安全なクライミングを目指して |
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現在のクライミングや登山において、ロープワークは必要不可欠なものになってきています。当然、ハイキングにおいても知っておかなければいけない技術の一つです。「ロープは携行しているが出すのが面倒だから気をつけていくように…」そうおっしゃるリーダーさんも少なくは無いはずです。またロープの使い方はもとよりその存在させ物語の中のものだと感じておられるリーダーさんを見かけることすらあります。 「山へ行こうよ」そう言って仲間を誘うのなら、その人の命は担保してあげなければなりません。誘っておいてあとは「自己責任でね」そのような考え方では山岳事故は減りません。ここで滑落したり、転落したりしたら命の保障は出来ないという場所では積極的にロープを使うべきです。 「こんな所でロープがいるのか」などと、あからさまに嫌味をいう登山者もいますが、万が一事故に繋がっても誰も責任をとってくれません。自分の身は自分で守るしかないのです。 |
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クライミング用のカーンマントル・ダイナミックロープの構造を掲載します。 |
ロープの中のスランドはロープメーカーによってもちがいますが、ロープ径より、1〜 2差し引いた本数が組まれているようです。 スランド1本で200kg(静荷重) ぐらいは吊り上げられます。 |
ロープの末端処理について | |||
ロープは購入した時は末端処理はしてありますが、新品を半分に切断してツインロープとして使ったり、傷んだ箇所を切断して廃棄したりする時は末端を熱処理する必要があります。 また3mm〜7mmくらいの細引きロープをロープスリングとして携行します。このように切断を必要とする時は、その切断面を熱処理するとき熱収縮チューブを用いて処理しておけば案外使いやすいものです。 |
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@熱収縮チューブは25mm〜30mmくらいに切ってください。 | Aバーナーを使って収縮させます。 | |||
B燃えないように注意し、熱垂れしないように | C形を整えながら熱処理すれば完成です | |||
火傷にはくれぐれも注意してください。とくに熱処理中のチューブには触らないでください。 チューブからロープがはみ出すと綺麗な仕上がりにはなりませんので、練習してみてください。 |