地形図の基本と読み方 | 030 |
JON登山楽講 |
「方向指標植物」「コンパスプラント」とも呼ばれている。 猫柳(ねこやなぎ)、春先には咲き始めの一部が盛り上がるために花穂が曲がり、その先端が北の方向を指すという。そのため、昔は磁石の代わりになったと聞きます。 日の光の方向を考えれば当然のように思えるが、それすら利用していた昔の人々の知恵にはいつもながらに感心させられる。 今時、野草の状態で方向を知ろうとする御仁はいないと思うが、せめて自然の状態からその気候の変化を感じ取れる感覚と、それに対処できる知恵くらいは持っていたいものですね。 例えば,モクレンの早春のつぼみを見ると,尖った先が一方向になびいているように見えることに気づいている人も多いと思われる。これは,つぼみが大きくなる過程で,よく光が当たる南側が特に生長してふくらむことから,結果として先端が北を向くというもので,このため北の方向を示す目印になっている。 同様に,同じモクレン科のコブシ,シデコブシ,タムシバも早春のつぼみはほとんどが「北向けー北!」といった風景となる。また,ヤナギ科のネコヤナギも早春に急激に開花するため,花穂は光をたっぷりと受ける側が急にふくらむことから,先端が北を向くことが知られている。 モクレンは植栽種であるが,自然の山に見られるコブシやタムシバは,早春の山の中では,ハイカーにとっては磁石の代わりになる木として知られている。 紫のシモクレンを指し,白色のものはハクモクレン 環境の変化に敏感な植物として、ウメノキゴケが有名である。広く分布する地衣植物で,大気汚染の動向を知る指標となるため,よく調査対象とされている。環境指標植物ともいわれる。 |
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