも言われています。比良山地の稜線が琵琶湖寄りに張り出したところにあり、
 
 山麓や琵琶湖の対岸からよく目立ち電車を降りてからも「あれや、あれや」と目的の山を指差すことができます。今日は雨で悪路のため往復とも同じ登山道を通ること となりました。比良駅前のうどん屋のおばちゃんが客の勧誘のために私達に「帰りに寄ってね」と声 をかけてくれました。さてさてゴールして寄るかどうかは・・・・
湖西道路を横断し別荘地前を通過します。別荘地とは名ばかりで荒れ果てた別荘ばかりで羨ましい 気分にもならず、夜はさぞ寂しげだろうと思うばかりでした。しばらく行くと「ノタノホリ」と言う池に出合います。標高約450mの地点のノタノホリの池にはモリアオガエルが生息していることで有名 です
急斜面が続き足場も沢登りを想像させるような水の流れる谷を石を飛び交わしながら登っていきます 。雨は烈しくもなく、おだやかでもなく、同じ降水量で我々をまるで試すように、時折「比良八荒」という突風が吹いて、行く手を阻みます。この頃になると足並みも乱れてきて、すでに頂上を踏む人 、あと少しで頂上と言う人に分かれてしまいました。到着した者から昼食をとることにしました。雨 と風の中でおにぎりを頬張ります。頂上には大きなホンシャクナゲの木がありましたが、お世辞にも 「満開」とは言えませんでした。わずかに咲いたホンシャクナゲの花びらも雨で地面にたたきつけられていました。
 
琵琶湖に浮かぶボートさえも「比良八荒」が吹けば転覆するという突風を今日は体験できました。
琵琶湖哀歌にもある様に
「瀬田の唐橋漕ぎぬけて
 夕日の湖に出で行きし
 雄々しき姿 今いずこ…」

そしてまた
「比良の白雪 溶けるとも
 風まだ寒き 志賀の浦
 オールそろえて さらばぞと
 しぶきに消えし若人よ」

 
と ボートの転覆で逝った若者への鎮魂歌が有名であります今日もまた雨のために昼の歌が歌えませんでした「青い山脈」「琵琶湖周航の歌」だったんですが残念でした。
  全員が頂上を踏み、昼食もそこそこに、寒さが増してきたので早々に下山することにしました。いつもの事ながら下山は足取りも早く、雨のため登山道には小さな小川がいくつも出来ており、まるで小川の中を歩いている様な悪路と化していましたので滑らぬように配慮をしながら下山することになり ました。足並みのバラツキはノタリホリで列詰め休憩をしてもらうことにしました。待っている間に池の中の小さなオオサンショウウオを見つけ、実ちゃんが手の平に乗せて見せてくれました。みんな 感動した後は、そっと池に返してあげました
湖西道路を渡り駅に向かう田圃の中には田植えの終わった苗が雨に打たれて力強く揺られていました。比良駅前まで帰ってくると、うどん屋のおばちゃんが「おかえり。待ってたよ。寄って行ってよ~ 」とお誘いを受けましたが、一刻も早く、濡れた合羽を脱ぎたくて、誘いを断ってプラツトホームに上がりました。
(ごめんね、うどん屋のおばちゃん)
 
   
 堂満や 風吹き渡り 新緑の 緑の香り 吹き払いけり
詠み人サスケ
(雨のトレーニング教訓)
●着替えはリュックに必ず携帯すること
●霞みがかかって視界が悪くなる場合があるので前の人の姿が見える範囲で歩くこと
●万が一、雨で山中に待機する場合があるので各自でツエルトは携帯すること
文:美智子姫  写真協力:オリオンさん0

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