夏山・甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳に向けて | |||
歩き方基礎トレーニング |
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夏日の今日10日、甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳に向けての夏山トレーニングg@がスタートしました。今日は「ブランクのある人、不安のある人」用にプログラムを組みました。受講生6人とリーダーの合計7人で芦屋川駅〜動物霊園〜宝泉水〜道畦北尾根〜荒地山手前で昼食を摂り、そこから折り返し同じ道を引き返しました。今日は、荒地山〜中央稜から高座の滝に戻るつもりでしたが、ことのほかトレーニング向きのコースで同じ道を折り返すことにしました。きっと荒地山〜中央稜〜高座の滝は大勢の人達で賑わい、歩くことがやっとで対向者の回避に時間がかかり実践勉強は出来なかったと思います。今日のコースは登山者も少なくトレーニングには、もってこいでした。 |
今日トレーニングは ●ストックの使い方 ●歩き方(ストライド歩行法) ●休憩の取り方 ●下りの小刻み歩行 ●悪場の歩き方 ●シュリンゲによる引き上げ方法 ストライド歩行法では体重移動を大切に、体軸を崩さない、足を乗せる石のぐらつきを確認するなどの課題をクリアしていきます。「バタバタ足を置いては必ずその先にドボンが待っていますよ」と注意をするかしないかうちにバシャバシャと音が聞こえてきました。 「誰や!」 そんな一コマもありました。 |
ストックを突いて下るとき下については姿勢が崩れます。ストックはバランスをとるのための物と考えて体重を掛けすぎることなく使っていけば綺麗な姿勢で歩いていけます。 上側に突いて一歩降りていくのと、先(下側)に突いて一歩降りるのとではこれだけ姿勢の崩れがわかります。重いザックを背負うほど体のバランスは崩れてきます。それで一日中歩行するとなると体にかかる負担は相当な量になると考えられます。 後続者の速度に惑わされることはありません、道を譲ってゆっくりとマイペースで降りてください。やまたび倶楽部のパーティ内では全く気にすることはありません。下りで転倒でもしたら怪我に繋がります。安全山行を心がけて歩いてください。 |
「さあ行くか」と登山準備をしているとき、ずいぶん早足で通過した中高年のおじさんがいました。30分ほど先のベンチで上半身裸になり肩で息をし休憩していました。私達は「うさぎとカメ」のカメ状態で、ゆっくりと登っていきましたが、誰ひとり息を切らす者もなく、中高年のおじさんは私達の先を歩くことはありませんでした。「ゆっくり、正確な足運びで歩く」と言うことが疲労を少なくし余裕で頂上をめざすことができると言うことを実践で学びました。 |
今日使った道畦北尾根コースは岩場あり、ザレ場あり、谷に面した細い道ありの楽しいコースです。 登山者も少なくトレーニングには最適なコースだと考えております。 恐いと思うザレ場の斜面も姿勢を合わす事で楽に降りられたり、置いた足にどう体重を掛けるかによって滑らないかということをその場その場で確認しながら一歩の踏み出しの大切さを確認していただきました。 岩についた穴に上手に足を入れて降りたり、靴半分ほど動かしていく小刻み歩行も上手に会得していただきました。 背丈ほどの段差をシュリンゲを使って登るときのシュリンゲの持ち方も練習しました。 |
次回は引き上げる方も練習していただきたいと思います。引き上げる側にビレイポイントが無い場合は仲間の腕によって支えるのも方法です。 やまたび倶楽部では一般山行でもシュリンゲやスワミベルトカラビナなどは個人装備、ロープは団体装備になっています。重いザックを背負うのは嫌とおっしゃるのも解かるのですが、荷物を上手にやり繰りして携行してください。 岩場、急な登り。ザレ場などの適材適所が来たらストップをしてリーダーが見本を見せて受講生が実践する動作を繰り返しました。今日のトレーニングはとても得をした気分でした。 |
「みんなベテランなんだから今更、歩けのトレーニングなんて」と思わないで毎年実施してもらい楽しい山歩きが出来たらいいと思っています。 帰りは芦屋川駅近くの居酒屋でまだ第1回目にもかかわらず「打ち上げ」の乾杯をしました。生ビールの美味しかったこと!とりわけ今日のトレーニングの成果を次ぎに繋げようと酔っぱらい同士ではありましたが固く誓い合いました(笑) |
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ひとこと |
●美馬っち | |
体力回復もボチボチ仕上がってきつつあります。人生長く歩いてきましたが参考になりました。「努力あるのみ」だと思います。 甲斐駒ケ岳も仙丈ケ岳も赤木沢も行きますね。 |
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JON…甲斐駒・千丈も赤木沢も参加されるとのこと大丈夫でしょう。頑張ってください。 |
●深っち | |
今まで気になっていたけれど基本的なことが実践で身に付きました。基本的なことは頭でわかっていても身をもって体験出来たことが、今日参加して良かったと思いました。 | |
JON…岩場や悪場のこなし方非常によくなってきました。沢の座学とりあえず聞いてください。 |
●オリオン | |
とても勉強になりました。ストックの使い方は改めて指導を受け身につきました。今日のトレーニングは実践につながって非常によかったです。 | |
JON… 岩場も悪場も問題ないと思います。恐いもん知らずが裏目に出ないように充分注意してください。 |
●正代ちゃん | |
何ごとも実践あるのみ。今後も出来る限り参加をしたいと思いました。正しいストックの使い方、早くマスターします。 甲斐駒楽しみです。 |
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JON… 頑張り屋のまーちゃん、岩場の中ではチビこいのが不利ですが、やがて有利になりますよ。 |
●ポチ | |
歩き方次第で、体力も回復できることを学びました。今日学んだ事を忘れることなく次に繋げます。「しんどい」の連発は他の人に迷惑をかけることも学びました。 | |
JON… 日々のトレーニングを大切に。絶対に無駄はありません。 |
●姫 | |
60歳を過ぎたら「速度より正確に歩くこと」だと痛感しました。トップの歩き方の指導を学びつつ、アンカーのポチの「へばり」も気になりつつ(ポチが元気で参加をしない事には私は山にも岩にも沢にも行けんよ!助けて〜) | |
JON… 歩行、ストックワーク、ロープ操作などほとんど問題なし。これからは地図読みを勉強しましょうか。 |
●JON | |
あれも覚えてほしい、これだけは忘れないで伝えようと思いながら、終わってみれば、あれも忘れた、これも忘れた状態で満足していただける状態ではなかったかもしれません、忘れた分は次回お伝えしますので懲りることなくご参加ください。本日はお疲れ様でした。 |
文:久田美智子 | 写真:鹿島秀元 |
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