地形図の基本と読み方 159
JON登山楽講
愛知大学山岳部薬師岳遭難事件、これは雪山でのことです。
愛知大学山岳部13人のパーティは、1963年(昭和38)1月正月登山として薬師岳(富山県)頂上を目指した。しかし、後に ”サンパチ豪雪” と名付けられた豪雪吹雪の中で山頂を目前にして登頂断念、下山途中ルートを誤り13人全員が遭難死した。
なぜ事件をここでお知らせするかというと、この時、「パーティの中に地図とコンパス(磁石)を携行している者は誰一人いなかったという。遺品の中に見られなかったし装備表にもチェックが無かった」と当時の報道は発表している。
頂上まであとわずか300m(時間にして30分くらい)を残して薬師岳登頂を断念した。そして下山途中で、正しいルートから90度ずれている東南尾根に入りこんでしまった。
   
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